※日替わりオープニング曲を聴きながら読んでいただけると感情移入もなんとなくできて

楽しく読んでいただけると思います

すぐ終わってしまうので動画画面上で右クリックしてループ再生推奨

 

 

 

 

 

 

魔界と人界は協定を結んでいた
それは魔界と人界との憎むべき間柄を解消し、平和へと突き進んでいこうという画期的なものだった
そしてお互いに戦争を行う
しかし、戦争は血で血を争う戦いではない
お互いの反感を持つ者通しのガス抜きを狙いとした戦いだ

しかし、ドクタ-ベルケルの恐るべき策略により、
魔族の大軍勢は知性を失い、
人界を破壊し尽くす地獄の軍団と化す

何の準備もしていなかった人間たちに魔族の大軍団を止める術はない

人界は血の海となっている
魔界と人界の共存など夢物語

ただただ、人間たちの絶望の声と断末摩がこだましていた



そんな中…
ある一団が迫り来る魔族たちを何とか撃破しながらやっとの思いで、
とある目的地点へと到着しようとしていた

ほぼ不眠不休でここまで来た
兵たちは疲弊しきっている
人界は魔族だらけ
ここへ来るまでの間に幾度も堅城を誇る城や大都市、村が崩壊しているのを見てきた
この戦いがおこるまでは人々で賑わい栄えていた景色が見る影もない
全ては破壊し尽くされ、焼け、死臭が漂い、カラスが死体を貪り食っている

全ての者たちは絶望し、あとは魔族たちに殺され、
死にいく運命にあると思い呪った


しかし、その一団の兵たちの目はまだ諦めていない
むしろ希望の目をしている


そしてその一団のリ-ダ-叫ぶ!

「よし!もうすぐじゃ!」
「もうすぐ王都カサンドラへと到着する!」

そう、その一団とはダンブルドアの一団だった
ダンブルドアは前話で、ドクタ-ベルケルの腹心のハイデルが、
戦うことすら放棄し、隠れたほどの絶対的な強者


「みんなは必死に魔族どもの猛攻を耐えていよう!」

「我らが参戦し、魔族どもを挟撃し、
殲滅したあとはすぐさま防衛体勢へと移行する!」

「防衛体勢に入れば魔族どもとて容易に近づくことすらできまい!」

「半日だけ猶予を与える」
「その間にしっかりと休息をし、
魔族どもとの決戦に備えるのじゃ…!」


「みなが限界に近いのは十二分に承知している!」
「じゃが我々には時間がない!」


「半日が限界じゃ許してくれ…」
ダンブルドアは深々と頭を下げた
このまま攻勢に出ても兵たちは疲れきり、力を発揮できない

すぐさま出撃したい衝動を押し殺し、兵たちを休める選択をする

みんなゆっくりと休みたいだろうに誰1人として文句を言わない
この束の間の休息のあとに、
魔族たちとの終わりなき死闘が待ち構えていようことなどは全員が悟っている
全てを人界のために差し出す覚悟で戦うつもりだった


そんな折り先頭をいく者から声がしてくる
「ダンブルドア様…!!!!」
その声に何か違和感を覚える
それは喜びではない驚愕と焦りのようなものだった


ダンブルドアはいいようない不安を覚え、
王都カサンドラを一望できる場所へとついに到達する


「なん…と…いう…こと……だ」
ダンブルドアはその光景を見ると絶句する




ダンブルドアたちが死に物狂いで逃走を続け、
目指した王都カサンドラは…







落ちていた






城壁は崩れ落ち、炎が立ち上がり、人の影は見当たらない

ダンブルドアは両膝をガクン…!と地へと伏せる

「一体どうなっておるんじゃ…」


「優秀な者たちがあれほどおり、今だかつて誰1人として突破されたことのない、
この堅城が短期間で落ちるとは信じられん゛…!」


ダンブルドアの策は全て水泡にきす


しかし、ダンブルドアはいまだに信じられず、
廃城となった城の中へと駆けて行く…!


