夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

忍辱(にんにく)の功徳・・・・・共に苦難に耐え忍び、がんばりぬくという忍辱の功徳によって災難から逃れる事が出来ると言われています。

2020年04月11日 20時27分37秒 | コラム・人文
廻る廻る季節に万朶の花を咲かせ、風と共に散りゆく。

初々しい若葉が芽生え葉桜と変化し、変化無常である。

その変化無常の奥に一枝に永遠の歓びを托す桜の真心。


東京に息子と娘が生活していますが居酒屋に勤めている息子が5月6日まで休業だと言っています。

経済は人の動きで生みだすものですが、コロナウイルスの出現で

経済的損失と尊い人命の損失が天秤にかけられています。


人間は自然界の生物、植物、鉱物等と置かれた場所を侵さない限りにおいて共生していますが

互いに動物と動物、植物と植物、細菌とウイルス等においても同様なのではないでしょうか。

無意識のうちに互いの領域を侵し、互いに損失を被っているように思えます。

人間、動植物、細菌、ウイルス等が互いに尊重し合い調和することが大切な事と思われます。

此のことによりアンビバレンス的な状況が改善され、

経済的な損失を被らず人命の尊重が守られるのではないでしょうか。

アンビバレンス・・・愛と憎しみなどの強い感情が同時に存在すること。
           同一の対象に向かって、相反する心的態度。


肥沃な土地で蒔かれた種は速やかに生長して美しい花を咲かせますが、

厳しい土壌に蒔かれた『種』は忍耐強くその土壌に堪え忍び、

打ち勝つ以外には美しい花の『種』は枯れてしまうのです。

花を咲かせる為には『愛』という肥料を与える努力を必要とします。

それにはたゆまない『忍耐』が必要であります。


最大の修養は『六波羅蜜』(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧. 布施)の中でも

『忍辱』が第一と言われています。

柔和忍辱心の功徳によって災難から逃れる事が出来ると言われています。

(法華経法師品第十)

柔和忍辱心(にゅわにんにくしん)・・・温順で怒らず耐え忍ぶ心。


弘仁9(818)年の春 弘法大師空海の勧めで嵯峨天皇は

一筆毎に『三寶禮』の真を尽くして御清書なされました

般若心経の写経と空海の祈りにより、満願を迎えずに奇蹟的に疫病が収まりました。

その嵯峨天皇の般若心経の写経は

真言宗大覚寺派大本山大覚寺(京都市右京区)に保存されています。


弘法大師空海は色々と人間味ある人生問題の相談に応じていたようです。

上司との折り合いの相談。(上司を諫めるか、従うかの否か)

昔も今もそうですが、忌憚(きたん)なく善悪を言って人を諫めるような者で、

その家が栄えたためしはありますまい。・・・・・・

それでもなお正義をつらぬきたい人は黙っていられないのです。

道理を通して諫めてしまうのです。

他人を直接いさめることが尊いのは、悪い行為をやめさせて善業に導くからであります。

けれども菩薩が心がける大切な徳目の一つに 『同事』というものがあり・・・・・

仏・菩薩が人々を救済する為に、本来の智慧の光を隠して世にあらわれ、

煩悩の塵にまみれながら人々を仏法に導くというものです。


同事・・・衆生と同じく仕事にたずさわって衆生を救うこと。

弘法大師空海 般若心経秘鍵



神は人間が浄まり、善美なる本性の顕現するのを希望される。

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