なかなか治らないアキレス腱炎
1カ月くらい前から、サッカーをしていると左のアキレス腱が痛み始める。
近所の接骨院でアキレス腱炎と言われて、テーピングをしながらサッカーをしていたが、改善している様子がなく痛みが全く変わらない。
知人の紹介で上尾市内からご来院いただいたサッカーに励む小学生のケースです。
1.アキレス腱炎の治し方は足の裏にある
活発にスポーツをしている小学生~中学生くらいの子供は、良くアキレス腱を痛めます。
そして接骨院か整形外科へ行き、ほとんどの場合、テーピングや包帯で固定し湿布を処方後、安静を指示されているようですが、それではアキレス腱炎はなかなか治りません。
仮に安静にして痛みが引いたとしても、スポーツを再開すれば、また痛みがぶり返すケースがとても多くみられます。
それはなぜか?
それはとても簡単なことです。
ずばり!
適切な治療を受けていなかったからです。
ではアキレス腱炎の適切な治療、治し方とはなんなのでしょうか?
当院が考えるアキレス腱の痛みの原因...
それは足の裏です。
2.アキレス腱炎のほとんどが偽アキレス腱炎の謎
そもそもアキレス腱が痛いときにアキレス腱の炎症は関係ないというか、そもそも炎症は起きていないと考えています。
アキレス腱が何かしらの原因で痛いときに、これといった症状名がないので、炎症もしていないのにアキレス腱炎と名付けられているケースがほとんどなのです。
つまりこうです。
1.患者さんがアキレス腱が痛いと言っている。
2.骨には異常がないし原因が分からない。
3.何かしらの症状名をつけなければ格好がつかない。
4.アキレス腱の傷みといえばアキレス腱炎が思い浮かぶ。
5.これはアキレス腱炎ですねと診断をくだす。
こんな感じで患者さんの診察をしているのでしょう。
医者や柔整師というのは、その痛みに何かしらの名前をつけたがる職業なのです。
TFCC損傷に会ったことがない話と良く似ていますね。
⇒ 短期間で治る!手首が痛いTFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷)の治療
アキレス腱炎もTFCCと同じように、本当のアキレス腱炎には、ほとんど会ったことがありません。
ゼロと言ってもよいほどです。
アキレス腱が痛くても炎症はしていないので、言わせてもらえば誤診の偽アキレス腱炎です。
3.症状の名前は治ってからつけるもの
当院には
「どこどこで、こう言われたんだけど、なかなか治らないんです!」
といった患者さんがとても多くいらっしゃいます。
しかし、当院ではそういった話は、話半分で聞くようにしています。
症状名は関係なく、痛みの出ているところを治したのちに「○○症でしたね」ということはあっても、初めから「○○症と言われてきたんですね」と、治療することはないからです。
治った結果、「○○症や○○炎でしたね」はあっても、初めからそう決めつけることによって気持ちを流され、本当の原因を見逃さないようにするためです。
なので、当院に来る患者さんは、痛みが出ている場所とまったく違うところの施術を受け、「これは○○症ですね」と言われ「え?そうだったんですか?」と驚きの表情で帰られる方がたくさんいらっしゃいます。
パソコンで当ブログを見ていただくと分かりますが、「肩こりの原因が指先にあった」とメインタイトル部分に書いてあります。
肩こりといったら肩をほぐしがちですが、指先の筋肉を調整することで、長年悩まされていた肩こりが治った患者さんの例です。
それほど、症状名や今痛みが出ている場所は、原因として当てにならないのです。
その考えのもと、今回のアキレス腱炎も初回は足の裏を調整しました。
すると...
「さっきより少し良くなった!」
思った通りです^^
4.改善したはずのアキレス腱の傷みが再発
二回目のご来院。
施術を受けた日の調子は良かったが、サッカーの練習をしていたら、やっぱり左のアキレス腱が痛い。
痛みの具合は改善どころか元に戻っている。
今までの経験上、完治はなくとも改善はするはずなのですが...
まぁそういう時もあります(^^;
今回はいつも通りにはいかないようです。
少し考え方を変えてみました。
足首の動きを見てみると、右よりも痛い方の左の足首の方が動きが悪いことが、すぐに分かりました。
痛みを感じているのはアキレス腱部分ですが、もしかしたら、いつのまにか足首が捻挫しているのかもしれない。
そう考えました。
5.「いつの間にか骨折」より「いつの間にか捻挫」
少し前に「いつのまにか骨折!今すぐ病院へ!」みたいなコマーシャルがありましたが、「いつのまにか捻挫」の方がよっぽど多い症状です。
というわけで捻挫の調整。
症状によっては痛みを伴う強い施術が必要ですが、今回の場合は痛みの伴わない軽い施術で十分でした。
施術後、ジャンプをしても痛くなくなりました。
その後、サッカーをしても全く痛みは出なかったそうです。
これで上尾市サッカー小学生のアキレス腱炎...
いや、炎症など1mmもなかったので、アキレス腱炎ではなく足首の捻挫は完治です。
6.まとめ
よくよく聞いてみると、今まで何回も足首を捻挫していたようです。
そのせいで足首周辺がゆがんでいて、今回たまたまアキレス腱辺りに痛みが出たのでしょう。
アキレス腱炎というよりも足首周辺の古傷の捻挫、癖になった捻挫といったほうが正しかったようですね。
それでも早めにご来院いただけたのでスムーズに治すことが出来ました。
これが何年もこのまま騙し騙し過ごしていたら、患部以前にテーピングで凝り固まった筋肉を緩めることに多くの時間がかかり、これほど短期間で結果は出なかったと思います。
⇒ テーピングや包帯は、意味や効果に疑問を感じて使用を止めました。
※テーピングを使用する上でのリスクをブログ記事にしてあります。
痛みを取るということは、つくづく難しいことです。
同じような症状を同じ施術で治せるとは限りません。
考え方を切り替えずに足の裏ばかりを調整していたら...(^^;
今後も経験を重ね、完治へスムーズに結びつける洞察力を高めていかなければと思います。
医者や柔整師から、アキレス腱炎と言われて安静にしている方、本当にそれはアキレス腱炎ですか?
現在通っている治療院でなかなか治らない場合、誤診の可能性もあります。
症状名にこだわっていませんか?
そんな方は時間を無駄にしないよう、セカンドオピニオンをおすすめします。
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