「誰か…!?」
「誰かおらぬか…!!??」
ダンブルドアの声が虚しくその場に響く


そんな折りガタン…!と石が動く音がした!
ダンブルドアは急ぎその音がした方向へと駆けていく

「ダ…ン…ブル…ド…ア…さ…ま…」


「ラダン…!?」
「それ以上しゃべるなっ…!!」

何とこの絶望的状況の中、生き残りがいた!
しかし、ラダンは行き絶え絶えでもう死の目前だった


「はぁぁあああーーーー!!!」

「女神の祝福…」
「ホ-リ-アライブ!!!」


するとラダンは息を吹き返したように蘇る!
「げほっ!げほっ…!」

そしてラダンは叫ぶ
「ダンブルドア様ありがとうございます!」

「礼などいい!」
「そんなことよりもっ…!」

「はぁ…はぁ…!」
しかし、ダンブルドアは辛そうな表情を浮かべる
治癒の魔法に相当な魔力を使ったようだった

「治癒の魔法はいわゆる自然の摂理に反する行為」
「その力は稀少で、このわしとて得意ではない」

「それに加え、これは結構魔力を消費する…」


しかしダンブルドアは我に返ったようにすぐさま質問する


「そんなことよりもこれは一体どうなっておる!?」
この有り様を指差し叫ぶ
「お前ほどの者たちがいながら一体どうなっておる!?」

「それに加え、この城は未だかつて誰1人として攻略したことのない鉄壁の堅城…!」
「自然の要塞!」」

「例え人界屈指の猛者たちが大軍団を率いてこようとも、
数ヶ月はもつほどの鉄壁の堅城なはずじゃ…!」


「それがな(ぜ)…!」


ダンブルドアは言い終わる前にラダンは叫ぶ
「ダンブルドア様お逃げ下さい……!!!!」


「なっ…!?」
ダンブルドアは驚愕する
ラダンは優秀な者だった
誰からも慕われ、その強大な魔法を駆使する姿は、
誰からも憧れの的であり、自慢の弟子だった

しかし、これほどまでに必死なラダンの姿は見たことがない
絶望的な姿を見たことがない!

ダンブルドアは気づいてしまう


「それほどの魔族なのか…?」


「お前たちほどの者をここまで怯えさせ、
殺した魔族はそれほどのものなのか!!??」

ラダンは酷く怯えたように震えている
この国でダンブルドアに認められ、最強を誇った者の姿はそこにはなかった


震える身体をなんとか手で押さえ、ラダンは答える


「分かりません…」
ラダンは魔族たちが襲ってきた時のことを語る

「魔族たちが襲ってきた時はさすがにびっくりして、
防衛体勢をひくのが遅れ、
あやわ城壁の中へという所までいきましたが…」

「私とヴァイン、アイン、カミルを筆頭にすぐさま戦況を立て直しました」

ダンブルドアは当然だという風に頷いている


「しかし、魔族たちの力はあまりに強大で我々も本気にならざるおえませんでした」
「奥の手の魔法砲や召喚獣、魔法戦を駆使して、何とか猛攻を五分へと持ちこたえます」

「いや守っている我々のほうが有利でした」
「中にはさらに強大な力をもった魔族たちが何体もいましたが、
みんな一丸となって戦い破ります」


「そしてこのまま守りを固め、
いずれ帰ってくるであろうダンブルドア様がお戻りになるまで、
耐え抜くはずでした」

「それは可能に思えました」
「いかに強大な魔族どもが来ようとて、
いかに大軍勢の魔族たちで埋めつくされようとも、
我々が交代で指揮をとり、
戦えば1ヶ月や2ヶ月は持つはずだった…」






「あの魔族が現れるまでは…」






「大勢ではなかったのか!?」
ダンブルドアは驚愕の声を荒げた!
てっきり幾体もの強大な力をもった魔族たちがきたのだと思っていた
しかし、それは違った

そんな思いが頭の中を駆け巡っているときに、
突如として叫び声のような声が聞こえてくる

「ダンブルドア様…!!??」
周りの者たちだ
周りの者たちが必死に自分に伺いを立てている

自分も気づく
邪悪でとてつもなく強大な魔力がこちらめがけて近づいていることに…!


ダンブルドアは一瞬固まる
今まで数えきれないほどの者たちと戦ってきた
もちろん強大な魔族たちとも幾度も戦い、討ち滅ぼしてきた


しかし、この力は…



桁が違った


ダンブルドアは汗が滝のように出てくる
幾千もの死戦を越えてきた
幾千もの強者と合間みえてきた
しかし、これほどの魔力を持った者に今だかつて出会ったことがない


「ダンブルドアさま゛…!!??」
周りの者たちも必死に叫ぶ
気づいているのだ
決して抗うことができない絶対的な邪悪な力が、
こちらへと近づいてきていることにっ…!

ダンブルドアは震える声でラダンへと叫び確認する!
「こいつか…!!!」

「こいつがその魔族かぁ゛……!!??」


「ひぃ゛…!!!」
しかしラダンは情けない声で叫び、仔犬のように縮こまっている!


「ダンブルドアさ゛ま゛……!!!!」
周りの者たちは必死に伺いを立てるが、
ダンブルドアにはどうすることもできない
ただただ、待っていることしかできなかった



「ダンブルドアさまぁぁぁああ゛あ゛------!!!!!!」


兵たちの必死の叫び声もダンブルドアを動かすことができない

もうその力はほんのすぐそこまで迫っていた





4…


3!


2…!


1……!!


