変形性膝関節症の自己治療ポイント教えます

中高年に多い膝痛

膝の痛みを抱えて悩んでいる中高年の方はかなりたくさんいると思います。

実際、当院へも以下のような膝の症状でご来院される中高年の方がたくさんおります。

• ・歩くと膝の内側が痛い
• ・階段の上り下りが痛い
• ・膝が痛くてしゃがめない
• ・正座が出来ない
• ・立ち上がる時に膝が痛い

こうなってしまうと日常生活のあらゆる場面で支障が出てきてしまいます。

どうにかして早く治したいところでしょう。

しかし、病院に行くと大抵の場合こう診断されます。

「変形性膝関節症ですね」

そしてその原因はこう言われます。

「年のせいで膝の軟骨がすり減っているからしょうがないですね」

確かに教科書や家庭の医学などにも書いてあります。

本当にそうなのでしょうか？

変形性膝関節症の痛み

軟骨のすり減りが痛みの原因だとすると、理論上は変形性膝関節症の痛みは治りません。

何故かというと、骨には再生能力がありますが、軟骨にはほとんどないからです。

鳥の軟骨やサメの軟骨をたくさん食べても、栄養をいっぱいとっても、それが人間の軟骨を再生することはありません。

では、変形性膝関節症と診断されてしまったら、それから一生、膝の痛みに苦しまなくてはいけないのでしょうか？

そんな事はありません。

変形性膝関節症の痛みの原因

まず最初に言いたいのは、変形性膝関節症の痛みの原因は、膝の軟骨がすり減っているからではありません。

解剖生理学上、軟骨と呼ばれる物には神経が通っていません。

つまり膝の軟骨がすり減っても痛みは感じません。

じゃあ膝の何が痛がっているのか？

変形性膝関節症の痛みの原因は何なのか？

それは、ずばり筋肉です。

筋肉が膝に歪みを与えて痛みを出しているのです。

もちろん筋肉に問題があると知っていて、マッサージをしましょうという治療院もあります。

そこで言われるのが、ほとんどのケースで太ももの筋肉をマッサージ。

膝に負担を掛けないように太ももの力を鍛えて引っ張り上げようという考えです。

しかし、それではなかなか膝の痛みは取れません。

何故なら、変形性膝関節症の痛みの原因は、太ももの筋肉にはないからです。

変形性膝関節症の改善方法

まず、変形性膝関節症の痛みの原因の一つは股関節です。

股関節の動きの悪さが膝に負担を掛けているので、股関節周辺の筋肉を緩めると変形性膝関節症の痛みは改善します。

ですが当院がそれよりも重要視している部分があります。

それはふくらはぎです。

ふくらはぎを調整すると変形性膝関節症の痛みや可動域は驚くほど改善します。

ただし...

膝が全く動かない

もう何年も膝を曲げたことが無い

膝の軟骨が完全に無くなってしまって歩けない

そんな状態の方は、さすがに「完治」させることは出来ませんが、必ず「改善」はできます。

軟骨がすり減っていても痛くない人は痛くない

そもそも、ある程度の年齢の方が膝が痛いと、変形性膝関節症で原因は歳のせいと言われてしまいますが、80歳や90歳の方で膝の軟骨がすり減っていても、膝が痛くない方は大勢います。

また、太っている方が膝に負担を掛けるはずなのに、痩せている方でも膝が痛い方は大勢います。

以前に膝が変形して両膝の間が10センチ以上も開いている重度のO脚である80代の女性が来院しました。

ですが、その患者さんの痛い所は腰で、変形している膝は曲げても痛みはありませんでした。

自己治療のポイントはここ！

「膝が変形しているから痛い」

「軟骨がすり減っているから痛い」

だから膝に負担を掛けないよう膝をもち上げる力、変形させないようにする力、太ももの筋肉を鍛えましょうというのは違うのではないでしょうか。

ふくらはぎを施術すると、手術で軟骨を再生させなくても、筋トレをしなくても、痛みは必ず改善します。

ふくらはぎのマッサージは自分でしても効果があります。

一回マッサージすれば治るとか思わないで長く続けてみてください。

今よりきっと良くなります。

それでも良くならない場合は、セカンドオピニオンをお勧めします。