※日替わりオープニング曲を聴きながら読んでいただけると感情移入もなんとなくできて

楽しく読んでいただけると思います

すぐ終わってしまうので動画画面上で右クリックしてループ再生推奨

 

 

 

 

 

魔界と人界との決戦はいよいよ最終局面へと突入する
 

幾万もの人間たちが絶望の中、死に絶えた
たくさんの魔族たちが死に絶えた
永遠に終わることはないと思われた長きその時間も、
ついに終わりを迎えようとしている




そんな中ドクタ-ベルケルは満足気な笑みを浮かべている
ドクタ-ベルケルはこの戦いの引き金を作った張本人

本当はこんな無益な戦いなど起こるはずがなかった
本当は平和へとお互いに歩み寄るはずだった



しかし…


全ては根底から覆された




この




ドクタ-ベルケルという男によって…!




ドクタ-ベルケルはある一点を見つめる
目の前には魔族の大軍勢が編成されていた

しかし、ドクタ-ベルケルの視線はこの大軍勢には向いていない

ドクタ-ベルケルが見つめるその視線の先には…


人間たちが軍勢を成し対峙している


「ドクタ-ベルケル…サマ…」
「アノニンゲンドモガ、サイゴノテイコウヲ、ツヅケテイマス」

「ソレニカナリテゴワク…」


「うむ」
「分かっておる」

「そのために私が来たのだからな」


そしてドクタ-ベルケルは長い顎ひげを弄りながら嬉しそうに呟く


「さすがは人間たちの最後の生き残りの精鋭たちといった所か…」


「そうでなくては面白くない」


「無抵抗の人間どもをそのまま殺すのも、つまらぬしな…」


「だが、くくく…」
「この戦力差はどうするつもりだ?」


「お前たちが陣を成し亀のように閉じこもっている間に、
我々はこの大軍勢をなした」


「貴様らの戦力は1500!」

「我々は5万5000…!」

「それに加えこれは攻城戦にあらず!」
「貴様らに守る地理による利点などまるでない」


「この絶望的状況の中、生き残った百戦錬磨の強者たちの集団であろうとも無意味…」
「いくら強かろうとも数の暴力には抗えぬ」!

「それに我々はただの集団ではない」
「知性をなくし、さらに進化し強大な力を得た究極の同胞たち…!」
「貴様たちに勝機などというものは存在しない!」


「我々はこれからも増え続ける」

「くくくっ」
「どうでるかな?」


「あの時のように地獄をみるか…?」

「んんっ?」

「人間どもぉ゛…!!!」




「ヒュ-ズリック様゛…!?」
人間たちはヒュ-ズリックに伺いを立てる

ヒュ-ズリックを苛立ちと焦りを滲ませながら叫ぶ
「分かっている…!」


「分かっているのだ…!!!」


「敵の魔族どもは増える一方…!」

「動かねばならないことくらい百も承知だ!」

「だが我々にはこの1500人の兵しかいない!」

「穴を狙って、進軍しようにも奴らに阻まれ進軍できない!」
「兵たちもこの1500人では突破できそうにない!」

「進めば甚大な被害は必至!」

「兵たちを守るためには迎撃の陣をひくしかないのだ!」
「他に我が人間たちが生き残っている補償などない」
「援軍なき今、進めば地獄が待ち構えているのは目に見えている!」

