いつから始めたのか
なぜ始めたのか
わからないのですけれど、
朝、家族が家を出るときは、
私は、
家族の姿が見えなくなるまで
見送っています。
夫の車が見えなくなるまで、
自転車に乗った娘が見えなくなるまで、
歩いて行く次男が見えなくなるまで。
何か、効果があるから
しているのではなくて、
ただ、なんとなく、です(笑)。
家族に嫌がられたらやめよう
と思っていますが、
今のところ続いています。
今、独り暮らしをしている長男が
高校生のとき、
目撃した友達が
長男に聞いたそうです。
「お母さん、いつも見えなくなるまで
見送ってるの？」って。
長男は、
「うん、趣味みたいよ。」
と答えたそうです。
それを聞いた私は、
長男が友達の前で
恥ずかしがっていないことに
驚きつつ、
そもそも私はなんで
家族を
見えなくなるまで見送ってるんだろう…
と考えました。
するとね、
見送っている間、
家族のうしろ姿を見ながら、
ぼ～っと
自分の世界に入るんですね。
バタバタした朝の時間の中で、
家族がひとり出て行くたびに、
そうやってほんのひととき、
身体と心と頭が休まっているのです。
ところが
もうひとつ
目的があったんだ
ということが、
最近わかりました。
私が無意識だっただけで、ね。
わかったのは
意外なところから
でした。
ところで
識子さんのこの本が発売されて、
火打ち石が
広く知られることになりました。
火打ち石は、私は
時代劇でしか見たことがありませんでした。
外出する夫の背後で、
妻が石をカチッカチッとならす、
そういう場面を見たことがあって、
無事に帰って来れるように、という
おまじないのようなものだと
理解していました。
この本には、
識子さんの購入した
猿田彦神様の火打ち石を
カチカチすると、
「その日１日の行く道を全部清める・祓う」
効果がある
と書かれていました。
本の発売直後に、
その神社の火打ち石は
売り切れになってしまったので、
私は、神具を取り扱うお店から
火打ち石を購入しました。
神様の波動も何も入っていない
火打ち石です。
その後の識子さんによる説明で、
「その日１日の行く道を全部清める・祓う」
効果は、
猿田彦神社の神様独特のごりやくであり、
ほかで買ったものにその効果はない
とわかりました。
どこかの神様にパワーをいれてもらう
とよいそうです。
ところが私は
「あれ？」
と思いました。
我が家の火打ち石は、
「その日１日の行く道を全部清める・祓う」
効果が、
「ある」ような気が
していたからです。
なぜかというと、
それを確信した出来事
というのがあってね。
８月に、夫と娘が
東京へ行かなければならないことが
あったんです。
その時の東京は
まだコロナ感染拡大中のとき。
２人が我が家を出発するとき、
それぞれの背後で
私がカチッカチッとしました。
すると、なんと、
彼らの背中に燃え移るかというくらい
大きな火が出たので、
私はおおあわて。
大丈夫でしたよ。
かんじんの２人は背後なので見えてなかったし…(笑)
今も毎朝、家族が出発するたびに
カチカチしているけど、
そんな大きな火が出たことは
あとにもさきにも
そのときだけでした。
２人を見送るとき
ああ、これで２人は
感染することなく無事に帰ってくる
と私は確信し、
そして、確かに、
その通りでした。
通販で買った火打ち石には
「その日１日の行く道を全部清める・祓う」
効果はない
と識子さんが説明しているのに、
私はこの火打ち石に
その効果があると感じるのは
なぜだろう？
と思っていました。
どこの神様からも
パワーをいれてもらっていないのに、ね。
そのとき、ツインが
雑誌でこんな言葉を見つけた
と教えてくれました。
(サライ ９月号)
訳の中の、
愛の心は、愛しみの心を種子として起こる
天地を動かすほどの力があることを知るべし
の部分を読んで、
おお～！
火打ち石にパワーを入れたのは
私だ！
と気がつきました。
いちおう、
母の愛、
ですかね
(〃▽〃)ﾎﾟｯ
あなたもそうです。
たとえ、あなたが母でなくても、
一生懸命生きているだけで、
毎日、日常のいろんなところで
愛のパワーを発揮しています。
あなたは気がついていませんが、
それは誰かを幸せにする
ものすごい力です。
そう、
私が
何も気がつかずに
家族を見送っているように、ね。
