※日替わりオープニング曲を聴きながら読んでいただけると感情移入もなんとなくできて

楽しく読んでいただけると思います

すぐ終わってしまうので動画画面上で右クリックしてループ再生推奨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタルとドクターベルケルは魔界や人界すべての命運を賭けて戦っていた

 

二人の初撃は互いにぶつかりあい、物凄い衝撃波をうむ

そして2撃目をお互い撃とうとした時…



「カカカカっ!」

「すげえ…」
「すげえっすよアリス団長!!」

暗黒騎士ラルドは嬉しそうに目を輝かせる

「ゴブリンであそこまで力を出せる奴は見たことがねえ!」


そんな時アリスは言った

「お前の言いたいことは分かるが落ち着け…」
「我々の本来の目的を忘れたわけでないだろう?」

すると嬉々としていたラルドの表情は一瞬曇る

「あれらがもし現れれば、私の持てる全ての力をとして戦おう」
「お前たちはなるべく周りに被害が出ぬようにそれを全力でサポートするのが役目だ」

「でも団長1人で…」


「舐めるな」
「こう見えてもお前たちを守るくらいの力は備えている」
「私を信用しろ」

「だがもし無理なら…」




「援護を頼む」





ラルドや周りの暗黒騎士たちは少しふっと笑顔で笑う 
その笑顔は自分たちを少しでも信頼してくれているという嬉しさからのものだった


「カカカカ…」
「でも団長」
「多分来ないと思いますぜあいつら…」
「くるならとっくに…」

「だから油断は禁物といったろう」
「こういう時こそ油断していると大抵やられるのだ」
「何者も逃さぬよう全神経を集中させろ…」

ピリッとした空気がおきる
アリスがピリピリとしているのはそれだけではない
なぜなら…


「それに…」
「他の奴らも要注意だ」

ラルドや他の暗黒騎士たちは顔をあげる

「分かっているだろう?」
「他の魔界の猛者どもだ…」


「そう言えば主だった者たちも見ねえな」
「魔界軍の幹部たちもこの場にはドクタ-ベルケルしかいねえし…」

「まぁ顔見知りはこっち来るまでに数人見かけたが…」
「もし奴らの1人でもドクタ-ベルケルの味方をすりゃあ、
一気にこの戦況はひっくり返るだろうに」


「人界軍との戦いで様子見のためにいくら後方にいるとはいえ…」

「異常っすねえ」
「アリス団長」
ラルドは答える

「確かに…」
「だが多分みんな見てみたいのだと私は思う」

「見てみたい?」

「ああ」
「あのワタルという少年や他のゴブリンたちを見ていると心を揺さぶられる気がするのだ…」

ラルドはアリスの言っていることが分かる気がする
あの日ムズガルド城で戦うゴブリンたちに出会うまでは、
ゴブリンなどしがにもかけていなかった
言葉は悪いかもしれないが何の興味も示さぬ存在
死のうが生きていようがどうでもよかった
しかし、あの日奇跡を目撃する

いくら本気を出してないとはいえ、
ほぼ自分と同格(だが負ける気はしない)の上級魔族ラヴォス相手に、
ゴブリンたちはみんな一丸となって死に者狂いで必死に耐えていた
あのゴブリンがだ

それにあのサラという珍しい女

何故かどうでもいい存在なはずのゴブリンに興味が沸いた
それにジャスティン
2回目に見たときは驚いた
あの少年だった小僧が立派な大人になっていた
自分にはチクリとする真っ直ぐな目をしていた

まだまだ全然未熟で弱いが、化ける可能性は十分にある
暗黒騎士に推したのもそれが理由だった


そんな思いを知ってか知らずかアリスは話を続ける


「もちろん奴の野望を止めるためというのもあると思うが、
種族の垣根を超えあれほどの多くの者たちが集まった」
「反逆者というレッテルを張られ、死ぬ運命にあろうと分かりながらも…」

