さくら めもりぃ ~桜の記憶~ | ミルク色の木蓮のブログ ~忘れものを取り戻すために~

ミルク色の木蓮のブログ ~忘れものを取り戻すために~

統合失調症リハビリ中のSun(息子)のオリジナル曲、歌と
Mothers' poemで綴られた日々のブログです。
詩を書くことが 自身の癒し♡になっています。

 

 

さくら さくら 

花吹雪 舞う

卯月の空は

私に何を 連れてきたの


遠い日の

桜 樹の下

花びら 髪を飾り

おませな ふたりの

無邪気な おままごと


丹塗りのお椀に

ほんのり香る

桜の お澄ましを

たんと 召し上がれ

手毬のおむすびも

こさえたよ


 

 

 

 

さくら さくら

無心に 仰ぐ

空を埋め尽くす

淡いピンクを 滲ませてゆく


遠い日に

ママが こさえた

お手製のドレス

波打つたびに                     

       こぼ
小花が 零れた


お気に入りの服で

おめかしをして

はにかむ笑顔で

ちょっとポーズして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さくら さくら

花散らし 雨

ひとひら 掬い

塗るのは 春いろ 爪化粧


病室の

べットで 母に

手折った小枝 ひとつ

差し出したなら

涙が 零れた

さいご
「最期の桜は 

綺麗やね。」と・・・

貴女が逝ってから

今日で 二十と七年

 

 

 

 

 

さくら さくら

遙か彼方に

想い出と共に

手を振りながら

遠ざかってゆく


さくら さくら

私を包み

卯月の風は

やさしく 撫でて

通り過ぎてゆく

 

 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・

 

昨日は 母の命日でした。

うちは男兄弟は おらず 

数年前に 仏壇も閉じ

母の写真立ての前で

私が簡単なお経を読んで

供養しました。

 

母はパーキンソン病を患っており

お正月明けに心筋梗塞で倒れて

一命を取り留めましたが

3ヶ月間、何度も生死を彷徨い

桜に見送られて逝きました。

 

当時3歳と7歳の子どもを連れて

大阪、東京間を行ったり来たり

子ども達も不安定で

かわいそうでした。

 

主人の高齢の母に子どもたちを預けて

長期で介護に行ってる時は

身が二つあればと 切なかったです。

 

意識が混濁し出してからは

わけの分らぬことを口走ったり

たくさんの点滴の管を 

引きちぎろうとしたり

『こんなの おかあちゃんと違う』と

泣けてきて・・・

 

最後のひと月は 

保険適用外の1本5万円のお薬を

毎日、投薬したけれど

院内感染による敗血症で 

亡くなりました。

 

けれど お医者さんは 皆、

いつ休んでるのかと思うほど

懸命に治療にあたってくださって

院内感染を責める気には

なれませんでした。

 

母が亡くなって数年は

桜を見るのが辛かったけれど

いつのまにか 優しい気持ちで

桜を眺めることができるようになって

悲しい思い出も 時の中で

溶けてゆくのだと知りました。

 

桜桜桜

 

 

アメブロさんより 

4年前の記事の提示があり

詩の中の歳月と 

写真を一部 差し替えて

振り返ってみました。

 

 

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