AQUOS sense4 レビュー!これで本当にいいの?買う前に知っておきたいこと。

AQUOS sense4
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こんにちはっ!

AQUOS sense4 買いました。amazonでは売り切れになることもあり結構人気なようで。

私はこれまでsenseシリーズを使ったことは一度もありませんでした。ただ前作のsense3も人気でしたので気になっていました。確かに防水IP68におサイフ対応でSHARPという安心の日本メーカーだしコスパ感もある。トータルバランスが魅力。

ただ日本メーカーのスマホって、ドコモなどの通信会社のサポート込みで成長してきたため、その体質が抜けきらず商品力としては弱くなる傾向がある。そんなイメージがあったのでこれまでsenseシリーズは買わなかった。それでもsense3でSIMフリーという分野に参入するといういわば独り立ちの決意を見せていたのでそろそろ買ってみようかという気持ちにはなっていました。

そして今回のsense4。

sense3から全方位でスペックアップしさらに望遠カメラも付いたということが個人的には購入の決め手となった。私は最近、動物や草木を撮影する機会が増えたこともあり、人物や動物や乗り物などを撮影する人は望遠って絶対に必要。自分のライフスタイルが変わるとスマホに求める機能も変わるものだと実感しています。そして望遠カメラが付いたスマホは意外に少なくその点でもsense4は貴重。

そんな経緯があり買ってみた私。購入したのはSIMフリー。ではファーストインプレッションを正直に書きたいと思います。実際に買って使って見ると気付くことがいろいろありました。

外箱

で、まず外箱を見ていきなりテンションが下がりました。ゴテゴテしてダサいです。iPhoneとかXiaomiとかOPPOとか他のスマホと違って、昔のガラケーとかモバイルルーターでも買ったのかという感じ。さらにSH-M15とか型番が付いているみたいでこれもまたガラケー臭い。SHってシャープだとわかるようにキャリア傘下に入っている場合につけるわけだと思うけどSIMフリーなんだから解放されてもいいのでは。

AQUOS sense4 外箱
AQUOS sense4 外箱

たかが外箱だけど、外箱って企業のポリシーとか根底にある考え方とか姿勢が自然に表れるものなので、外箱を見た瞬間、スマホに期待するようなワクワク感はなく「マイペースで作りました」という印象が伝わってきた。

付属品

付属品はこんな感じでシンプルです。保証書、説明書、充電器、スマホ本体。説明書はぶ厚くてこのあたりも他のスマホと違いますね。本体のビニール袋の包み方とか家電扱いだな。

AQUOS sense4の付属品
AQUOS sense4の付属品

充電器はこんな感じです。コードと充電器が一体型でこのあたりも家電風。でも5V3Aのタイプなので急速充電が可能でこのあたりは合格。やることはしっかりやってくれている。

AQUOS sense4充電器
AQUOS sense4充電器

ぶ厚いマニュアルで気づいたこと

マニュアル見ていて面白いなと思ったのはこのsense4のパーツごとに材質と表面処理までこと細かく記載されているんですよね。

AQUOS sense4は何でできているのか?
AQUOS sense4は何でできているのか?

これを見ると外装はアルミニウムでできていますし、電源キーやボリュームボタンなどのボタン類も全てアルミニウム製。カメラパネルは強化ガラスでカメラ飾りはアルミニウム。SIMトレイもアルミニウムなのか。できるだけ樹脂でごまかすスマホもあると思いますが、外装はほとんどアルミニウムと強化ガラスで武装していることになります。まあ考えてみれば耐衝撃基準の米軍MIL規格もクリアしているスマホ。このように単に米軍MIL規格準拠だから安心と思わせるのではなく、実際に使っている素材で納得させるのはいいよね。このあたりは実直で好印象。

