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身近な生き物:動かぬ証拠

2019-04-17 06:48:36 | 日記
可愛い顔して実は凶暴

 野生動物が身近に生息している環境はある意味理想的ですが、一方で鬱陶しい問題もはらみます。
近年人家に棲みつくハクビシンの糞尿やダニによる被害が増えています。
その為専門業者への駆除の依頼は年々増加していると言います。
 <数年前はイタチの捕獲数が多かったが今はほぼ同じ数になっている。
イタチより警戒心が強いので罠を仕掛けてもすぐには捕まえられない。>
(日東防疫株式会社HP より)
 話の流れからするとハクビシンのことかとお思いでしょうが、そうではありません。
話題の主はテンです。

 胴体の長さが45cmシッポは20cm程ある、イタチより大型な生き物です。
本州四国九州にはホンドテン、対馬にはツシマテン、北海道にはエゾクロテンが分布しています。
 夏毛はやや黒ずんだ黄褐色、それが冬になると明るい黄褐色に抜け替わります。
高級品とされる毛皮目当ての乱獲と自然環境の破壊、更には交通事故などにより生息数は
減少傾向と言われています。
 本来は沢沿いの森林などが生息域ですが、近年は境界線が曖昧になっているために人家近くにも
出没します。
樹上の移動が得意なので、樹を利用して人家に侵入しトラブルになるケースが増えています。

 見た目は愛らしいのですが根は野生動物、お腹が一杯でも面白半分に殺生をする凶暴な一面も
持っています。
<2010年3月10日、佐渡トキセンターに侵入したテンが10羽のトキを殺した。
死因は頸部の損傷、解剖結果ではいずれも喉の骨が噛み砕かれていた。>
(環境省自然環境課HP より)

野生動物の宝庫

 私が気に入っているウォーキングコースは近所の森林公園。
広葉樹も針葉樹も生い茂る起伏に富んだ場所です。
長野市北部の丘陵地帯の一角にあり、周囲は住宅街に囲まれています。
 そんな場所ですが北側に聳える標高1000mの山から沢伝いにイノシシが下りて来ます。
キツネやタヌキやアナグマの巣穴もあるので野生の哺乳動物と時々接近遭遇します。
 この場所をテンも縄張りにしていると確信しているのですが、実は公園の中では一度も見た事が
ありません。
数百メートル離れた果樹園でならば数年前に目にしました。
雪の積もったリンゴの樹の下を黄色い奴が一気に駆け抜けて行きました。
数百メートルしか離れていない場所なので、恐らくは森林公園から抜け出したのだと思っています。

 そうは言っても見ていないのでしょ、そう問われたらこう答えましょう。
「動かぬ証拠をつかみました。」
 公園内の遊歩道のほぼ同じ場所に毎日の様に小さな物体が転がっています。
色は都度違いますがほとんど茶褐色から黄土色、大きさは大人の小指位です。
時には果実の種と思しきものが混じっています。
 ネットで検索するとそれはあいつの物でした。
そうですそれはまごう事なきなき、テンの糞でした。

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