「どうすればいいのだ!」



「一体どうすれば…!!??」
この展開はヒュ-ズリックが必至に考え抜いた末に出したものだった



「ドクタ-ベルケル様…」
そんな光景を見て、後ろにいたハイデルは語りかける


「私はとてつもなく気分が高揚しています」
「そして今まで感じたことがない力が、
奥底から溢れんばかりに吹き出しているのを感じます」


「それは何故でしょう?」


するとドクタ-ベルケルは答える
「くくく」
「それは負の連鎖だ」

「負の連鎖ですか?」


「戦争はみなを狂気へと変える」
「それは何故か分かるか?」

「いいえ…」


「狂気へと変貌させる最大の理由は殺しあいだからだ」
「我が魔族しかり、人間どもしかり、誰もが生きたいと願うもの」
「それは生きとし生けるもの全ての願望」

「だが突如として選択を迫られる」

「相手を殺すのか…」
「自分が生き残るのかを…!」

「そこで本能が出るのだ」
「平和だ、愛だ、世迷い言をほざいている人間どももその本性をさらけ出す!」 

「しかしその本性こそが生きとし生けるものの本質!」

「生きているものの中で、誰かを殺さずに生きているものなど存在するか?」

「そんなものは存在しない!」
ドクタ-ベルケルは断言する




「虫や魚でさえも誰かを捕食し生きている…!」

「強者が弱者を喰らう」
「それは生命が誕生したときから、永久に変わることのないもの」


「それで負の連鎖とは…」
ハイデルは恐る恐る伺いを立てる


「ああ…」
「少し話が脱線してしまったな」

「その本性こそが連鎖させる」



「生きとし生けるものはある程度リミッタ-をかけている」
「我々魔族だってそうだ」

「全てが敵であるなら自分以外が存在しないことになる」
「しかし誰かを殺さねば生きては生けぬ」
「それにそれでは種の保存はできぬ」

「だから本能で同じ種を殺すなというリミッタ-がおのずとかかるのだよ」
「それが殺しはダメなのだという発想へといきつく」



「なるほど…」


そしてドクタ-ベルケルは両手を広げる
「この戦場は血に溢れている」

「絶望…!」
「憎しみ…!」
「怨念…!」

「全ての負の感情がこの戦場を渦巻き連動する!」

「それは怨鎖!」






「くくくっ」
「怨鎖がリミッタ-を外されるのだ!!!」


「そして、それが相乗効果を生み新たな魔族たちを誕生させる!」


「怨鎖は言う…」



「人間どもを殺せっ!」


「本能のままに生きとし生ける者全てを殺せ…!!!」


「殺しつくせっ!!!」


「殺戮の限りを行え!!!!」


「…となぁ゛!!!!」


「そしてこの人界における人間どもの、
今まで最大の絶望が我らに力を与えるぅ゛…!!!」
ドクタ-ベルケルは叫ぶ!


「何と素晴らしいことだ…!」


「何と幸せなる日だっ…!」





「Iam a happy day゛……!!!!」







「くくくっ!」


「ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」






「あ--ははははははははははははははははははははっ……!!!!!!!!!」

狂喜の形相で笑っている!
狂気の瞳で笑っている!



ハイデルはそんなドクタ-ベルケルの姿を見て、
背筋がゾクゾクし気分が高揚するのを感じていた!


そしてあることを思い出す

「ドクタ-ベルケル様…」

「んっ」
「どうした?」

「とある珍しい現象を目ににしまして」
「ごにょごにょごにょ☆」


「ほぉ…」
「血のような涙を流す魔族がいたと」
シャルドの母親のマリアが殺された時のことだ
マリアは魔族に対抗する力を持っていながら、
無抵抗のままその魔族に食われた

なぜならその魔族は知り合いだったから。
その魔族のことを死ぬ瞬間まで信じた
そしてあることを託し絶命した

※参照


「なかなか興味深い現象だな…」


「ですよね!」
「他にもそんな魔族がいたりしてですね…」

「ふむ」
ドクタ-ベルケルは実に興味深そうだ

「そんな現象が実際にあるならぜひ観察してみたいものだな…」

「本当ですよ…!」
「本当に私は見たのです…!」
ハイデルは必至に食い下がる

「はははははは!」
「疑って悪かったな」
「お前がワシに嘘をつくはずなどないか…」

ドクタ-ベルケルは空を見上げる
「そんな珍現象がこの拾い人界の中でおこっているのか…」



ジャンヌダルク
※ムズガルド帝国編81参照




話しはドクタ-ベルケルたちへと戻り


「くそっ…!」
「あのダンブルドアさえいなければもっと近くで観察できたのに…!」
「何や邪悪な気配を感じ隠れていて正解でした」

ドクタ-ベルケルは呟く
「ダンブルドアか…」

「戦われたことあるのですか?」

「いやないが人界では突出した人物と聞く」
「ぜひワシの実験体になってくれないかと思ってな…」

「あははは!」
「それはいいですねえ!」
「あの憎たらしい顔が苦痛に!絶望に!歪む顔を見てみたいものです…!」

ドクタ-ベルケルは改めて人間たちの軍勢を見る
「ふん…!」
「しかし、所詮はこの程度か」

「我々はまだまだ本気を出していないというのに…」
ハイデルは理解しているように頷く
人間たちにはもちろんこの声は届かない
しかし、この言っている意味を知れば絶望の戦慄を覚えるだろう

「そうですね」
「もし上位魔族の方や幹部、魔王様がこの人界へと来ていたと考えれば震えが止まりません」


!?
この時、思考が停止する

上位魔族が来ていない?
幹部が来ていない?


まっ…


魔王が来ていない……!!??


それじゃあ、人界を滅ぼしたこの魔族たちの大軍勢は一体…

背筋が凍りつくのを覚える


ドクタ-ベルケルは呟く
「ここにいる…」


「いや、人界に来た魔族たちのほとんどは魔界では中級以下の存在…」
ハイデルはウンウンと頷く


!?


「あの未曾有の大反乱により魔界で有力な者たちは、ほとんどそこへと出向いた」

「人界への戦争どころではなかったが、
私が魔王様へ必死に直談判し何とかこの戦争へとこじつけた!」
「人間との共存などありもしない話をでっち上げだがな…」
「くくくっ」


「魔王様はあまり人界へ興味がなさそうだったが、これで一気に節目が変わる!」

「この人界にいる人間たちを滅ぼしたのち、いよいよ魔王様が支配者となるのだ!」
「絶対の支配者にぃ゛…!!!」




魔王はこの人界へと来ていなかった

それでは、あの魔王は何者なのか!?