本体

今回購入したスマホのカラーのはシルバー。

先ほどの通りsense4はアルミニウムで出来ているのでその質感を表現できるシルバーがいいかなと思いました。

デザインとしてはかなり四角でゴツッとした感じで男性向けのイメージ。

AQUOS sense4本体
AQUOS sense4本体

右サイドにボタン類が3つあります。一番上がボリュームボタン、次に小さな「Google アシスタント」ボタンです。これまで「OKグーグル」など呼びかけてGoogleアシスタントを起動していましたが恥ずかしい人にとってはこのボタンがあると便利ですね。そして一番下が電源ボタンです。電源ボタンの形状は少し盛り上がっているので手探りでもわかるようになっています。

ただ、私としてはボタンは3つもいらない。Googleアシスタントボタンは不要。なんかスマートじゃない。

AQUOS sense4のボタン類
AQUOS sense4のボタン類

本体下側は指紋認証とUSB Type Cの端子と横長の穴はスピーカー(モノラル)です。

AQUOS sense4 本体下側
AQUOS sense4 本体下側

左側はSIMトレーだけです。これも珍しくSIMピンがなくても出し入れできるようになっています。便利ではありますけど他のスマホがSIMピンになっているのは簡単にSIMカードやmicroSDを盗難されないためでもあるのでこれでいいのかな?とは思いました。私は頻繁に開けるわけではないのでSIMピンのほうが安心ですね。あとDSDVですがmicroSDを入れると1枚しか挿せないタイプです。

AQUOS sense4のSIMトレー
AQUOS sense4のSIMトレー

上側はイヤフォン端子がありますので安心。

AQUOS sense4はイヤフォン端子あり
AQUOS sense4はイヤフォン端子あり

さて、背面を見てみましょう。

こんな感じでシルバーはアルミニウムの素材感があっていいですよ。このあたりの無機質な感じは日本人好みのカラーリングだと思います。ロゴも控えめですけど二つはいらないね。SHARPのロゴはなくてもいいと思った。AQUOSで十分知名度あるから。

AQUOS sense4のシルバー
AQUOS sense4のシルバー

正方形で囲まれたトリプルカメラのデザインもいい感じ。質感は上がりましたね。

AQUOS sense4のカメラ周辺
AQUOS sense4のカメラ周辺

ただ気になったのはけっこうぶ厚いです。8.9mmなので約9mm。しかも角ばっているためいっそう気になります。

AQUOS sense4はぶ厚い
AQUOS sense4はぶ厚い

SIMトレーを開けたところ。

AQUOS sense4のSIMトレー
AQUOS sense4のSIMトレー

カメラの出っ張りは横から見るとこんな感じでそこそこあります。

AQUOS sense4 カメラの出っ張り
AQUOS sense4 カメラの出っ張り

手で持ってみた

最初の印象はデカくて重い

AQUOS sense4はゴツゴツしている
AQUOS sense4はゴツゴツしている

ただ、前作のsense3からサイズはほぼ変わらずだし重さは9グラムしか増えておらず176グラム。極端に重いわけではない。

なので体感的にデカくて重く感じる。その理由は二点あって、一つ目は先ほどの通りデザイン的に角ばっているため。

もう一点は、2020年のスマホのトレンドはiPhone SE2(148グラム)やPixel 4a(143グラム)、iPhone12 mini(133グラム)、Rakuten Hand(129グラム)など小さいスマホが改めて見直されたため、ちょっとそのトレンドとは逆行している感じ。最近、これらのスマホを実際に持っていたためか、いっそう感じた。

左からPixel 4a、AQUOS sense4、iPhone 12 mini その中でsense4はデカくて重い
左からPixel 4a、AQUOS sense4、iPhone 12 mini その中でsense4はデカくて重い