「いや違うな」

「他者から見れば明らかな無謀な戦いだろうとも集まったのだ」…

「信じて」
「この無謀な戦いに勝てると信じて…!」

「その中心にいるのが…」



「あのワタルというゴブリンの少年」



「今までかつてこんな大軍団が集まる中で、
ここまでの大反乱が起こったことは見たことがない」
「長き間、魔界中の戦場を渡り歩いた私でさえな…」


「見てみたくはないか…?」
「歴史が変わるこの瞬間を!!!」


「それに…」

「ふっ」
「いくら気配や魔力を消していようとも私には分かる」
「この大軍団の中に紛れ、この戦いの行方を見守る猛者どもの匂いが…!」


「ひひひ…」
大軍団の中にまみれ、フ-ドをかぶった老婆のような女性が不敵に笑う



「ががが…」
「面白い…!」
「もっと血を見せてもらおうか」
「貧弱な者たちの戦いほど胸が熱くなるものはない」
巨漢なモンスタ-はあの戦いを見てもまるで動じぬように不敵に笑う




「大兄者…」
「あいつら、つまらないから今行って全員皆殺しにしてくる」

「賛成…」
「いこう」


「ちょっと兄者、弟待ちなさい」
「この軍団の中に他に強いやつ感じる」
「今動くのは待ちなさい」

「それに…」
「負ける気はしないけど、暗黒騎士に目をつけられるの危険」

一瞬アリスを見つめる
しかしアリスは何かを感じたのか、
大軍団の中のある一帯を見つめる
しかし、諦めたのか再び前を向いた

「やはり危険…」
「うん危険」
「危険…」

「ばれたかな?」
「バレたなら戦う」
「勝つには三人で力を合わせないと…」
フ-ドを被った三つ子のような少年のような出で立ちの男は、
そう一人言のようにささやいた




「どうしたんですかい…」
「アリス団長?」

「いや…」
「何も」
アリスは一瞬視線を感じその方向を見つめるが、
諦めたように視線を戻した

そして話を続ける
「それにお前の知っての通りここにいる猛者どもが全てではない」
「ここに来れぬ者…」



「何だ我はあの地へと急いでいる」
「何故、我の前に立ちはだかる?」
「我を魔界軍NO2バルクスと知っての狼藉か…?」
かつてワタルの村のみんなを圧倒的な力で皆殺しにしたバルクスがそこにいた


「ごほっごほっ…」
「本当は恐くて戦いたくないんですけど」
「ごほっごほっ」
咳き込み、明らかに病魔に冒されていそうなひょろひょろな男がそこにいた

「はははは!」
「そんな臆病な振りをしようと、我はごまかせぬぞ…」
「貴様から強者の匂いがぷんぷんするわ」
「それに見たことはないぞ」

「どこに隠れ潜んでいた?」


「ごほっごほっ…」
「え-とユニットバス付きの1Kのマンションです」

「家賃は5万ちょっと…」


「答えぬつもりならいい」


「だけど大家さんが…」


「それでは始めようではないか…」


「いやだから大家さんて管理会社から家賃の催促で家を追い出され…」


「いくぞ強者よ!」
「少しは我を楽しませよ!」


「電気、ガスが止められ…」



「あの時のゴブリンの村での胸の高鳴りのような熱きものを思い出させてくれ!!!」



「だから戦いたくなっ…」

 

「いやぁぁぁああああああ-------!!!!!!」





アリスは話を続ける
「この戦いに興味がない者…」



「ちょっと聞いてるんですか!」
あるメガネをかけたインテリ風の悪魔がある者を叱責をしている

「えっ…」
「何が?」


「何がじゃないですよ全く…!」
インテリ風の悪魔は頭をかかえる


「人界との一大決戦があろうかという時に…」
「何をあなたはそんなに呑気にベッドの上で寝そべってるのですか!」


「えっ」
「いや別に興味ないし…」

「ははは!」
「それより見てくれよ!今週の魔界ジャンプのワンピース!」
「ギア8だってよ」


「ギア何個まであるんだよ…」
「このまま最後までいけばギアファイナルとかギアエンドとか…」
「いや待てよ…」
「それが終わったらス-パ-ギアセカンドとか…」

そうぶつぶつ呟いている


インテリ風の男は頭を抱える
「はぁ」
「何と嘆かわしいことか…」


「はははは」

「ベリアル!」

「西郷どんが!」

 

