男マンの日記

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ベルトを抱きしめて涙。愛野ユキvs渡辺未詩、試合後に明かされたライバルストーリー

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11月30日の東京女子プロレス横浜ラジアントホール大会。前回のエントリで伊藤麻希vs乃蒼ヒカリについて書きました。すぐ下に貼っておくので呼んでいただけると幸いですが、その一つ前の試合で行われたのが愛野ユキvs渡辺未詩のシングルマッチでした。 

otokoman.hatenablog.com

アップアップガールズ(プロレス)の一員である渡辺未詩は2018年の1・4後楽園ホールで「ミウ」としてデビュー。その年の年末に「渡辺未詩」に改名。そして11月3日に行われたDDT「両国ピーターパン」でNEO美威獅鬼軍の沙希様&操組に挑戦してTOKYOプリンセスタッグのベルトを奪取。アップアップガールズ(プロレス)の中で最初のチャンピオンとなりました。元ソフトボール部員なこともあり、アイドルレスラーでありながらパワーファイター。バックブリーカー系の技を得意としています。

 

一方の愛野ユキ。元々東京女子プロレスの二代目リングアナとしてデビューしましたが、2018年の4月に卒業、5月にレスラーとしてデビューしました。今まで姉の天満のどか(元のどかおねえさん)と「爆れつシスターズ」としてタッグを組み、TOKYOプリンセスタッグに挑戦経験もありますがまだ無冠。各種タックルを得意とするファイターです。

正直東京女子プロレスを見ていて私は今までこの二人にさほど注目したことはありませんでした。それは、アップアップガールズ(プロレス)勢デビュー1年ほどは打撃のユルさが目立ち、「プロレスごっこ感」を感じてしまっていたこと、また、その中では乃蒼ヒカリが早くから注目されたこと。また、愛野ユキはそのおっとりしたキャラクターからなかなか闘志が表に見えず、姉とタッグを組んでいることからどうしても後ろに隠れる存在だったこともありました。

しかしここ最近、今年の夏に鶴見大会を見に行った時くらいから二人を見る目が変わり始めました。渡辺未詩は明らかに身体ががっちりしてきて打撃も強くなり、野球チョップ(レーザービーム)やパワー系の技に説得力が生まれてきていたし、愛野ユキも下半身ががっしりしてきてショルダータックルのバリエーションで試合を作れるようになってきていました。

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その二人のシングルマッチは休憩前の第四試合。第二試合で中島翔子と白川未奈がスピーディーな関節技の攻防を見せ、第三試合ではアップアップガールズ(プロレス)のらくが沙希様相手に今までのキャリアで一番じゃないかという健闘。その余韻冷めやらぬ中で試合は始まりました。写真は愛野ユキ入場時のピース!

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クリーンに始まった試合はいきなりのタックル合戦から始まり、互いの得意技を狙っていく展開に。ボディスラム、エルボーの打ち合いから未詩は各種バックブリーカー、ベアハッグなどでとにかくユキの腰狙い。シュミット式バックブリーカーで締め上げる未詩。表情にも力がこもります。

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そしてジャイアントスイングも。しっかりと10回まわして見せて力強さをアピール。未詩はタッグチャンピオンになったこともあり、ここ最近自信を持って技を出せるようになっているように見えます。

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そしてジャイアントスイングからすかさず逆エビで締め上げる未詩。ユキも要所要所でタックル、ダイビングショルダーからのフルネルソンで追い込んでいくなどなんとか逆襲を図りますが、主にペースを握っていたのは未詩。コノヤロー!的な表情でギブアップを迫ります。ユキも平衡感覚を奪われてからの絞め技で苦しそうでしたがなんとかロープに。

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そして勝機と見た未詩はフィニッシュのティアドロップ(ベアハッグからのフラップジャック)を狙っていきますがこれはユキが脱出して丸め込むもカウント2、すかさず丸め返す未詩、これもカウント2。野球チョップをはさんで再びティアドロップを狙いますがこれも脱出したユキ、ブルドッキング・ヘッドロックからの裏DDTの体勢で抱え上げ、前向きに倒れて相手を叩きつける技、ヴィーナスDDTで3カウントを奪って見せました!押されていたユキが一発で勝利!そして思わずこの表情!