ディスプレイ

ディスプレイはキレイ。有機ELではないみたいだけど、ごく普通の人だったらこれで十分満足…というか期待以上だと思う。

AQUOS sense4のIGZOディスプレイ
AQUOS sense4のIGZOディスプレイ

スクロールの動きも超スムーズ。ちなみにchromeのアプリは仕様なのかそもそもスムーズなスクロールができないようなので他のアプリで体感してみたください。この価格帯ではひとクラス上を味わえる。sense4と呼ばれるスマホだけど、それ以前にAQUOSだったということに改めて納得。AQUOSというただ名称がついているわけではなく、液晶のSHARPと呼ばれたAQUOSブランドのスマホであることが、宣伝ではなく製品でしっかり伝えられる技術があるのは素晴らしい。

AQUOS sense4の表示は文句なし
AQUOS sense4の表示は文句なし

もちろん例えばiPhone12と比べたら黒の表現力などでは当然劣るけどiPhone12は有機ELだし約3倍高価。sense4の価格の割りにキレイというコスパ感の伴う質の高さという昔の日本製品の良さを追及しているところは評価されるべきところ。

カメラ

今回sense4は標準、超広角、望遠というトリプルカメラとなったけど、画質は価格相応でそもそも3万円程度のスマホにカメラは期待しないほうがいい。

AQUOS sense4のカメラは価格相応
AQUOS sense4のカメラは価格相応

安いスマホにありがちなAIがやりすぎな感じで白が白すぎるとか明るすぎることもある。やはり画質にこだわるなら5万円以上のスマホか、定番のiPhoneになる。iPhoneの良さはわかりやすくリアリティーを残しつつ深みを出してくれるので暗いところは暗く表現できる余裕がある。

冒頭で書いた通り、今回、私はsense4の望遠カメラに魅力の一つとして購入したという経緯があります。

それで他のスマホgoogle Pixel 4aとXiaomi Mi Note 10とiPhone 11 Proで写真を比較してみました。どれも2倍で撮影しての比較です。写真は以下の通りです。

AQUOS sense4ではフォトフレームの中の赤い花の色が極端に明るい色になっていますし、全体的に明るくなり盛ってる感が強いです。撮影現場にいなければ客観的には悪くないとも思うかもしれませんが、現実ではない安っぽい写真になる。そしてそもそもsense4だけは望遠レンズの画素数が800万画素に落ちるため小さいサイズになります。

実際には日陰で撮影しているので暗がりをどのように描写できるかがポイント。iPhone 11 Proは一見暗いですけど白いテーブルに光が差し込み反射した輝きもしっかり描かれています。

AQUOS sense4とGoogle Pixel 4aとXiaomi Mi Note 10とiPhone 11 Proのカメラを比較
AQUOS sense4とGoogle Pixel 4aとXiaomi Mi Note 10とiPhone 11 Proのカメラを比較

こうやって見ると実はPixel 4aの良さも光ります。Pixel 4aはこの4台の中で唯一望遠レンズを持たないのですが、2倍でもsense4よりも色も鮮明さもPixel 4aのほうがキレイに撮れました。sense4は画素数が少ないので撮影後の写真をPixel 4aと同じサイズに拡大すると結局粗くなるので光学の望遠があってもそれほどメリットはない感じ。

Xiaomi Mi Note 10は個人的には好きでナチュラルで優しい雰囲気で仕上げます。iPhone 11 Proはリアリティを残しつつ重厚な感じです。

AQUOS sense4とPixel 4aとiPhone 11 ProとXiaomi Mi Note 10のカメラを比較
AQUOS sense4とPixel 4aとiPhone 11 ProとXiaomi Mi Note 10のカメラを比較

またsense4は画質以外にも気になったのがカメラの切り替えが遅い。例えば標準から望遠に切り替えるとボケた状態で切り替わってからピントを合わせなおすという動作が目立つ。これ、ボタンでレンズを切り替えるときにそうなるし、ピンチアウトしてズームしていくと2倍のカメラの切り替わるタイミングでボケてからもう一度ピントを合わせるというぎこちない動作にもなるのでイライラする。安いスマホに望遠レンズを搭載しない理由が少しわかったような気がした。

