昨日、この本を読み終えました。




Jodi Picpultの作品は3冊目なのですが、義母が言っていた通り、続けて読むとパターンは見えてきます。


けどそのパターンは、今のところ私には問題ではないかな。


さて、この「Nineteen Minutes 」は、学校での執拗なイジメを背景としたスクールシューティングがテーマ。


大人になってしまうとどんな風だったか忘れてしまいがちですが、自分が小学生や中学生、高校生だった頃のクラス内のことや、当時の親との関係なんかを考えながら読んでみました。


10年以上執拗にイジメをしていた子供の親が、そのイジメを10年以上受けていた子供の親に放つ言葉が、私には何ともショックというかインパクトが強烈でした。


これまで読んだJodi Picpultの作品同様、読みごたえがあります。


ちょっとニュアンスやストーリーの背景とは異なりますが、この本を読んでいる途中、確か私が中学生になったばかりの頃に、兄から聞かれたことを思い出しました。


「時間をかけてじっくり計画を練り包丁ひと突きで相手を殺すのと、恐怖のあまりパニックになって思わず相手を滅多刺しにしてしまうのとでは、どっちが残酷だと思う?」


なぜ兄がこんな質問をして来たのかはわからないのですが、当時の私は前者の方が残酷だと思うと答えた。


今もそう思うけれど、その計画をするに至った背景にも目を向ける必要があると思います。


ところで、これまでに読んだ「My Sister’s Keeper 」、義母イチオシでもある「The Pact」と比べるなら、今のところ「My Sister’s Keeper」が私のイチオシPicpultです。