今日は久々に
絵手紙で柿の色のつけ方について
質問?があったので
時系列で色に話を絞って書いてみます。
本日のモデルは 「富有柿」岐阜県産
まずは輪郭を書いて…
今日は顔彩の「水の量」に注視。
梅皿での状態をよく観察して下さいね~
この柿の茶色く痛んだところ、へたの枯れた部分を
先に色を付けておきます。
代赭+黒で焦げ茶を作って
(こんな感じの濃度です)
適度に汚します。
で、完全に乾かします。
さてその間に
鮮光黄をたっぷりの水で溶いたモノに
上朱を少し足して
この様な色加減で、この位の濃度にします。
(梅皿を傾けると水が揺れる程度)→①
これで柿全体を大胆に筆の腹を使って塗ります。
淡い色はとってもにじみやすいので
輪郭線を越えないように気をつけます。
狭い範囲の色を付けるときには
色を付けた筆の根元を雑巾やティッシュなどで
水分を吸ってから着色します。
これを塗ったあと
すぐに濃い色を重ねようとすると
濃い色は淡い色に吸収されてしまう事があります。
その場合は
少し時間をおくといいと思います。
先ほどの淡いオレンジを少し取り
上朱をさらに加えて粘度を上げていきます。
(梅皿を傾けても先ほどよりは揺れません)→②
最後にもう少しだけ
上朱そのまま使うくらいの濃さでの上朱を
梅皿にとります。(梅皿に筆の筋が残る位)→③
それに少しだけ先ほどの②を加えて
濃い所だけにポイントで色をのせます。
同じようにして
へたの緑色を着色して完成です。
これは、描いた直後の色。
しかし、少し経つと色は
このブログの一番はじめの色に変化。
顔彩は時間と乾燥で出来上がりの色が
引いていく事を覚えておいて
何割か濃い目に色をつけましょう。
梅皿の中での水分量の変化は
多い ① > ② > ③ 少ない
梅皿は混色するためだけに使うと
思われるかもしれませんが
梅皿を使うことは顔彩濃度を観察する意味でも
大切だと思っています。
(うまく伝わったでしょうか?)
これは
あくまで私の描き方ですので
参考程度にして下さいね。
過去に「はじめての柿」という記事もあるので
リブログしておきますね。
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