絶望が訪れる


「あっあっ…」
人界最強と噂されるダンブルドアとて、
黙ってその者を見上げことしかできない


魔族はその場へ到着すると、
絶対的な強者の風格を放ちつつダンブルドアたちと相対する

魔族はダンブルドアを見つめとある事をいい放つ!
とんでもない発言がその魔族から飛び出した!




「我…が…名…は…」














「魔…王……」








「す…べ…て…を…」

「ほ…ろ…ば…す…」

「もの…な…り…」


「グガァァアアアア------!!!!!!」




みんな一瞬時が止まったかのように固まり驚愕する

「何じゃ…と…?」
ダンブルドアはまず第一に声をあげ、
次々と周りにいた兵たちも何とか声をあげる

「ま…お…う…?」

「うそだ…ろ…?」
「うそでしょ…?」

みんな頭が真っ白になる
それもそうだ
何の前触れもなく突如として、
この戦いの最終ラスボスが目の前に現れたのだから。

しかし、普段のダンブルドアたちなら喜んでこの場面を歓迎しただろう
最終ラスボスを倒すということは戦いの終わりに直結する
戦いが終わるのに早いにこしたことはない

だが、今は違う
この圧倒的な魔力を有する魔王相手に一歩も全く動けないでいる
人界で最強を誇るダンブルドアや周りの者含め誰1人としてだ…!

こんな化け物に勝てるのか…?
全員がそう思った

それにダンブルドアはあることに戦慄を覚える
そして、あることを確認すると絶望が彼を襲う
本来ならこのカサンドラを起点として、
まだ生き残っているはずの人々を集め、
人界軍を再編成し、それを軸として反撃の狼煙をあげるつもりだった

だいたいはこの魔族たちの圧倒的な大侵攻でもそれに抗い、
生き残っていそうな者たちの目処はつけていた
もちろん人や国、都、村、さまざまだ

ここへ来る途中に近くにいた有力な者を伝令を伝えるため、
数人を草として数ヵ所目指し放っていた

もしものことがあっても分かるように、
その者の生死が信号として分かる特別な魔法をその者たちにかけていた


だが、その信号は…




途絶えた



誰1人として生きているはずの信号が伝わってこない
皆殺しにされたのだ



「くそ!」

「くそっ…!」



「くそっ……!!!!!」


ダンブルドアの絶望の中、怒りを震わせ叫ぶ!


そしてあることに気づき動転する


「まずい…!」
「まずいぞ…!!!」

「このままだと本当に人界は魔族たちの手によって落ちてしまう!」


「それに…!」


「この魔王を決して野放しにはできんっ…!!!」


「この魔王を野放しにはすればせっかく生き残った者たちも、
皆殺しにされてしまう…!」

「それにこの今でも魔族たちの大侵攻は続いておる…!」

ダンブルドアは今まで生きてきた中で、
最大限と言われるほど頭をフル回転させるが、
解決策など見つかろうはずがない

ガクン…!と両膝を地面につける

「何も…」

「何も思い浮かばんっ…!」

しかし、次にはある感情がダンブルドアを襲ってくる
それは絶対的な恐怖
先ほどまでは人界のことを考えることで、言葉を発し思考することができた
しかし、魔王を意識するとそれすら吹き飛んで固まってしまう


いつの間にか魔王は目の前まで来ていた
「あっ…!」
「あ゛っ……!」
人界最強の者とて、
もう、まともに言葉を発することすらできない


「シ…ネ…」
魔王にとっては人界最強の者といえど、
何ら害さないただの1人の人間に過ぎなかった
小虫に過ぎなかった

無情なる一撃にただただダンブルドアは見ていることしかできない
ダンブルドアの側近の最強の練兵たちといえども、
見ていることしかできない



ぐちゃっ


魔王の一撃によってダンブルドアは絶命する


「ダンブルドアさ゛ま゛ぁ゛ぁぁ゛あ゛ああ-----!!!!!」
周りにいた兵たちは大粒の涙を流し叫ぶ!

人界最強の者はいとも簡単に魔王によって殺されてしまった
もう人界に未来は残されていない


ここにいる誰しもがそう思った







そう…


次の瞬間を目撃するまでは…!





「おじぃさんに何をするっ……!!!!!」

潰れたはずの魔王の拳の先から声がする
そこから光のような者を感じる


ダンブルドアは死を覚悟し殺されたと思った
死の恐怖に怯え目をつむった


しかし、いっこうに攻撃が来る気配がない


恐る恐る目をあけるとそこには、信じられない衝撃の光景が広がっている



なんとダンブルドアは1人の者によって守られていた
聖なる光を宿した剣によって魔王の拳から自分は守られていた…!


1人の少年によって


その少年とはもちろんシャルドだ


シャルドはあれからあのことがショックでずっと眠りについていた
しばらく目を覚ますことはないと諦めていた
だがあの王都で助けた少年シャルドが目を覚まし、
自分を守ってくれていたのだ!