 

 

もうベリアルはこの男の声は耳に入っていなかった

その男を見つめ言った

 

 

 

「あなた様が野心を出しさえすれば…」
「この魔界を統べることさえ可能かもしれないとさえ言われているお方なのに…」

「順位こそ下であれ、あのNO2バルクスさえ凌ぎ、
そして、あの魔王様にさえ匹敵さえしうる力をもつとされる我が主…」


インテリ風の男はベッドに寝そべり漫画を読みふけっている、
やる気のなさそうな目の前の主を見つめる



「魔界軍NO3…」






「ルシファ-様」






またアリスは話を続ける

「眠りにつきし者…」



そこはとある最奥の洞窟
なんとそこは巨大な水晶体空間となっている

「ZZZ…」

そこにはドラゴンといえるような巨大な影が眠っていた
 

その眠りにつく姿はまるでここにたどり着く者たちを待ち望んでいるかのように
自分が出る時を待つかのように…






アリスは目を細めた
「この魔界はあまりに大きい」
「私ですらまだ知らぬ未知の力はたくさんある」
「しかし、それらの反乱もなく束ねておられるのが魔王様だ」
「まさに絶対者」


「かかかかっ!」
「そういえば魔王様はどうしてるんですかね?」
「今まで遠巻きに数度お見かけしたことはあるんですが…」
「近くで見たことはないもんで」

「こんな大決戦の時くらい前線に出てくればいいのに…」
「そしてちゃっちゃと終わらせてる隙にに乗じて、一度お手合わせを…」

するとアリスはラルドを激しく睨んだ
「口に出していいこと悪いことがあるぞ…!」
「もし魔王様のお耳に入れば殺されるぞ」

「魔王様はお強い」
「この私でさえあのお方を目の前にすれば震え上がるほどにな…」
「それにあれほどまでに理不尽なほどまでに絶対的な力を持っていても、
前線に出ないのは油断はしてないからだ」

「それゆえに鉄壁」
「無敵…」

「でもアリス団長が本気を出しちまえば魔王様とて…」

「おいっ…!」

アリスの怒声がなりその場に静寂がなるが、
ラルドは信じられなかった

なぜなら自分はアリスが最強と信じているからだ
一度だけアリスの本気を見たことがある

その戦いに身を震わせたのは鮮明に覚えている
天は割れ、大地は揺らぎ、あまりに凄まじきものだった

自分はアリスには勝てないと自覚していた
だがその戦いは改めて再認識させられる

自分には決して手の届かない頂きにアリスはいると…

そんなアリスが負けるとは想像できなかった
それにそんな絶対的な強さを持ちながらも、
アリスは自分を謙遜することが度々ある

それにあの時の戦い以来アリスの本気を一度も見たことはない
もちろん魔界の強者との戦いで幾度もの死戦はあった
アリスも本気で戦っていた

しかしアリス自身の中では本気で戦っていたとは思うが、
あの時の本気の強さに比べたら遠く及ばない

本気とはいいつつもどこかセ-ブしているようにも見えた
もちろん魔王が弱いとは思わない
遠巻きに見ただけでも恐ろしく強いだろうというのは容易に予想できた
この魔界で長き間、絶対者として君臨するような男…
当然と当然だろう

しかしふと疑問に思う
その魔王様とやらはこの戦いはただの余興と考え遥か遠くからこの光景を眺めているのだろうか?

このゴブリンたちの命の全てを投げうってまで賭けた必死の大反乱を…

ほくそ笑み眺めているのだろうか…?
そう考えると急に胸くそが悪くなり地面へと唾を吐く

「ぺっ…!」



そんな時…




突如として大空に超巨大なスクリーンのような映像が開く

 

 

 

 

 

 

 

そこにはとある人物が映し出されていた


ある者が言った

「あれって魔王様側近のアブ-ジ様じゃね?」

「本当だ…」

「でも何で…?」



その質問を遮るように超巨大スクリ-ンに映るアブ-ジは叫ぶ



「大変だ…!!!」



「魔王様が…!?」




「魔王様がぁ゛…!?」










「殺されたぁ゛………!!!!!!!!!!」












エエ工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工エエ!!!????