人界で最強とされるダンブルドアが、
必至に戦っている自ら魔王となる魔族は何者なのか!?




「な…ん…じゃ…と……」


舞台はダンブルドアたちと魔王(魔王と名乗る)との戦いへとうつる


ダンブルドアたちはひょんなことからジャックスパロウやバルボッサたちの海賊、
セッツァ-たち空賊を仲間に経て魔王と最後の戦いへと挑む
それは未だかつてないほどの死闘だった
ダンブルドアたちは己の全てをかけてこの魔王を討つことに成功する
勝てたのが奇跡ともいえるほどの死闘の末にその戦いは終わりを迎える
人界最強とされるダンブルドアでさえ、もう戦う力は残っていない
立っているのがやっとだった

いやもう限界を越え、魔王を討つと同時に地面にバタン…!とへたりこむ

「はぁ…はぁ…はぁ…」

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

息は荒れ、もう言葉すら出ない
しかし何とか声を振り絞り、信じられないといった表情でぼつりと呟く

「やっ…た…の…か…?」
ダンブルドアは信じられなかった
今まで幾万の戦いを得てきたが、これほどまでの死闘は経験したことがない
それほどまでに苦戦し、ようやく掴みとった奇跡としかいえない勝利だった

「うぉぉおおおおおぉお------!!!!」

その場にいた全員が勝利の雄叫びをあげる!

人界を救ったのだと思い込み、これほどまでにない勝利の余韻を味わう!

涙しているのもいた





しかし次の瞬間…






全員が絶望のドン底へと叩き落とされる







突如として討たれたはずの魔王が、むくりと立ち上がった

全員が何がおこっているのか分からず固まる

それは今までの死闘が何事もなかったかのようにすっと立ち上がる
ダンブルドアたちは夢でも見ているのではないかというほどの衝撃をうけた


そして魔王の口から信じられない言葉が解き放たれる!
その言葉はダンブルドアたちにとって絶望でしかなかった
あまりのショックでそのまま白目を向き倒れこむ者もいた
嘔吐する者もいた


その魔王の言葉とは…





「我を倒し者たちよ…」



「とりあえずおめでとうと言っておこう」


全員が、は…?となる!
自分を倒し、おめでとうなど意味がわからない!
しかし、その言葉の意味を理解したとき、果てしない絶望が彼らを襲う



「一応これは我を倒した者のみに対してのメッセ-ジが残るように吹き込んである」

「喜んでいるところ悪いが今、目の前に立っているのは」





「我の分身だ」







!!??





「この我を倒すとはなかなかの力だ」


「本当はそちらへ行きたかったのだが急用ができてしまってな…」

「余興としては楽しめてくれたかな?」

ダンブルドアたちは大混乱へと陥る!
己の全てをかけて戦い、今まで間違いなく最高の死闘を行った
大勢の仲間たちがこの魔王によって殺された



それが分身?
余興?



「だが安心して欲しい」
「分身は分身でもかなり弱めの分身を出しておいた」
「人間たちが何もできずにやられていくのもつまらないからな」


「○☆÷@∇〓£」
魔王は他にも語りかけてきたがダンブルドアたちには届いていない

しかしダンブルドアたちが現実の世界へとに戻ってきた時、
魔王は最後の言葉を解き放つ

「次に会うときは本当の私の力をお見せしよう」
「共に祝福があらんことを…」

そして魔王の分身は消えていく
そこには、もうなにも存在しなかった
つい先ほどまで死闘演じていた魔王などがいたなど、
信じられないくらい静けさがそこを漂っていた




シ-----ン




誰も言葉を発することなどできない
何時間だろうか…
いや何十時間?
無限とも思えた時間をへてようやく1人の者が呟く


「こんなことって゛…!!!!」

「ふっ」
「あれが分身だって?」
「余興だって?」
もう笑うしかなかった
人間あまりに現実を受け止められない時、笑ってしまうことがある

「勝てるわけないじゃないか…」



「勝てるわけがな゛い゛……!!!!」




ダンブルドアもようやく正気を取り戻す
そして天に向かって嘆き叫んだ!

