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雑草の日:事務員さんの早とちり

2018-12-11 06:43:26 | 日記
どれも似た姿

 今朝も長野市は凄い冷え込みです。
こうなるとすっかり冬枯れしてしまい、公園を歩いていても花咲く雑草は滅多に見かけません。
ちょっと前まで頑張って開いていた花があったのですが、さすがにそれも見えなくなりました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ナデシコ科 ハコベ属 ノミノフスマ です。

 ハコベの仲間はどれも小さな白い花を咲かせるよく似た姿をしています。
<花弁は10枚ある様に見えるが、5枚が深く2裂している。
ハコベ、コハコベ、ウシハコベ、サワハコベは花弁の方が萼片より短く、ノミノフスマと
ミヤマハコベは遥かに長い。
2種は葉の付け根に毛があるのが前者、無ければ後者。>(似た野草の見分け方 より)
 ノミノフスマが森林公園の遊歩道の脇で、白くて小さな花を開いていたのは10月の末のこと。
本当は気が付くずっと前から咲いていたのでしょうが、周囲に派手な草花があった時は
全く気が付かずにいました。
周りの賑やかさが失せた頃、純白の小さな小さな花弁にやっと目が行きました。

電話の応対
 
 昔の人は風流です。
小さな花から連想する物が「蚤」とは。
まとわりつかれたら迷惑この上も無い生き物を、花の名前に持ってくる心意気が凄い。
 小さな物は他にもあるだろうに。
例えば「コメツブツメクサ」の米粒、マングローブの幹などに着生する「アリノスダマ」の蟻。
「ゴマの粒」とか「針の先」とか色々あるのに、よりによって蚤を使うとは。
洒落ているのか気配りが足りないのか良く分かりません。
 「ノミ」は蚤として「フスマ」は何?
国語辞典で調べると<衾・寝る時に掛ける寝具。かけぶとん。>と出ています。
小さな蚤が使うかけぶとんに見えたのでしょう、白い花びらの一片が。

 フスマと言えば思い出す話があります。
知り合いの女性から聞いた新入社員時代の失敗談です。
今から30年以上昔、物産会社に勤め始めたその女性が得意先からの電話を受けました。
 「ふすまを届けてくれ」と言われて、女性は相手の気分を害さない様に丁寧に返答しました。
「ホームセンターか張替えの業者さんにお願いしたら如何でしょうか」
すると相手は憤慨して「あんた自分の所の商品も知らんのか、ふすまとはなあ・・・」
 実はふすま(麬)は小麦を粉にした時に出るくずのこと。
家畜の餌や肥料として使うのだとか。
襖しか頭に無かった事務員さんの早とちりでしたが、私だったら知ったかぶりをして
「寝具屋さんに頼めば」って言ってしまいそう。
 
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