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雑草の日:イヌはインコを助ける

2019-09-10 06:23:11 | 日記
野生種と栽培種

 雨が降った次の日には真夏の日差しが降り注ぐので、雑草にとっては正に天国状態。
公園のあちらこちらを占拠しています。
特に目立つのはずいっと丈を伸ばして、ぐぐっと穂を実らせているこの草です。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 イネ科 ヒエ属 イヌビエ です。

 イネ科特有の長い葉に呆れるほどにビッシリと実を付けた穂。
これが雑穀のヒエの原種となったイヌビエです。
 縄文時代に中国から朝鮮を経由して伝わってきましたが、食用のヒエに紛れて来たのか全く
別のルートで雑草として辿り着いたのか、私は答えを知りません。
しかしどちらも今日に至るまで逞しく存続しています。

 作物としてのヒエは明治初期には10万ha以上栽培されていました。
タンパク質・脂肪・ビタミンB2等を多く含み米に劣らない栄養価がある一方で、粒が
極めて小さく外皮が硬く滑らかなのが欠点でした。
精白が非常に困難なために徐々に扱う農家が減り昭和20年頃には全国で3万ha、47年
の調査では5千ha以下にまで落ち込んでしまいました。
 近年になり精白技術が格段に進歩し、雑穀の栄養価値が見直される風潮も相まって、転作
作物として復活。
生長力が盛んで管理が容易、天候不順でも減収が少なく、短期間で収量が見込めることで
盛んに栽培される様になりました。(みんなの農業広場 より)

 評判の良いヒエですが、それは栽培種に限ってのお話。
雑草のイヌビエとなると見方は変わります。
 みのる程に頭を垂れる姿は稲を連想させますが、稲作農家にとってはこれ程厄介な存在
はありません。
稲と同じ姿で生長するので、穂が出るまで見分けが困難。
<稲に疑似することにより、稲作開始以来細々としかししぶとく生きながらえてきた生物。
稲作の筆頭的強害雑草で見つけ次第に抜いては燃やす、を繰り返さなければならない。>
(アグリコ日記 より)
 これを書かれたお方も稲作を始めた頃には手痛い失敗をされたそう。
苦労して抜き取りを終えた物をよく見ると全てが稲だった、なんて笑えない失敗もあったと
記しています。

災害時の役割

 稲作農家からは蛇蝎の如く嫌われるイヌビエですが、その存在に恩恵を感じる方もいます。
防災の日の9月に「インコ生活」と名付けられたこんな記事を見つけました。
 災害によりインコなど愛鳥の食料が入手できない際の対策です。
代用品として身近な草を用いる提案で、数種の雑草が取り上げられていました。
ハコベ・スズメノカタビラ・エノコログサに混じって、ありました。
<役に立たないとの意味でイヌと付けられたのがイヌビエ>(身近な草花300 より)
インコにとっては役に立つ存在です。

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1 コメント

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Unknown (言霊)
2019-09-24 01:36:34
紹介 言霊学・コトタマノマナビ

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