「神よっ…!」

「なぜにこれほどまでの悪魔を誕生させた!?」

「我々に滅べと言うのか!!」
「人界の全てを破壊しつくし浄化せよとでも申すつもりか!?」


ダンブルドアは決心する

「抗ってやるっ…」


「それが神の意思だろうとも知ったことか!!!」


「我々は必ずや生き残り強くなる!!」


「再び合間みえた時…」


「後悔するのは貴様だぞ!」






「魔゛王゛ぉぉおおお゛お゛------!!!!!」




ダンブルドアたちの戦いは終わった
絶望と決意を残して…






舞台は再びこの戦いの全ての元凶であるドクタ-ベルケルへと


「さてと…」
「どうする人間ども…?」
ドクタ-ベルケルは大軍団の魔族たちを従え観察する

しかし、もっと魔族たちが集まってくるまで、
待ってもいいのだが、考えることがあった
それは魔王様のことだ
魔王様の威厳を保つためにさっさと皆殺しにしたほうがいいのではないか?
あまり時間がかかっては自分の指揮能力を問われる
ふと、そんな思いにかられる

「ふむ…」
白髭を弄りながらドクタ-ベルケルは考える

「よし!」
すると考えがまとまったかのように前を向く

「おい…!」

「ハイ…」
近くにいた者に伝える

「これより全軍をもってあの人間どもを皆殺しにする!」
「開始の合図は今より5分後!」

「遅れは許さん!」
「それまでに準備を整えておけ」

「ハイ…」
近くにいた者はそれを周りの者たちに伝え全軍へと広まっていく

「ドクタ-ベルケル様…?」
ハイデルは何が何だか分からない

ドクタ-ベルケルはその真意を伝える
「くくく」
「まぁ、もっと魔族たちを集めて奴らに絶望を与えてもよかったのだが、
これより先のばしをしてもワシの威厳に関わる」

「な-るほど♪」
ハイデルはドクタ-ベルケルの意図を察する

「人間どもの絶望の顔も楽しみですが、
ドクタ-ベルケル様の手腕の評価にも関わりますよね♪」
「魔王様のご威光にも…」

「ふふふ」
「さすがはハイデル」
「ワシの考えが読めるか」

「もちろんです♪」
「さっさと人間どもなど皆殺しにしちゃいましょう-」


そして約束の5分がもうすぐたつ


そしてドクタ-ベルケルは魔族たちの大軍勢に号令を放つ!


「さあ絶望のレクイエムを贈ろうか」

ドクタ-ベルケルは人指し指を天へと掲げ、
目を見開き、さらに狂気の表情へと変貌する!


「イッツ・ア…」



「ショォォォ--タイム!!!」





「全軍っ…!」




「進っ(め゛ぇ゛ぇぇえええ)っ…!!!」




「ドクタ-ベルケル様…?」




「何だぁ゛…!?」
肝心の号令の合図を阻まれ、苛立ちを押さえきれずに怒声がなる!


「ひっ…!?」
「もうしわけありません!」
ハイデルは恐怖にひきつった声で謝る

「ですがっ…!」
「あれは何でしょうか…」


「んんっ?」
眉を潜めながらもハイデルの方を振り向くと、ある一点を指差していた

何事かとその方向を見つめると人間たちの軍勢がいた
しかし、あるものが目に飛び込んできて眉を潜める

そこには…



土煙がたっていた




それは人間たちの軍勢の間へと入り、
今までひさすらに亀のように縮こまっていた人間たちが、
雄叫びのようなものをあげっ!
こちら目掛けて突っ込んでくるっ!!!


「なに゛ぃ゛…!?」

ドクタ-ベルケルは驚愕の声をあげる!



ドクタ-ベルケルは気づく!

人間だ!

死に絶えたと思っていた人間たちの生き残りがまだいて、
そこにいた人間たちの軍勢を仲間に加え、こちらへと突っ込んできているのだ!




その人間たちの先頭を走るは、もちろんアポロン!(前話参照)


アポロンは剣を高々と挙げ人間たちの軍勢に共闘を叫びながら、
魔族目がけて駆け抜けて行く!



「私の名前はアポロン…!」


「今こそあの魔族たちを討ち果たす時です…!!」



「他の各所でもこの方たちをの助力もあり、
我々人間たちは魔族に反撃を試みています…!」

「人間はまだ生き残っています!」



「共に行きましょう…!」


「共に戦いましょうっ…!!」




「共に進みましょうっ……!!!」





「全ては人界を取り戻すためにぃ……!!!!!」




「うぉ゛ぉ゛ぉおおおおおお-------!!!!!!!」


アポロンの思いが!
心が…!

絶望に満ち溢れ、諦めかけていた彼らを突き動かす…!

大地が避け、うねるような歓声と共に、
その軍勢もアポロンの軍勢に参列し前へと駆けて行く!






ドクタ-ベルケルは信じられなかった!
人間たちは絶望のまま自分たちになすがままに、
皆殺しにされ死ぬ運命にあると信じて疑わなかった!