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レフェリーに手を挙げられてようやく笑顔を見せたユキ。そしてマイクを要求。負けた未詩に語りかけます。負けた未詩は思わずこの表情。このとき泣き顔で悔しそうにベルトを抱える未詩に思わず目を奪われてしまいました。なんともいえない表情。この絵をみたからこの試合をエントリにしておこう、という気持ちになりました。心に残る絵。

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ユキ:私は未詩と、今いる東京女子のなかで、一番闘いたかった。最初、ミウたちアプガが入ってきたときは、、お客さん...みたいな気持ちでいた。私からみてだけだけど、そんなにプロレスに必死にも見えなかったし...。だけど未詩は、東京女子が最高だってことを知って、プロレスが楽しいってことを知って、どんどん強くなって、ついにはそのタッグベルトまで巻いた。私とお姉ちゃんの手が届かなかったそのベルトまで巻いた。でも私は今日、その未詩に勝った!

まだ、そのベルトの、次の挑戦者は決まってないよね。

またお前らかって思われるかもしれない。(観客少し笑)

笑うとこ?でも今日勝ったしわがまま言わせてください。

おねえちゃんと、そのタッグベルトに挑戦させてください

 

 そしてマイクを受け取っての未詩の返答。

あたしたちアプガは、ユキさんと...ほぼ同期くらいの時期にデビューして...。

でも、やっぱメンバー以外でも一番ユキさんは、同じパワー系でライバルとして意識してたので、練習とかでも凄く意識してたので...。ここで負けて本当に悔しいです。

でも今、ベルトを持っているのは私です。今日負けた分の勝ちを、イッテンヨン後楽園で取りに行きたいと思います

そしてユキはタイトルマッチを受けてくれた未詩に感謝を示し、未詩は「ユキさんとベルト持って待ってます」と言い残し退場。

そして、おずおずと「ちょっとタイミング逃しちゃって・・・。」と天満のどかがリングイン。そして、タイミング次第で挑戦表明しようと思っていた、というのどか。そして改めてマイクを持ったユキ

さっきの、またお前らかって思うかもしれないってとこで笑いが起きてたってことは、そう思ってる人がめっちゃいるってことだと思う。

でも私は、応援してくれる人と、パートナーと、あと自分を信じて闘うしかないから、あのベルトを巻くために、死にものぐるいで取りにいきます

と締め、姉妹で肩を組んで退場。ドヤ!この笑顔!

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というわけで1・4後楽園ホール大会でのTOKYOプリンセスタッグ選手権、王者・”白昼夢”辰巳リカ&渡辺未詩vs挑戦者・”爆れつシスターズ”天満のどか&愛野ユキ組が決定しました。

東京女子プロレスのタイトルマッチが、キャリアが上の辰巳リカや天満のどかからではなくて、キャリア2年ほどの渡辺未詩、愛野ユキから突き上げる形で決まったことに意味がある気がします。

これで1・4後楽園で決まっているタイトルマッチは3つ。この中で正直タッグが一番注目度が低いと思いますが、12・7原宿、12・22北千住、12・27板橋大会でどこまでその状況を覆して注目を集めるか。そして1・4にどんな戦いを見せるのか。若い二人の正念場。しっかり見届けようと思います。若手レスラー、2~3ヶ月見なければ刮目して見よ!期待してます!

TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

(C)坂崎ユカvs山下実優
※第7代王者は初防衛戦

インターナショナル・プリンセス選手権試合

(C)伊藤麻希vs乃蒼ヒカリ
※第3代王者2度目の防衛戦。

TOKYOプリンセスタッグ選手権試合

(C)辰巳リカ&渡辺未詩vs天満のどか&愛野ユキ
※第6代王者組は初防衛戦。

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