親指の付け根の裏が痛い

5日くらい前に陸上部の練習中に左足親指の付け根の裏が痛くなって走れなくなった。

顧問の先生に言われて整形外科に行くと種子骨障害と診断された。

桶川市からご来院いただいた、陸上部の中学生のケースです。

種子骨要害(種子骨炎)とは

足の親指の付け根にある種子骨が、激しい運動等により炎症を起こしたり、疲労骨折を起こしたときに、種子骨炎もしくは種子骨障害という診断をうけます。

場所は以下の画像で赤丸の付いているところです。

よくマラソンやランニングをする方、今回のように陸上部の方に多くみられる傾向があります。

炎症・疲労骨折はレントゲンで確認することができないため、足の親指の付け根裏が痛いといえば、ほとんどのケースで種子骨障害と診断されます。

ですが、これらは一般的な考え方です。

当院独自の考え方は、後半にお伝えしようと思いますので、今しばらくお付き合い願います。

種子骨が痛い理由を考える

足の親指に発症する種子骨障害というものは知っていましたが、実際に施術するのは初めてでした。

ただし今までの経験上、痛みには必ず原因があり、炎症や骨折以外の痛みなら改善させる自信があります。

あれ?種子骨障害は、種子骨の炎症や疲労骨折っていわれてませんでしたっけ?

その通りです。

世間一般ではそういわれていますが、当院はそう思いません。

そもそも疲労骨折は、骨折でないので骨など折れていません。

詳しくはコチラに書いてあります↓
疲労骨折はレントゲンに移らない!疲労骨折と診断されても骨折していないケースがほとんどの謎について

まずは今までの常識を疑う

これまでの経験を活かし、さまざまな角度から分析しながら施術していきます。

種子骨障害は、世間一般では種子骨の炎症や疲労骨折が足の付け根の裏側に痛みを出しているといわれています。

しかし、当院は良くも悪くも常識を疑ってかかるのが習慣になっています。

はたして本当にその種子骨が痛がっているのかと考えました。

施術方針の決定

仮に本当に種子骨に炎症や骨折があって痛みが出ているとしたら、その傷が修復されるまでは安静にする必要があります。

その場合、種子骨に負担を掛けないよう、固定をしたり松葉杖をついて歩いていた方が間違いなくいいです。

ただ今までの経験上、疲労骨折という骨折はないと考えていますし、捻挫や打撲以外の痛みは患部以外に原因があることを知っています。

そういった経験を踏まえ、他の部分が硬くなっていたり歪んでいたりするせいで、足の親指付け根に痛みが出ているのではないかと考えました。

施術方針は決まりましたが、痛みが出ている足の親指の裏、付け根部分は一切触りません。

施術一回で大幅な改善

立った状態でつま先立ちすると痛い。

仰向けになってもらい、まずは本人に患部を押してもらいます。

すると当然「痛い」

気になった患部以外の場所を調整していきます。

最近では「スジのシワ伸ばし」と言ったりしている当院独自の施術です^^

そして、起き上がってもらい本人に患部を押してもらうと

「あっ、全然痛くない!」

その日はここで終了。

反対側の種子骨にも痛みが

数日後、来院すると左足はかなり良くなっていたのですが、今度は右足の種子骨部分に痛みが出ていました。

今、思えば右足も最初から施術しておくべきでした。

先日の仮説に基づき左右の足を施術すると、改善はしたのですが右足に残る少しの痛みがなかなか取れませんでした。

そんな治療が二~四回ほど続きました。

痛み出した原因を改めて探る

五回目のご来院です。

やはり、走ると右足の親指の種子骨部分はまだ痛みが出ていました。

一旦仕切り直し改めて原因を考えます。

足の裏は、親指の付け根、小指の付け根、踵の3点で体重を支えています。

そこで

「2点の状態が悪いと、その他の1点に負担がかかって痛みが出るのでは無いか?」

と仮説を立て、今回は小指の付け根と踵を調整しました。

そして数回ジャンプしてもらうと

「あ!痛くない!!」

種子骨障害は無事に完治

六回目。

前回から今日まで走っても痛みは出なかったそうです。

骨盤の歪みと足の長さの左右差を調整し、種子骨障害と診断された親指の付け根の痛みはこれで完治です。

まとめ

結局、種子骨そのものや種子骨付近は調整することなく治りました。

この結果から考えられる事は、今回の症状は種子骨障害ではなかったかもしれないということです。

原因が他にあっても種子骨付近が痛いから種子骨障害というならそれでいいでしょう。

しかし、ネットで調べてもらえば分かると思いますが、医師が監修しているサイトにおいても、種子骨障害(種子骨炎)は種子骨に炎症もしくは疲労骨折があるとハッキリと明記されているのです。

もし、本当に炎症や疲労骨折なら安静にしていなければ治りません。

なので当院はこう思いました。

そもそも、もしかしたら「種子骨障害という現象は存在しない」痛みが出ていた部分にたまたま種子骨があったから、それが痛がっていると勘違いされてしまったのでは?

当院は治療院として、症状の名前に従うのではなく「常識を疑い、己を過信しない」をモットーに、日々の治療に取り組んで参ります。

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