「人間ごときがぁぁ-------!!!!」


そんなアポロンの後ろ姿を見て、
赤色家の皇帝アフトクラトラスは、ふっと笑みを浮かべる
赤色家の皇帝といえばこの人界を影から支配する多色家の中で、
最強の一角の家柄とされ、雲の上の気高き存在
あのダンブルドアでさえ頭が上がらぬほどだ

そんな家柄の皇帝が誰かの後ろにつくなど絶対にあり得なかった
誰かの後ろにつくくらいなら、むしろ死を選ぶだろう
それほどの者が前にいるアポロンを見て笑みを浮かべる

「ふっ」
「普通なら絶対に起こりえようがないが、
お前を見ているとなぜか任せて見たくなる」
「余に見せてみよ…」

「このたったこれだけの手勢で、あの凶悪な魔族の軍勢を打ち破るさまを…!」
アフトクラトラスは見つめる!


アポロンに策などはなかった
ひたすらに真っ向からあの魔族の大軍団を打ち破るのみ!
しかし、それがかえって兵たちの士気を奮い立たせる

全てをこのアポロンとアフトクラトラスに任せ、己の全てをかけ戦う!
それ以外に考えられなかった
兵たちの思いが、己の強さの限界を越えさせる!


「ぐぬぬぬっ…!」 
「何をしておるっ!」
「敵は少数ぞぉ!」

「進めえ゛えぇぇぇ゛え゛ええ-----!!!!!」
ドクタ-ベルケルもまたすかさず指示を出し、
全軍をもって人間たちを討たんとす


「ドクタ-ベルケル様…!」


「今度は何だぁ゛!!??」
苛立ちの限界を越え叫んだ!


「あちらの地平線の奥で何やら黒い煙が上がっています!」
「激しい戦闘がおこっているものかと!」


「ぐぬぬぬ…!」
ドクタ-ベルケルはもう何がなんだか分からない


「そんなものはどうでもいい…!」
「今、目の前にいる人間どもを皆殺しにしろぉ゛ぉ゛-----!!!!」



「ああっ…!?」
「あっちからも黒い煙が!?」
「光のようなものが!?」
「戦闘が起こっていると思われます!」


「あっちからも!!!!!」


「あっちからもかすかに炎のようなものが!?」




「一体何がどうなっておる…!?」
ドクタ-ベルケルは目を丸くさせる
人間など所詮は魔族に劣る劣等種
力も弱い
身体も弱い
群れることしかできない出来損ないの生き物

全ては壊滅し終わったと思っていた

だが終わってなどいなかった
ドクタ-ベルケルは甘くみていた

いかにどんな強大な力で絶望を与えようとも皆殺しにしようとも、
必ずや抗い、立ち上がり、挑んでくる者は現れる!


人間たちの強さを甘く見ていた!



「アフトクラトラス様…!?」
アポロンも気づき、声をかける!


「だから言ったであろう?」
「あやつらも必ずや私に協力すると…」



人界の各所では…



「白王様…!?」
※白王とは白色家の王

本当の名はあるが総じて、
各々の家の色の特色で名前を呼ばれることが多い


クリフトがワタルたちに多色家について、説明していた映像が流れてくる


「多色家について詳しく説明しましょう」

ワタルたちは黙ってクリフトの話を聞く

「多色家は世界貴族たちの集まり」
「世界貴族は世界でもトップに立つ存在」


「集まりって…」


「そう」
「多色家は一つの家柄ではないのですね」
「複数の家柄が集まり、それがいつしか多色家と呼ばれるようになりました」

「なぜ複数の家柄が集まったことで多色家と呼ばれるようになったのか?」

「それは色からきています」


「色…?」


「ええ」
「多色家はそれぞれ軍装や土地や特色などを踏まえ、
色を統一した家柄になっています」

「複数の色を統一した世界貴族の家々が集まることから、
多色家と呼ばれるようになった…」
ワタルたちは納得する

「その通りです」
「多色家は大まかに別れて6家から成り立っている家がらなんです」

「赤の軍装を統一した赤色家(せきしょくけ)…」
「赤色家は世界最強といっていい程の力を持つ家の一つです」
「見たことはありませんがその炎は全てを焼きつくし、
最強の軍事力を誇るのだとか…」


「そして二つ目が青色家(せいしょくけ)」
「海を支配するその力は海辺においては絶対の力を支配します」


「三つ目が黄色家(こうしょくけ)」
「この黄色家が多色家の中で群を抜いて財をなしています」
「黄金の軍装を纏い、きらびやかな超がつくほどのレア物を持つ姿は憧れなんだとか」