「ぐぎぎぎっ…!」
シャルドは必死に凄まじい魔王の一撃を耐える!


「おじいさんはこの僕を守ってくれた…!」

「お前が何者か知らないけど」



「おじいさんをいじめるなっ!!!」

「うぉぉおおおお-------!!!!!」


次の瞬間…!


シャルドからとてつもないほどの聖なる力が溢れ出て魔王の拳を押し返す!

魔王はその攻撃によって逆に吹き飛ばされる…!
何が起こったのかと不思議そうな表情をしている



ダンブルドアはその自分を守ってくれているシャルドの後ろ姿を見て、
背中に激しい電流のような衝撃が流れるのを感じていた!
今かつてない感覚が身体中を襲いゾワゾワと震えるのを感じる

そしてダンブルドアはシャルドを見上げながら、己が涙しているのに気づく

「お゛ぉ゛…!」

「お゛ぉ゛っ……!!!」

ダンブルドアはこの少年こそが、
今までひたすらに待ち望んでいた人物だと思った
己の全てを捧げてもいい人物だと思った

今の王は決して悪い王ではない
もちろん忠義はあるが、己の全てを捧げろと言われれば疑問符が残る
もし、この魔族たちとの戦いがなければ着実に、
国を栄えさせることはできていようだろうが所詮はそれ止まり。
この人界を一つにまとめることなどできようがないと、
ダンブルドアは見抜いている
己が尽くすべき主君をこの生きてきた遥かなる時間、
ひたすらに待ち続けていたのだ

あの魔王の一撃をここにいる誰1人として動けなかった
人界最強とは思わないが、それにたる力がある自分でも動けなかった
しかし、この少年はあの魔王の一撃を防いだ
今まで見たこともないほど透き通った輝く聖なる力を使って。

ダンブルドアは崇拝するような瞳でシャルドの背中を見つめる



そんなダンブルドアの思いなどつゆ知らず、
シャルドは大きく構え、魔王相手に叫ぶ!
「かかって…!」


「こっ…(ぃ)……」


バタンっ!
しかし、シャルドは突如として倒れてしまう!


「大丈夫か…!?」
ダンブルドアはすぐさまシャルドの元へと駆けより抱きかかえる
しかし、安堵する
ただ気絶していただけだった
それも当然だ
なぜならば力を使いすぎたのだ
あれほどの力を使えば身体にとてつもない負担をかけよう


「ダンブルドア様…!?」
すぐさま周りにいた兵たちはダンブルドアの元へと駆けよってくる


そんな兵たちにダンブルドアは魔王を睨みつけながら言う


「この少年をなんとしてでも守り抜け…!」

「死守せよっ!」




「それにラダン…」

「は、はい…!」
いまだにラダンは動転している

「そなたに任務を与える」
みんなはこんな超緊急事態時にラダンに、
一体どんな任務があるのか全く想像できなかった

「しかし、その前にこの指輪を渡しておこう」
そう言うと大事そうにハメていた指輪を、
指から外すとラダンへと手渡そうとする


「こ、これは…!?」
ラダンはその指輪を見て驚愕の表情を浮かべる
それは誰が見ても明らかに超レアもの指輪であることが分かる

「受けとれませんこんな貴重なもの…!」

「それに、それは世界にたった1つしかない博士から頂いた大切な宝の指輪!」

「本当にどうしようもなくなった時に使ってくれと…!」

「今がその時じゃ」

「えっ…?」

「ワシらは全てをかけて魔王を倒す…!」
「だが、もしも…」
「もしも本気で危険を感じたなら迷わず我らを切り捨て、
その子と二人でその指輪を使って逃げろ…!」

「どんなことがあろうとも、ワシらが盾となりそなたが逃げる一瞬の隙を作ろう」

!?

ラダンはダンブルドアの言わんとしている意味を察する
だが当然納得できない

「それこそダンブルドア様がお逃げ下さい!」
「我らが盾となり…」


「いいかよく聞けぇ゛…!!!!」
ダンブルドアは両手をラダンの肩にかけると言い聞かせるように叫ぶ!

「魔王はそれほどまでに危険なんじゃ…!」
「我々の命だけではない!」
「人間の…」
「いや人界全ての命運がかかっておる!」
「生きとしいける者全てじゃ…!」




「それにこの子は未来…!」

「この子の力を見ただろう!?」


「絶対に死なせてはな゛ら゛ん゛…!!!」


「それとお前はあの魔王の攻撃にあいながらも、ただ1人のみ生き残った」

「お前が生き残ったのにも何か理由があるはずじゃ」
「せっかく拾った命を捨ててはならん…」


「ダンブ…ル‥ドア…さ゛…ま゛…」
ラダンはダンブルドアの思いを知り泣きそうになるのを必死に堪える

ダンブルドアは自分の思いが伝わったのを知ると笑顔になる
しかし、次の瞬間には鬼の如き形相へと変化し、魔王の元へと振り返る


そして叫んだ
「皆の者…!」
「己の全てをかけろ!!!」

「死力を出し尽くせっ…!」

「そうでなければ決してこの魔王には届かん!!!」
「そしてこの子は命にかけて守りぬけ!!!」


「はっ…!!!」
全員が答える!


