オーストラリアのラグビー選手イズラエル・フォラウ。


SNS上で同性愛者に対する暴言を吐き、所属チームからの再三に渡る警告も無視し続けた。


スポーツ観戦中などに差別的なヤジを飛ばしても観客席から退出させられるオーストラリア。


差別発言/行為を禁止する事項は、スポーツチームとの契約締結事項にもある。


警告を無視し続けたフォラウはチームを解雇されたのですが、それを不服として裁判に訴えた。


なぜなら彼は、神の教えを世界に伝えなければいけない使命があると信じているから。


自分の信じる事を口にしたからって解雇されるのはおかしいと。


アホです。


自分が言いたい事を言えるのと同じように、他の人もそれに対する反対意見を言う権利がある。


「言いたい事を言える」ということは、「言った事に対して批判されるいわれはない」ってことではない。


「言いたい事/したい事」を行為に移したら、良いにしろ悪いにしろ、その「結果」というものは免れない。


ましてや彼はチームとの契約で差別発言/行為を禁じられている。


契約違反を犯している事を言論の自由と宗教の自由にすり替えているだけ。


現在、さらにバカバカしい事に彼はこの裁判を最高裁に持ち込もうとしている。


そしてその費用として日本円にして3億程のお金を寄付で賄おうと訴えかけている。


彼はオーストラリア国内に7億円程の資産を持っているけど、それを資金に充てる気はないらしい。


しかも裁判費用の見積もりは3億ではなく1億なのに。


多くの人が言う。


「オーストラリアには高額な治療費がかかる重病に苦しむ子供達がいるのに、こんな事にお金を集めようとするのか。。。」


バイブルの同性愛行為を罪とするその同じページには、「髪を切ってはいけない」、「豚の皮に触れてはいけない」、「タトゥーを入れてはいけない」、「上下違う素材で作られた服を着てはいけない」って事も書かれている。


イズラエル・フォラウは短髪、タトゥー有り。


どないやねん。


これはシドニーにある教会の牧師が掲げた看板↓
「フォラウは間違っている。彼の言うことを聞かなくて良い」


牧師は言う。


「彼はラグビー選手。キリスト教を勉強した神学専門家ではない。神の教えについて聞くなら彼ではなく僕のような専門家のところに来なさい。」


「神は『愛』を唱えている。お互いに愛を持って接することを教えているのです。」


同性愛者やバイセクシャルは、なりたいと思ってなれるものではない。


白人や黒人、アジア人になりたいと思っても自分ではどうにもできないのと同じ。


行為自体を「罪」とするにしても、立証するとなると人の家の中やベッドルームに入り込んで現場を押さえるって事なのだろうか?


実際に現場を見ていないのに罪とするならば、それはあくまで想像をもっての告発となると思うけど、他人のそんな想像する人っていったいどんな人なの???


男女のカップルを見ても同じようにその人達の行為を想像するの???


よく考えてみて欲しいものです。


「(同性愛者に)襲われたらどうしよう」とかって言う人がいるけど、同性愛者だからって「行為」にだけ興味があるわけでも、相手が誰でも良いわけでもない。


ましてやレイプ魔では決してない。


同性愛者も普通に恋愛するのです。


ちなみに現在、日本円にして7千万ほど集まった寄付は、フォラウが使った基金集めのサイト側により「サイトを使うにあたっての禁止行為」として削除され、お金は寄付した人に戻されることになった。