「4つ目が白色家」
「雪原地帯で絶対の力を支配し、白銀の騎士たちは赤色家にも見劣らない力を有しているのだとか…」


「5つ目が赤色家の紹介の時に世界最強の力を持つ家の一つと言ったとおもいますが、
この家がその対をなす家の一つです」

「その家の名は黒色家(こくしょくけ)」
「この黒色家については全てが闇のベ-ルに包まれていて、」
「この世界の闇の部分を全て引き受けていると言われています」

「全てを黒のロ-ブや鎧で隠す姿は誰しもが震えあがると言われています」
「何やら魔族とも繋がりがあるのだとか…」


「もしこの多色家がお互い歪みあっていますが、
一丸となって戦えば魔界軍など敵ではないと言われています」





場面は再び戻り…


「分かっておる」

「わらわの領土を汚すとは野蛮なやつらめ…」
「このまま他の者どもと協力するくらいなら死んでもよいと思っておったが、
此度は特別に赤王の願い引き受けてくれようぞ」

「アイスベムフ-ル」

「はっ」
「ここに…」
立派な白銀の鎧を着た兵士は片膝をつき白王にあいさつする
白王の姿は見えないが女性だろうか…?
きらびやかな純白のロングスカ-トをはいているのが見える


「わらわは出撃しようと思う」
「そなたも協力してくれるな?」

「もちろんでございます」
「わたくしの命は白王様のもの…」


白王はニッコリと微笑むとすぐさま軍備を調え、出陣する!

「ゆくぞ…!」
「我が白色家の力を存分に見せるとき!!!」

「魔族どもを打ち滅ぼそうぞ!!!」


堂々たる白銀の鎧を着た騎士や剣士たちが白王の号令のもと駈けて行く
だが普段ならこうごうしく光るであろうその白銀の鎧は血に染まっていた
そして、その血の鎧をまとい一子乱れぬほどに進むさまは圧巻だった
しかし誰も何も言わずに無言で駈けていく様は異様としか言いようがない
その瞳は冷たく感情が宿っているようには見えなかった
辺り一帯は氷と化し、凍結し死に至っている魔族たちがいっぱいいた

その軍団を見ていると背筋がゾクリとするのを感じる



また別の場所では…


「青王さま…!?」

海の上に浮かぶは大都市
その大都市の中の玉座に座っている青王に、
あるものが伺いをたてる



「分かっておる」
青王は答える

「我が蒼く澄んだ海が魔族どもの死体が埋まっておるわ」
海は魔族の死体で埋めつくされていた

「全ての起源は海から始まった」
「陸地だろうと構わぬ」
「起源の力に恐怖するがいい」

青色家の軍団の中にはみるからに屈強な男たちがたくさんいる
半魚人のようなモンスタ-も数多くいた

大船団を従え突き進んでいく
だがあるとんでもない光景が目の前に飛び込んでくる
大船団が進むべき方向は目の前の大海原はなかった


その大船団は何と…



地上の方へと方向転換し進んでいた!
空賊のセッツァ-のようにその大船団は空船なのだろうか?

いいや違う
その大船団は海を走っていた

誰が思ったことがあるだろう
誰が考えたことがあるだろう
その大船団は海を走り地上を駈けていく

海を走り知人を駆けといって混乱した方が多くいると思うが、
海が空にありそれを突き進んでいた
正確には超大津波の上を大船団が乗っている形になる
終わることのない超大津波が永遠に地上を襲って、
その上に大船団が乗っていると考えたらいい
その超大津波は街を呑み込み、山を呑み込み、
または魔族たちを呑み込み突き進んでいく!



しかし不思議なことにその大船団が通り去ったあとは、
全てが元通りだった
津波が襲ってきて全てを呑み込んだ形跡などまるでない
津波などなかったかのようにそこに景色があった

だが、魔族たちのみは悲鳴をあげ、津波に呑み込まれ死んでいた


青王が語る

「海の力を思い知るがいい」





また別な場所では…


そこは黄金都市
きらびやかな宝飾が輝き、黄金が見るものを驚嘆させる




「黄王さま…!?」


「まさか生きておったとはな…」
「だははははっ」
「だがあやつが頭を下げてきおったぞ!」

全ての指にいかにも超レアものであろう輝く指輪がはめられている

「ふむ…」
「今回の貸しでいくらふんだくってやろうか」

「貸しは多いほど後々に恩をきせれる」

「ケツァッペ・ベルハ-ルいくぞ!!」



「仰せのままに…」
輝きを放つ鎧をまとい、自信に満ち溢れし男は黄王に付き従う

「バイル・ガルガンチェフ…!」
「お前の巨人どもも借りる!」

「御意に…」
みるからに巨大な体躯に想像を絶するほどに圧倒的パワ-を持つであろうその巨人は、
片膝をつき恭順の意を示している


黄色家の軍は進んで行く
その黄金の軍隊は金銭にすればいかほどだろう?
とある国の国家予算など軽く吹き飛んでしまうほどのものだ
とくに目をひきしは巨人族
圧倒的なパワ-に加え、超レアものの武具を身に付けしはまさに最強