これだったらPixel 4aのほうがいい。望遠レンズが付いていないのでレンズを切り替えることがないので当然ピンチイン、アウトはサクサクでスムーズ。Pixel 4aはサイズもコンパクトだしカメラの操作がかなり良いです。

結論としてsense4は望遠レンズが付いているので魅力に感じたのですが、オマケ程度と思った方が良いです。この価格で望遠レンズがあることだけでも良しとすべきなのかもしれないけど、Pixel 4aは価格が大きく異なるわけでもなく4万円前半で買えるので悩むところだと思います。

フォント

買ってから気づいたのですが、sense4ってモリサワフォントが入っているんですね。

AQUOS sense4のフォントはモリサワ新ゴ
AQUOS sense4のフォントはモリサワ新ゴ

モリサワ新ゴはこんな感じで読みやすいです。このあたりも昔にワープロとかPDAを開発していたシャープらしいところとも言えますね。

AQUOS sense4のモリサワ新ゴ
AQUOS sense4のモリサワ新ゴ

ダメなところ

エモパーがウザい。

AQUOS sense4のエモパーが困った
AQUOS sense4のエモパーが困った

スマホって時計の表示部分をタップするとストップウォッチやタイマーとが使えて、天気マークをタップすると天気詳細が表示されるというのはお約束ですよね。

なのに時計と天気をタップするとエモパーが出てくる。

エモパーがやっかいだ
エモパーがやっかいだ

エモパーの設定をしていないと性別とか生年月日とか尋ねてくる。性別は未設定ができるのに生年月日は未設定ができない。拒否しても、エモパーの初期設定が必ず立ち上がる。

つまりエモパーを設定しなければ時計や天気機能が自由に使えない。もちろん別のウィジェットを追加すればいいけど、エモパー用のウィジェットは大量になるのに、純粋な時計や天気のウィジェットはわずかでダサいのしかない。エモパーありきの設計はやめてほしい。これが一番印象悪くした点だった。

あと起動時間が遅い。21秒ぐらいでした。Pixel 4aは10秒ぐらいです。個人的にPixel 4aの起動時のオープニングアニメーションはシンプルだけど動きがさりげなく美しくて一番のお気に入りです。

ただsense4が遅いのはAQUOSロゴ表示後にこのような警告が表示しているからでもある。防水機能があるので感電しないように安全について配慮しているけど全てのスマホがここまでしていないので、まじめではある。でも読まないだろうな~とは思うけど、メーカーとしては自分を守るためでもあるので必要なんでしょうね。

ロゴ表示後に注意事項が表示される
ロゴ表示後に注意事項が表示される

まとめ

いいのかどうかわからないけど、これまでのシャープというイメージ通りのスマホになっているとは思う。一番はAQUOSの名に恥じないディスプレイは価格の割りにキレイでなめらかな動き。これは買ってすぐに感じる良い点。そしてモリサワフォント。こうした特徴はスマホに詳しくない人でも、「あっいいよね」ってわかるのは良いと思う。ネットで情報収集するのがメインだったら結構満足できる。

それに耐衝撃、防水防塵IP68レベル、おサイフケータイ。それで3万円半ばの価格。確かに売れても不思議ではない。

ただ、カメラの性能やサイズ感が気になるならPixel 4aのほうがいいと思う。私としてはPixel 4aのほうが断然良く、スマートな感じがする。Pixel 4aはとにかく無駄をすべてそぎ落としたクレバーなスマホ。そしてエモパーはいないので快適。

Pixel 4aとAQUOS sense4を比較
Pixel 4aとAQUOS sense4を比較

それに対してsense4はガラケーからの乗り換えや、SHARPの家電の一製品として受け入れられる人は満足して使えると思う。日本メーカーの真面目なところもある。そのあたりが安心と思える人にも向いている。ビジネス向けにも需要はありそう。

それにしてもAQUOSという名称は相応しいと思ったけど、senseって名称のわりにはセンスの良さはあまり感じられなかった。

それではまたっ!

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