不思議とダンブルドアたちは先ほどまで恐怖で震えていたのが、
まるで嘘だったかのように力が沸いてくるのを感じていた


ダンブルドアは魔王を睨みつける!
「魔王よ…」
「先ほどまでは貴様の圧倒的な力に呑まれ、戦わずして負けていた」


「だがそれも終わりじゃ」


「ここからが本番だ」

「ただで我らをやれると思うなよ!」


「グガァァアアアア-----!!!」
ダンブルドアたちのただならぬ気迫が伝わったのだろうか?
魔王は野獣のごとき咆哮をとなえる


「くるぞ…!!!」


魔王は突進してくる

しかしダンブルドアはただではもちろんやられない
自らが先頭に立ち目をつむり、魔法を唱える


「全能力向上…」

ダンブルドア含め、周りにいた兵たちは不思議な光に包まれる

「ウィ-クポイント無効化…!」
「魔力向上…!」
「全肉体強化…!」
「マジックシ-ルド付与…!」
「パワ-シ-ルド付与…!」


「人界の守護者にてその剣に闇を斬り大地を割る」
「その剣に斬れぬものはなし」
「奥義…!
「幻獣王オ-ディン召還!」


周りにいる兵たちも唱える
「イフリ-ト召還!」

「シヴァ召還!」

「ラムウ召還!」

さすがは人界最強と噂される練兵たち!
さまざまな者たちを召還する


「ゆくぞぉ゛…!!!」


「はっ…!!!」


ダンブルドアたちは魔王が突っ込んでくる中、
得意の魔法攻撃でこれを迎撃する

魔王との壮絶なる死闘が始まった





時は経ち…



「はぁ…はぁ…!」
「あと一歩だというのにこれだけ死力を尽くしても倒せんか…!!??」
ダンブルドアの息は激しく荒れ、悔しそうに叫ぶ
みんなもまたとても苦しそうな表情をし、何人もの仲間たちが殺された
みんな立っているのがやっと限界に近かった


「グガァァアアアア-----!!!!」
しかし、当然魔王は待ってはくれない


「くそぉ…!?」
ダンブルドアは再び迎撃体勢に入ろうとする


「あと数人…!」
「あと数人強者と呼べる者たちがいれば…!!!」
ダンブルドアの叫びは届かない

 

 

 

 

※ここからこの曲に切り替えてリピート再生でお楽しみください

 

 

 

 

 

だが、そんな時…




ズドドドドっ…!


突如として崖が崩れる音がする!
何事かとダンブルドアたちはそちらを見つめるが土煙で見えない

そんな時…
その土煙の中から声が聞こえてくる

「いきなり崖ごと落とす奴がいるか…!!」
その者が何を言っているのか分からなかったが、
崖の上から笑い声が聞こえてくる

「ははははっ」
「そのまま逃げようとして、あまりに情けなかったのでな…」
「ちょっと手伝ってやったまでだ」

「スパロウさん…!」
その笑い声の主の横にいた人物が急ぎ崖を降りていく

土煙は晴れると崖の下に二人
崖の上に1人、なぞの人物がたたずんでいる

そして、崖の上の人物は滑り降りるように崖を降りていく

その3人は普通とは明らかに違う出で立ちをしている
大きめのハットに独特の服装
ハットにはドクロマ-クが刺繍されている

その出で立ちをまるで、そう…



海賊だった


その海賊たちは言い争いを始める
「お前なんか誘うんじゃなかったよ!」

「はははは」
「私を誘ってきたのは貴様だろう?」
「それにあれの手がかりを掴み先陣をきって乗り込んだのもこの私だ」
「いつも貴様においしい所を持っていかれるが…」


「まぁまぁお二人とも…」
仲裁役が1人いる


「なぁトトこいつはいらないよな?」

「私が必要なのは明白!」
「この無能は船長こそいらないと思わないかねトト君…?」

「まぁジャック船長もバルボッサ船長も今はそんなことやってる場合じゃないでしょ!」 
「あっち!あっち!」
トトは魔王のいる方向を指さす



あの時集まっていたメンバーが集結する

※ムズガルド帝国編81




ジャックとバルボッサは一瞬魔王の元へと振り返るが再びケンカを始める


「そんなことより、あの空船は私が発見したのだ」
「あれを手に入れた暁にはもちろん私の者だよな」


「ジャック・スパロウ君…?」


「もちろん手伝ってもらったお礼として譲るよ」
スパロウはにっこりと微笑む

「分かっているじゃないか」

スパロウの心の中
「もちろん譲る気なんてサラサラはないし、
あれで気をそらせた隙に奪って逃げるつもりだけどね☆」

バルボッサは嬉しそうに笑う
「そんなことよりもあの空賊が、
あんな空船を隠し持っていたとは…くくく」
「もしあれが私の者になった暁にはこの私がこの全世界を統べるであろう」