「武具の変わりなどいくらでもある!」
「そんなもの気にするな!」

「我が黄色家の力を全世界に見せつけてやれ!」
「戦功が高かったものには褒美は思いのままだ!」


黄王は誰にも聞こえない声でポツリと呟く
「くくくっ」
「俺様に頭を下げてきたということは他の者共に頭を下げたと見る…」
多色家の王たちを想像する

「初めて多色家が共に戦えば魔族など恐るるには足らずか」…

「今まで軍事面では他の者共に少し遅れをとっていると思われていたが、
これでそれは間違いだったと分からせてやる!」


「ははははははっ…!」
黄王は笑っていた





また別の場所では…


「黒王さま…」


「分かっている」
無機質なその声は聞く者全てを恐怖させる
本当の声なのだろうか?
そう疑うほどにその声は冷たく感情が全く感じられなかった

そして、黒王がいる場所は全くの謎
他の多色家の王とは違い特質するべきものが何もない

シルエットが邪魔をし、姿形すら見えない


そして一言だけ呟く


「出陣しろ…」



その者は無言のまま一礼するとその場を去って行く

黒王は他の王たちとは違い
何も話さなかった
一切感情を現さなかったかった
それがかえって不気味にうつり、
他の王たちとは絶対的に違う何かを感じさせる


そして、くしゃりと音がすると地面にくしゃくしゃになった紙が広がっていた
その紙はどうやら手紙らしかった


最後の文字がうっすらと見える


その文字にはアフトクラトラスと書かれている

そう、その手紙は赤色家の王アフトクラトラスからのものだった
他の王たちを見ると、全員そのアフトクラトラスからの手紙を持っている


黒王からほんの一瞬ふっ…と笑い声が聞こえたかと思うと…




そのまま闇の中へと消えていった



場面はかわりこことはとある地


いつ現れたのか分からない
いつそれらが集まったのか分からない


それらは黒い漆黒のロ-ブや黒い漆黒の鎧を着て突如として出現した



人界各地でそれらは出現し、いつのまにか集団となり軍団となり集まっていく



そして魔族たちを皆殺しに進んで行く
自分たちの仲間が死のうがまるで無関心のように前へと進み続けた


もちろん、それは黒王の軍団だ


まるで死の軍団に思えた

白色家の軍団も全く感情がない冷徹な死の軍団と例えれるかもしれないが、
白色家の軍団とは全く似て非なるものだった



黒王の軍団のなかには仲間が死ぬのにうっすらと笑みを浮かべる者もいる
魔族たちを切り刻み、笑みを浮かべる者もいる

それは普通の人間ではないことは誰が見ても明らかだった

そしてその軍団を見た、とある生き残りの者は言った


「助けて頂き感謝はしているが、あれらは人であって人ではない」
さらに言葉を続けようとしたが、
何か思い出したように突如としてガタガタ震えだしそのまま口を閉ざした

その者はその事を思い出す

目の前には漆黒のマントを羽織った者がいた
恐怖にかられながらも感謝の言葉を言おうとしたが、
その漆黒のマントの者はそれを遮るように冷たい言葉で語りかける

「パイン」
「今見たことは全てを忘れろ」

「えっ…?」
何が何だか分からない


「お前の子供のハシトは日焼けしていていい少年だな」
「お前の嫁ナラはおせっかいではあるが良い嫁だ」
「家の中でもせかせか家事をがんばっている」

「お前の父親は…」


その者は大混乱へと陥る


「えっ…?」


「なぜ…」
「私の名を知っている」
「なぜ私の家族のことを知っているんだ!?」


「それに加え何故家の中のことを知っている!?」


「こんな漆黒の者など見たことなどない!」
「声も聞いたことすらない!」


そして、ある事に気づき気が狂いそうになる!



「まさか…」



「影で見られていた…?」

「家の中のことも!」

「外でのことも、人知れず何年も何十年もずっ……と監視されていた!?」


「いや違う」
「もしかして、自分の知人の中の誰かがこの漆黒の…」


そう考えると恐怖のドン底へと叩き落とされる!


その者はもう誰も信じられなかった!
恐怖で頭がおかしくなりそうだった!




そして、その者はその軍団のことについて口を閉ざした





闇の軍団が動き出す






場面は戻り…

ドクタ-ベルケルは混乱する
「何がどうなっておる…!?」
完全に支配権を握っていた魔族たちの大軍団にも衝撃が広がっていた



また別の場面では…



「う゛ぉ゛ぉ゛おお--------!!!!!」
血みどろになりながら魔族たちと戦っていた男は雄叫びのような咆哮をあげる!

その者の片目はえぐれ、赤の鎧は見る影もないくらいに擦りきれなくなっていた


遠くにいたとある黒い影二人がその者を見つめる
「鬼人か…」


その者の周りにもう魔族たちはいない
その凄惨な姿を見れば、どれほどの死闘が、
この場所で繰り広げられたのか容易に想像がつく


そしてその者は我に変えると後ろへと振り向い叫んだ

「誰が存じ上げぬが、ご助力感謝いたします!」

「我が名はライアン゛…!」

その者とはライアンだった!
生き残っていたのだ!


