今年の夏の高校野球も終わりました。
100回の記念大会だけあって、金足農業の躍進や
大阪桐蔭の圧倒的な強さなど、多くの話題も生まれました。
季節の夏の終わりとあいまって、何となく寂しい気がします。
さて、今年の高校野球の参加校は、全国で3,781校におよぶそうです。
少子化や野球離れの影響もあって、年々参加校は減少傾向ではありますが、
まだまだ野球人気は衰えません。
言うまでもないことですが、夏の高校野球は地方から始まり、すべてトーナメント戦で
戦われます。つまり、負ければ終わりの戦いです。
皆、甲子園とまではいかないまでも、勝ちたいと思って日々必死に練習をし、試合に臨みます。
しかし、最後は「敗者」となって、球場をあとにするのです。
参加校3,781校で、唯一、勝ち続ける高校が1とつだけあります。
甲子園で全国優勝をする高校ですね。
今年でいうと、大阪桐蔭高校です。
それ以外の3,780校は、どこかに負けてしまうわけです。
その確率は、99.97%。
言い換えると、高校野球は勝つことが目的ではなく、
「負ける日」をできるだけ先送りする為のスポーツといっても過言ではありません。
もちろん最初から負けることを目的に高校野球をやる球児はいないでしょう。
ただ、「負けたら終わり」ではなく、「負けから始まる」という意識も必要です。
「負けた日」が、決して最後の日ではなく、そこから何を学び、どのような
人生を切り開いていくかが重要だと感じます。
徳島の名門、池田高校の故蔦文也監督は、「人生は敗者復活戦である」とよく口にしていたそうです。
野球には敗者復活戦はありません、ただ人生には敗者復活戦があります。
人生は失敗の連続です。そういう意味においては、「負けること」がたくさんあります。
ただ、その失敗から何を学び、どのように立ち向かっていくのか?
そこに大きな意味があります。そして、そこに人生の醍醐味があると思います。
99.7%の敗者復活戦が、この夏一斉に始まるんですね。
フレー フレー 敗者!!