「いや無理だから」

「んっ」
「何か言ったかね?」

「それよりあれどうするつもりバルボッサ?」
「絶対追ってくるぞ」

「そんなもの私が返り討ちに…!」

「いや負けてるし…」
「だから逃げてきたんだろ?」

「ぐぬぬぬ…!」
「スパロウ、勝負だ!」

「ちょっと待ってください!」
「そんなことよりも魔王を…!」
「あの人たちと一緒に協力してっ!」

するとスパロウはダンブルドアをちらりと見る
「えっと…」
「あのおじいさんは誰ですか?」
「いかにも漫画に出てくるような賢者っぽい格好してますけど…」

「えっ…!」
「知らないですか!?」
「あの方こそ、この人界で最強とされる大賢者ダンブルドア様ですよ!?」

「はいっ…!?」
二人は驚愕する
ダンブルドアといえば、この人界では知らぬ者など誰1人としていない

「え-と、めっちゃヤバくない?」
「自分たちは海賊で…」
スパロウは小さな声でトトに聞く

「はいヤバイですね」
「通常なら捕縛され終身刑になる所です」

「スパロウ君?」
バルボッサは何か目配せをし、何やら数えはじめる

「1…」

「2…」

「3…!」

「逃げるぞ!!!」
バルボッサとトトはすぐさま反転し逃げる!
バルボッサたちは幾度となくこういう死線を乗り越えてきた
撤退するかその場にとどまるのか…
それが生死を分ける

死線を乗り越えてきたことが、撤退か否かその選択をかぎ分け、
捕まらず今生きていることが超一流であることを物語っている

バルボッサは感じていた
この魔族とダンブルドアを相手にして、
生きていられる補償なんかこれっぽっちもない

実はスパロウと言い争いをしている時も、
頭をフル回転させこの場をいかにして乗り切るか考えていた

ああは言ったが、なぜ自分がスパロウを蹴りおとしたのか分からなかった
(本当はスパロウが屁をこき、
全神経を魔王に向けていたバルボッサがそれに気づくかずに、
イライラの限界を越えパロウを蹴りおとしただけなのだが)

 

 

ヾ(▼皿▼メ)┌θ☆ッ(ノ □ )ノ ゚ ゚オルァあああ!!!!




バルボッサとトトは逃げる
第一の直感が緊急警報を鳴らしている
ここはヤバイ逃げるべきだと!

しかし、信じらない出来事がおこる

「二人は行ってくれ」


「何を言っているんだ貴様は!?」
「早くこい…!」

「スパロウさん…!?」
二人はスパロウを呼び止めるが身動きしない


「いいから早くこいっ…!!!」
バルボッサは苛立ちを隠せないように叫ぶと手を差しのばした


しかし、スパロウは首を縦には振らない
「い-や、やっぱりダメだ」

「自分はここに残る」


バルボッサは怒りの表情でスパロウに近寄ると胸ぐらを掴む!

「貴様は死にたいのか!?」

そんなやり取りを見てダンブルドアは唖然とする
「一体何なのじゃこいつらは…」


「この出で立ち…」
「海賊がなぜ海もないこんな所へ…」

しかし、ダンブルドアは胸が熱くなっていくのを感じている
あの魔王の前で普通の者があんなケンカができようか…!?
動けような…!?
普通の者なら話すことすらできないはずだ

この者たちはただ者ではない!
ダンブルドアは直感する

もし…!
もしもこの3人を仲間に率いれることができたのならば!?

そんな思いに駈られるがあることに気づき叫ぼうとする

「逃げ(ろ)っ…!!!」


それは突如として圧倒的な攻撃がスパロウたちを襲う
魔王からの攻撃だった

スパロウたちはケンカをしていて、その攻撃に反応するのが一瞬遅れる

「やばっ…」
スパロウは声をあげるが、もう遅かった
どうあがいてもこの攻撃から逃れるすべはない
3人とも固まってしまっていた

直撃すると思った


ドゴォォォオオオ-----!!!!
凄まじい音がする
それは魔王の攻撃か?
いいや、それは何と自然の天雷が丁度スパロウたちの前へと落ちた衝撃音だった
正確には魔王の攻撃に落ちその攻撃を相殺する!


ドゴォォォォオオオオン!!!!