「あれっ…」
「いない?」
辺りをキョロキョロと見渡すが誰もいない
ライアンは確かに感じていた
薄れゆく意識の中で何者かが自分を助けてくれたのだ

礼を言おうにも誰もいず困惑する
しかし次の瞬間には自分の役目を理解し即座に行動に移す

もちろん魔族たちの討伐だ


ライアンは直感する
魔族たちは何かを感じたのか途中からとある方向へと飛んでいった
そのせいでかろうじて自分が生き残ったのだが、
その魔族たちが進んで行った先に何かがあるのは直感で理解していた

ライアンは片目を失い、ボロボロになりながらも進む


一瞬後ろを重い表情でチラリと見たが、すぐに前へと向いた

そして叫んだ


「待っておれっ!」


「魔族ども゛ぉ゛ぉおお゛お゛------!!!!!!」


ライアンは駆けて行く!

そんな後ろ姿を見つめる黒い影の内の1人がもう1人の黒い影を見上げる
「よかったんですかい?」

すると、その黒い影はポツリと答えた

「気まぐれだ」

その二人はそれ以上何も言わなかった
何も語らなかった

そして何処へと消えていった

しかし、消えゆく際に後ろ姿がチラリと見える…



その二人は


白いロ-ブを羽織っていた






場面は再び、魔族軍と相対するアポロンたちへと戻り


アポロンはアフトクラトラスに視線を送ると嬉しそうに呟く

「アフトクラトラス様の言う通りだ!


「こんな私ごとき願いでも多色家の方々が力を貸して下さった!」


アポロンは希望から確信へと変化する!
「いけるかもしれないっ…!」


「人間たちが諦めずに立ち上がれば、いかに凶悪な魔族たちにだって勝てる!」


本当は恐怖や、とてつもない重圧があったが、
※つい最近までどこにでもいる一般の新兵だった者が、
一時とはいえ赤色家の王や赤色家の軍勢その他軍勢を率い、
人類の命運をかけた戦いとなれば当然か。


それがウソのようにす--っと消えていく



そしてアポロンは決意の眼差しを浮かべた
剣を天高く高々とあげ、
人界全軍にあらん限りの声をもって号令を放つ!



「全軍っ…!」









「進めえぇぇぇえええぇぇ------!!!!!!!!!!」




兵たちにはその言葉で十分だった
それ以上の言葉はいらなかった!

ダンブルドアたちも!
多色家たちも!
ライアンたちも!

他のその他大勢の生き残り者たちも、
天高く声を奮い立たせ叫ぶ!
大地がその声の衝撃で揺れ動く!

決して魔族などには負けない…!

決してこれ以上人界の地を汚させたりなどしない…!



「うぉ゛ぉ゛お゛お゛おぉぉおおお---------!!!!!!!!!」




今、この時をもって、
魔族軍VS人界全軍による総力戦が開始された!




「ドクタ-ベルケル様…!?」
ハイデルは何か危険を察知し声をかけた!



「ぐぬぬぬっ!」
「人間どもがぁぁぁ------!!!!!!」



そして直ちに総力戦を展開するが、
人界軍の勢いを止められずジリジリと押されていく
他の場所でも魔族たちがやられているのは想像できた


「ドクタ-ベルケル様!?」
ハイデルは本能でヤバイと感じる


そしてドクタ-ベルケルを一瞬目をつむりと、
覚悟をした表情で目を開け前を見る

重い表情で口を開き叫ぶ


「全軍…!」






「撤退せよっ……!!!!!!」



ドクタ-ベルケルはくるりと人界軍から背を向け撤退を開始した


すると物凄い、いや-な笛の音が鳴る


ブォォォオオオオ----ン!!!


撤退の合図の笛の音だろうか…?
それは連動するように人界全土へと広がっていく



「ドクタ-ベルケル様…」
ハイデルは恐る恐る声をかけた


しかし、何やら思ったような険しい表情をしていなかった





「ああ、ワシがもっと怒っていると思ったか?」

ハイデルはコクリと頷く


「まぁ人界を征服できなかったのは確かに悔しいが十分な目的を果たすことができた」

「と言いますと…」

「まだまだこれは実験的な段階」
「大多数の中級以下が占めるこの魔界軍が、
ここまでの戦果をあげれたのは十分すぎるくらいの成果だ」

「それに潰しがいがなさすぎてもつまらぬしな…」

「ですよね-♪」

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

ぬおおおおおおおお!!!!

キリのいい過去編終了までもう少しなのに文字数制限でうまくまとめれずORZ

 

あといいね頂いたお二人様…

途中で投稿しちゃったので、全部一気に投稿すればいけるかなと思って記事を一度削除しました

全く他意はありません

すいません

お手数ですが、もう一度いいねをくださるとうれしかったりします

 

 

それではアディオス(;△;