(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!!何ですとぉぉぉおおおおおーーーーーーーー!!!???




ここにいる全員が声を失う
特に反応したのアリスだった
「ありえん…!」

「あの魔王様が…!?」



しかし上空の映像は続く

アブ-ジはひどく慌てたように叫ぶ!

「ひっ゛…!?」
「ちょっと待って゛!?」

もうアブ-ジの姿は見えない
声だけが聞こえる

「何でもしますっ…!」
「何でもしますから助けっ!?」





「ぎゃぁぁあああ゛あ゛…!?」
アブ-ジの絶望の声が木霊する
そして映像はしばらくするとなんの音声も発せずぷつんと途切れた


あまりの出来事に全員が声を失う
その場はシ-ンと静まり返っていた

しかし、しばらくするとその場は混乱の声で埋まる

「おい何であの魔王様が殺されてるんだよ!?」

「知るか!!」

「魔界は終わりだ…」
「魔王様を殺したやつに俺たちは殺される」

「どこに逃げれば…」

ある者が言った
「人界だ…」
「人界に逃げれば!」

「そうだ人界だ!」

「人界に行けばそいつはこっちに来れない!!」

その場に怒号のような大歓声があがる



「静まらぬかバカどもがぁぁ゛…!!!!」
その一喝により大混乱だったその場は一瞬冷静になる
その声はドクタ-ベルケルだった
我を失っていたが、魔王が殺されたとの一報を受け、我にかえったようだった
ドクタ-ベルケルがこの場を静めたのだ

「お前たちはただ目の前のことしか見えんのか!」
「だからいつまでたっても高みへといけんのだ!」


「お前たちが行ったとして、はいそうですかと人間たちが歓迎してくれると

思っておるのか!?」


「奴らは今か今かと迎撃体勢を整え準備しておる!」

ドクタ-ベルケルは人界軍がいるであろう方向を見つめる


「進む道は死ぞっ…!!!」


「それにっ…!!!」
ドクタ-ベルケルは何かを言おうてしていた


しかし、大軍団の中に隠れ潜むいる猛者たちは、
あまりの出来事に声を失い
一瞬、我を失っていたが…
冷静に考える

これからの己の歩むべき道を…


ワタルたちもまたあまりの衝撃の出来事に声を失っていた

しかし、ドクタ-ベルケルの底知れぬ何かにいい様のない不安を感じる


今ここで何としても奴を倒さなければならい…!!!



ワタルはそう思うのだった








~あとがき~
このまま一気にラストスパートへといく気満々でしたが気づきました
そうあれです


文字数オ-バ-orz



それに全然話進んでねぇぇぇえええええええ!!!!


とまぁ愚痴っばっかりですいません><


でも、まぁいろんな新キャラ紹介できたのでよかったかな(@゜▽゜@)アハハ

まだまだ新キャラ出てきますよ-


話は始まったばかりだし、
この新キャラ登場も考えたらあと10年20年はかかりそう(^。^;)

 

 

しかしみんなに読んで貰いたいし明日で夏休み終わるところもあるみたいなので、

(`・ω・´)頑張って明日更新しようかな

 

 

あとお気づきの方がいるか分かりませんが、

ワンピースのギアファイナルとかギアエンドとかは昔に書いた妄想ワンピースの続きで書こうと考えていた必殺技です

かぶったらごめんね(o´艸`)ププ

 

そういえば妄想ワンピース続き書くって言っておいて、

大分書いてないなあ

忘れてたw

でも、妄想ワンピースの時と考えてたやつと今のじゃ、

確定してる(考えてた時は何の情報もなかった)ので、ちょっと矛盾が出てきちゃうんんだよなぁ