「助かった…の…か?」
バルボッサは信じらないといった表情をする

「助かっ…た…」
トトも安堵する

「ど、ど、ど、どうだ…!」
スパロウは見たかといわんばかりに虚勢をはる


「嘘をつけ!」
「そうですよ!」
二人は突っ込むがスパロウは動じない


しかし、事の重大さん理解しその光景に一番驚いている人物がいた
ダンブルドアだ
「信じられん…」

「ピンポイントで絶体絶命の攻撃を自然の天雷で防ぐ奴などこの世におるか…!」 

「何千…」
「いや何万…何十万…それ以上の確率…!」

スパロウを見つめ声を荒げる!

「なんたる豪運…!」

「なんたる天運…!!!」


「逃げるぞ…!」
バルボッサはスパロウの手をとり逃げようとし、
スパロウも受け入れ一緒に走るが、途中で立ち止まる


「いや、やっぱりダメだ」


「なぜだ…!?」
「死にたいのか!」


「何か逃げてはいけない気がする」
「それにいくら敵とはいえ、あんな魔族相手に戦ってる人たちを見過ごすことはできない」

「はぁ」
トトはため息をつく

「ああ、なっては何が何でも動きませんよ」
「分かりますよね」

「ふう…」
バルボッサも諦めたようにため息をはく
「どうなっても知らんぞ」

「決まりだな」
3人は覚悟を決めたように前を向いた

トトはスパロウの背中を見つめる
トトの心の中
「本気か策略か分かりませんが、あなたが決めたことは、
どんな経緯があれ最終的には必ずやいい方向にいく」
「今まで幾度もその死線をその優柔不断な決断で乗り越えてきた」
「本気なのか策略なのかさっぱり分からない」

「結果的にはバルボッサ船長も戦わざるおえない状況へと導いている」
「まさかて屁をこき(トトは知っていた、)
バルボッサ船長に自分を蹴落とさせたのもこの展開を狙って…」

「まさか…ね?」



そしてスパロウはダンブルドアに向けて挨拶する
「私は海賊船長のジャック・スパロウ」

バルボッサも手を下へと振り挨拶する
「私はこの者とは別の海賊船長のバルボッサ」
「以後お見知り置きを…」

「私はスパロウ船長の船員トトです…!」


「何か手伝えることはありませんか?」
「例えばあの怪物と戦うとか…」
ニヤリと笑う


「どなたか存じませぬが、お気遣いありがとうございます」
「ぜひともご協力頂ければと存じます」
「もし倒せた暁には多大な恩賞を授けましょう」
ダンブルドアはあえて海賊という言葉に触れないことにした
この戦いに協力してくれるとはいえ、彼らは海賊だ
もしこの戦いに勝ち生き残ることができても、
海賊ということを知れば立場上、
この3人を捕らえなくてはならなくなる
ダンブルドア流の心遣いだった
この戦いに生き残ることできても、
そなたたちを捕らえる気はない安心しろと言っているのだ。

しかしスパロウは拒否をする
「いえ結構です」
「人界の危機の戦いにおいて報酬など…」

「分かりました」
ダンブルドアは納得する
しかし、心の内は違った
このスパロウという海賊はなかなかの謀略家とみている
この緊急事態時に自ら海賊と名乗ることで、
自分に海賊と呼べないようにへと誘導した
報酬の件についても、断ることで、
このワシに一生の恩をきせるつもりだろう
しかし、それでも構わなかった
人界の危機に比べればたいしたものではない
そんなものいくらでもくれてやる

海賊にしておくには惜しい
本気でそう思うのだった

しかし、問題はもちろん…
魔王を見つめる

だがある種の不安が襲う

強力な3人の援軍を得ることができたが魔王相手に戦うのは分が悪い
もう少し…

もう少しだけ助けがあれば…!!

その時だった


ドゴォォォ---ン!!
ドゴォォォ---ン!!

何やら大砲の音がする

グァァアア---!!!?? 
魔王はその砲撃に苦しんでいる

空から音がする
しかし空を見上げても何もない

しかし次の瞬間…!

「なん…と…?」
ダンブルドアは言葉を失う
なぜならその目線の先には…



船があった



船が空を飛んでいる



そして、船の中から声が聞こえてくる


「おお--っと!」
「船の中に侵入した賊を追っていたら、
まさかこんな化物に出くわすとはなぁ…!」


つんつんとトトはスパロウの袖を引っ張る
「やはり追ってきたか…」
バルボッサは呟いた

「け、計算通りだ」

「ウソをつけぇっ…!」
二人は突っ込む!

