元高校教師のブログ[since2007/06/27]

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アメリカの作家ポーの『赤死病の仮面』は、何故か今日の感染病と重なってくる。

2020-02-25 15:38:53 | エッセイ

※前掲「概要」の背景→https://ja.wikipedia.org/wiki/ペスト 
 中世 ヨーロッパの感染病は、ペストとか黒死病という言葉が使われたが、果たして何だったのか?  発生源は? 今朝の新聞に「イタリア北部 感染急拡大」の記事があった。これは気になる。というのは、ユーラシア大陸を駆け巡った蒙古軍が、シチリア半島を包囲したあたりから急激に欧州に感染病が広まったという説が、ウイキペディアに散見されるからだ。蒙古軍は中国の雲南省にも攻め入っている。
 実は、今回のブログ記事を数日前に公表しようとしたが、すぐさま取り下げた。現実化した今日の状況と照らし合わせると、ポーの先見性が余りにも恐ろしい。
 だが、この数日、内容文が無いのに多くの人がアクセスを試みてきた。→熟考の上、公表
に踏み切った。

 小生は母校の英米文学科卒だから、学生時代に当然、 Edgar Allan Poe と出会っている。
だから、或る程度の免疫はできている。だが、ポーを知らなかった人には、あまりにも強烈だろう。よって、『赤死病の仮面』の世界に入るには相当な覚悟が要る。そのつもりで、以下に進んでもらいたいです。

  江戸川乱歩という作家がいた。「怪人二十面相」や「黒蜥蜴」などの作者で、日本推理作家協会の初代理事長。彼のペンネームは、アメリカの作家 Edgar Allan Poe に由来する。それほど、ポーの影響を受けたのだ。「アッシャー家の崩壊」、「黒猫」、「モルグ街の殺人事件」、「黄金虫」など、多くの作品を世に残したポーだが、黒死病をテーマにしたのが The Masque of the Red Death だ。
 →赤死病の仮面 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ masqueは「仮面」だが、仮面劇・仮面舞踏会の意味もあるので、ポーの原作は仮面劇・仮面舞踏会は元より、映画・人形劇・アニメなど、各分野で沢山上演されてきた。
  YouTube で探せば次々と出てくる。→ほんの一例The Masque of the Red Death 1964日本語字幕付き

  これらを観ていると、Masque がまるで、黒死病の mark, symbol, image ---いや、黒死病そのものを想起させる。
  先日、或る人気アイドル歌手のコンサート模様がテレビ画面に流れた。会場を埋めたファンの多くはマスクをしていた。
 そのマスク maskが古語 masqueに、そしてボーの幻影へと----という突然変異が起こるのだろうか?


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1 コメント

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Unknown (ZのS)
2020-02-26 21:19:16
Edgar Allan Poe
中学生時代、原文を読んだ記憶があります。
読み易い英文だった記憶があります。
新型コロナウイルスは厄介ですが outbreak には至らず、shrinkするものと見ています。
そろそろ春めいて来ましたね。

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