高槻支部主催 高槻市後援

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エレベーター内は三密ですので、管理員さんに頼んで

換気を夏用(換気能力大)にすることが大事です。

 

理事長職を任期満了で退任したが当管理組合の慣習で

監事に就任することになりました。

その際の注意点は何でしょうか。

 

新任の監事は、下記の点について理解しておきましょう。

 

  1. 監事と理事の役割の違い。

理事長として経験してきたように、理事は総会で

決議された事項を実施する役割に加えて、

総会で諮る議案を作成する役割もあり

管理組合の運営上の執行機関とも言われています。

 

これに対して監事は、理事のこれらの業務執行が、

管理規約、細則類、過去の総会決議や理事会決議及び

法令に沿っているかを監査する立場にあります。

 

言い換えると理事は監事から監査される立場であり

監事は理事を監査する立場で基本的に役割が

異なります。

 

このことから標準管理規約では、総会で理事と監事は

別々に選任すると規定しています。

(標準管理規約第35条第2)

 

監事は管理組合の業務の執行及び財産の状況の監査を

行うことになりますから、理事会に出席し

必要に応じて適正な運営のために意見を述べることに

なります。(標準管理規約第411項、第4)

 

このように監事は理事会に出席しても

理事会からは独立した機関でもあり

理事とは異なった役割を果たすことになります。

 

理事長を経験した監事の要領

理事長の経験者は管理規約等や総会決議事項の内容や

経緯を含めて経験や知識がありますから、それらを

生かして監査されてはいかがでしょうか。

 

業務の執行の監査では、理事会に出席して

管理規約、細則類や総会決議等に照らし合わせて

管理組合の運営を見守ることになります。

 

理事会が配布や掲示する文書も監査の対象になります。

財務の状況の監査では、金銭の流れや帳票類の関連を

調べ、監査のチェックポイントを決めて監査することに

なります。

 

定例的に監査の対象となるものとしては、事業計画や

予算の実施状況がありますが、これらを含めて

具体的な監査方法は理事会と協議して

監査が決めることになります。

 

できれば後任の監事のために、理事長時代の経験を

活かして旧会計理事や旧監事等の協力も得て

 

会計処理の手順を整理し、監事の方法と監査報告書の

様式について文書にまとめた監査要領書を作成して

おいてはいかがでしょうか。