「んんっ?」
「あの3人は…」

「見てますよ…」
トトは背中を向け顔をかくす


「はっは!」
「今はそんな時ではないか…」
魔王をチラリと見る

「ご仁…!」
その者はダンブルドアを呼ぶ

「俺の名はセッツァ-…!」
「空賊だ」

「あの化物相手に手を貸してやってもいいぜ…!」
「そのかわり…」 
「分かるよな?」

「ふっ」
「財宝か…」
「よかろう、そんなものくれてやる」

「スパロウ…!」
トトとバルボッサの二人はスパロウの耳をつねる

「いてててっ…!」
スパロウの心の中
「財宝貰った瞬間に捕まえられたらどうするんだよ!」
「怖いんだよ!」



「って言えない(泣)」

「何か言いました?」
「何か言ったかね?」

「いいえ何も…」


「セッツァ-殿…!」
ダンブルドアはセッツァ-に声をかける

「空中からこの魔王の気を引きつつ、援護砲撃をお願いいたします…!」


「しかし魔王の力はとてつもなく強大です!」
「くれぐれもご注意を!」


ダンブルドアは叫ぶ

「魔王よ…」
「貴様にとったら我々の存在など、ちっぽけな存在だろう」

「じゃがなぁ」
「そんなちっぽけな存在が今までお前たちの侵攻を幾度となく食い止めてきた!」
「これからも!これからもずっと…」
「世代は交代しても、お主らの侵攻を阻む者が必ずや現れるであろう!」
「それは終わりなき宿命…!」

「たった今、貴様に対抗できうる戦力が揃った!」

スパロウ含める全員が各々の思いをはせ、
ある者は腕を組みある者は構える





「人界をこれ以上貴様らの思い通りにはさせん!」





「人間を…」




「舐めるなよ」

ダンブルドアはじろりと睨む!



そして叫んだ

「皆の者……!!!!」

「いざ決戦の時じゃ…!」
「この期を逃せば未来はないと思え!」

「己の力を信じよ!」

「己の未来を信じよ…!」


「ゆくぞぉ゛…!!!」


ダンブルドアは杖を高々とあげ、
周りの者たちを鼓舞し魔王へと駆けて行くっ…!!



「おおぉぉおおお------!!!!」





魔王との人界との命運をかけた戦いが、
今はじまった





時は過ぎ…




とある黒い影が人々を従え進んでいる


「はぁ…はぁ…!」
その黒い影は大きく息をきらしながらも後ろの者に問いかける


「アフトクラトラス様…」

「私ごときがこの軍勢を引き連れて先頭を走るなど…」

その黒い影は軍勢を引き連れている

アフトクラトラスはふっと笑みを浮かべる
「余が従っているのはお前だからだ」
「お前以外にこの者たちをまとめる者など存在しない」

「あの魔族たちに囲まれ不意をつかれ、死を覚悟した瞬間お前に救われた」

「お前が余を救ったのだ」


「一瞬ではあれ、お前が余に生きる時間をくれた」


「ですが…」


「余は今まで頭を下げたことのない者たちまで頭を下げた…」


「必ずや、あ奴らは余に協力する」

「お前はお前のやりたいことを第一に考え前を向け…」


「はい…」
その者は前を見つめる

目線の先には無数に広がる魔族たちが陣をひいて対峙している
数万はいようか…?

それに対抗するようにして人間たちの軍勢がいた


その影は前を見つめる


そしてあらん限りの声を大にして叫ぶ!!!


「ジンさん゛…!」


「あなたやライアン様に救っていただいたこの命…!」


「役にたったでしょうか?」


「これだけの方たちが絶望を越え私に協力して下さっています…!」


そう…


この黒い影はあの新兵だった
あのジンが信じ逃がした者だったのだ!


ジンが託した僅かな希望!
それは奇跡を起こし舞い戻ってくる
バラバラになった人たちを繋ぎ、人類は再び立ち上がった!


その影は先頭に突き進み、前方にいた人間の軍勢の者たちを引き連れ、
魔族たちめがけて駆けて行く…!


「私の名前はアポロン…!」


「今こそあの魔族たちを討ち果たす時です…!!」


「他の各所でもこの方たちをの助力もあり、
我々人間たちは魔族に反撃を試みています…!」

「人間はまだ生き残っています!」


「共に行きましょう…!」


「共に戦いましょう…!」


「共に進みましょう…!」



「全ては人界を取り戻すために……!!!」




大地が裂け、うねるような大歓声と共に、

 

その軍勢もアポロンの軍勢に参列し、前へと駆けて行く!!!







今…




人類の大反撃が始まった!












そして、ある者が言った



「信じられん」


「あのアポロンの後ろにいるあのお方は…」


「知ってるんですか?」


その者は答える



「あの全てを焼きつくさんとするあの赤い甲冑」



「そして周りところどころいる赤い甲冑をきた兵たち」



「間違いない」



「あのお方は…」









「赤色家の皇帝様だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

 

本当はこの戦い書くつもりなかったのに終わらねええええええ

ワタルさんの話に行けねええええええええええええええええ

 

でも、まあ書くこと書けてるので満足(*´Д`*)

 

 

次だ!次こそこの戦い終わるど!