週に1度はついつい立ってしまう、書店のプレゼンコーナー。
これまでに、お目に掛ったことがある方、
とてもとてもお世話になっている方、
私にとっては「師匠」とも呼べる方々…。
たくさんの書籍が並んでいるのを見てよく思うこと。
「私、外資系エリートじゃないんです」
皆さんが書籍の著者紹介ページに書かれているような、
一流大学は出ていません。
生まれ故郷の富山市内にある、中堅の公立高校を卒業して、
旅行の専門学校へ進学。
当時、短大=卒業したらお見合いして即嫁に行く、
というレールに乗るのが嫌で選んだ学校でした。
大学に行きたい、と思っていたけれど、漠然とした夢や
将来設計のない中で勉強も中途半端で大学には進学できず。
その先の30年間、ずっと大学に進学したいと思い続けて、
40代終盤に決意して放送大学に入学、
50代になってから、やっと学士を取りました。
そのようなわけで、当然のことながら(と自分で言うのは嫌ですが)
大学院は出ていません。
放送大学の大学院に願書を出すかは検討中なんですが…。
ちなみに私、似非バイリンガルです。
どこまでが、似非で、どこからがバイリンガルか、
と、常々思ってはいるのですが、私の英語力はせいぜいTOEIC800程度。
もしも、30代後半~40代でTOEIC900ないし準1級を取っていたら、
多分違う人生が待っていたのでしょうけれど、
体感的な私の英語力は、
『コミュニケーションに不自由を感じないけれどビジネスの場では力不足』
にあたると思います。
ちなみに、英会話学校には20歳の時に数か月行ってみた以外、
ほとんど行ったことがありません。
さて、なぜこんなことを書くかというと、
私は8年の間、超一流外資で働きましたが、結局派遣→契約社員止まりでした。
特に6年半働いた某外資系一流飲料メーカーでは、後に社長・会長を歴任され、
今は別会社で社長をなさっている当時の筆頭副社長に、
社員にと何度も推して頂いたにも関わらず社員にはなれなかった、という
過去があるからです。
当時の人事の方がおっしゃった言葉に、私返す言葉がなく、
その後の大規模リストラ時に、たくさんの社員の方々と共にその企業を後にしました。
「今は良いけれど、大学を出ておらずキャリアプランのない正社員が、
あなたの下にいるうちは良いけれど、あなたがもし居なくなったらどうするのですか」
これが、当時言われた言葉でした。
「いや、外資系は実力社会だから、学歴関係ないでしょう」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそれは間違いだと思っています。
外資系こそ学歴社会です。
但しそれは、学歴を基にキャリアプランを考え、更なる努力をする素養を持ち、
実際に努力をすることによって、自分の将来をプラン出来ると判断される基礎、
だと思っています。
そのようなわけで、今の仕事「プレゼンテーション・クリエーター」、
「プレゼンテーション・ディレクター」を名乗れるようになったのは、
すべてが社会に出てからの努力と経験によるものです。
それを今オープンにブログに書くのはなぜなんだ?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
アメリカにある小さな経営コンサルでトレイニーとして働いた1年を含めて、
外資系での経験は10数年ありますが、私は決して、外資系エリートではない、と明言しておきます。
ただ、私がずっと考え、経験して学んだことは、
一流大学では学べなかったこと、そして、外資系エリートではないからこそ学んだことも多いと思います。
外資系エリートではないから、それを少し下の位置から、
上司を支えるポジションで学ぶことが出来た、という部分も大きいのです。
それは追々少しずつ書こうと思いますが、まずは皆さん、
肩の力を抜いて、プレゼンを構成する、スライド制作することを始めてみませんか。