首吊り自殺が美談になってしまう | 自死遺族検証会

自死遺族検証会

自死遺族の異常さを検証します。

引き合いに出す例としては相応しくないが

小林麻央は生前こんな言葉を残した

私が今死んだら人はどう思うか

小林麻央=がん

いや、違うと

病気は彼女の人生の1ページに過ぎないと

もっと彩り豊かな人生なんだと

強い意志と覚悟を感じた。

彼女に対してだけでなく、

同様に病気で苦しんでいる人、病気で亡くなった人の

そのページに意識がいきがち。

 

自殺した人に対しては

意識的にそのページを避ける風潮がある。

ここ最近では三浦春馬の自殺。

第一報でこそ首吊り自殺だったこと、

また、クローゼットの中だったと詳細まで報じられたが、

数ヶ月も経つと自殺や首吊りというワードは消え

「急死」「逝去」などに置き換わる。

亡くなった事は事実だが、

自殺の事実は伏せて作品は流す。

これでは悲劇のヒーロー、ヒロイン。

美談になってしまう。

 

三浦春馬基金なるものを立ち上げ、

売り上げは寄付されるとしても

最期を有耶無耶にしたままでは

三浦春馬にとっても誰にとっても良くない。

 

 

自殺と病死では扱われ方が異なる。

定期的な検診を促すためにも

亡くなった原因の病気について注目するように

自殺を無くすためには

そこに至るまでの経緯や原因にも注目する必要がある。

 

某お笑い芸人は死にたきゃひとりで死ねとか軽々しく言ったが

世の中のほとんどの人は自殺を無くしたいと思っている。

目を背けていたら自殺は無くせない。

なぜ自殺したのか、

なぜその方法を選んだのか、

何に苦しんでいたのか、

どんな環境で生まれ育ったのか

特に首吊りの場合はそれこそ最期のメッセージなのに

考えてあげなければ浮かばれない。

 

扱われ方の違いは他にもある。

麻薬や覚せい剤に手を出した俳優とも異なる。

作品に罪はないとも言われながらも一気に差し替える。

自殺した俳優の作品は

予定通りどころか前倒し、あるいは予定外のものも放出。

バーゲンセール状態。

麻薬俳優には、自殺に追い込むかのように賠償金請求。

自殺俳優は、死んでも徹底的に利用。

 

 

 


 

三浦春馬と竹内結子は複雑な家庭環境で育った。

環境に恵まれなかったことがすべてではない。

どちらも自立して俳優として活躍していたことも事実で

逆に環境の悪さが活躍できた理由だったかもしれない。

成功してもプレッシャーは尽きないもの。

心のよりどころがあったら、帰る場所があったら・・・。

 

家族に心配させたくないから、相談できないから

自殺を選択したなんてことを耳にするが、

家族に対して恨み、憎しみがあるから

見せつけるように首吊り自殺するケースもある。

 

遺書を残しても破棄される可能性もある。

絶対に消されないメッセージとして首吊り自殺だったかもしれない。

そうかもしれないのに、

「自殺と見られる」と曖昧に報じられ

数日後には急死扱い。

勝手な憶測ヤメロと封じ込めながら、

利用できるものは徹底的に利用する。

 

自殺報道によって別の自殺の引き金になりかねない

だから「急死」と言い換えるのなら

自殺俳優の出演している作品は一切流すべきではない。

流したいのなら、作品を売りたいのなら

自殺の経緯、彼らの環境、家族を明らかにしてからだ。

中途半端なことをして、

都合の良いところだけを利用するから

芦名星、竹内結子と連鎖するのだ。

 

自殺は恥ずべき行為。

病気で苦しんで、1日でも長く生きたいと思う人に対しては

最も残酷な行為。

三浦春馬らの作品なんて見せるべきではない。

佐藤浩市氏が言うように、反面教師として扱わなければならない。

自殺も殺人。彼ら彼女らは罪人。

自死と言い換えるのは自殺ほう助。