人に内緒で減量をしているとき、人から「痩せた?」と言われると思わずうれしいものです。 ですが、そのように声をかけてもらえるのは実際にはなかなか難しいものです。
数kg体重が落ちると痩せたと自分では思うものの、周りから気付かれないのが現実ではないでしょうか。 では、実際に何kgくらい減らせば、痩せたと言われるのでしょうか。
男性のダイエットの目的はそもそも何?
ダイエットをする目的、その動機が他の人から「痩せた?」と言われたいというような思いだった場合、実際に痩せたと聞かれたりすると、とてもうれしいことです。
男性がダイエットをする目的はそもそも何でしょうか?
大きくこれらの3つの目的に分けられます。 身体のパフォーマンスを向上させることが目的である1つ目のものは、第三者は関係がなく、自分自身が納得すればいいものになります。
そのため、他の人からの見た目が問題ではなく、自分がいかに動きやすくなったかというところがポイントになる目的です。 この場合は、他人からの見た目は関係ありませんので、自分さえ納得いけばいいわけです。 「痩せた?」と言われても、自分がイメージするパフォーマンスを引き出せなくては意味がありませんので、あまり人からの言葉には関心はないのです。
2つ目と3つ目のものについては、他人の目を気にした目的になります。 そのため、少しでも周囲からの目が気になります。 結果として、モチベーションは他の人から『痩せた?』と聞かれると上昇します。
自分からアピールしても痩せたと言ってくれなければショックを受けてしまいかねません。 また、1kg・2kgと少しでも数値的に落ちたとなると、痩せてるという意識が強くなってしまいますので、認めてもらいたいという衝動に駆られてしまうのです。
ですが現実はそれほど甘くはなく、その程度での減量では見た目はさほど変わりませんので、第三者からみても「痩せた?」というような評価は得られないものなのです。
男性が痩せたと言われるには4kgが目安
男性の場合、現状の体重から4kg程度の減量から、痩せたように見え始めます。
とはいえ、元の体重や体格、長期的か短期的な減量、脂肪のみを落としたか、筋肉をつけつつ落としたかなど、それらの条件によっても、実際に目安とする体重の減少量は変わってきます。
このようなことから、同一条件でダイエットを行った場合での比較でなければ、この体重の減少量を目安としては評価できないといえます。 男性の場合、太っていても筋肉を鍛えていて脂肪の下に筋肉をもっている場合があります。
そのため、お腹周りの内臓脂肪が取れて腹回りがすっきりした場合は痩せたと気付かれやすいと言えます。 また、正面よりも横から見たときの顔の状態でも痩せたと判断される場合があります。
内臓脂肪を減少させるダイエットに取り組んだ場合であれば、少ない減量でも痩せたと言われやすいのです。
女性のダイエット目的は男性とは傾向が違う?
女性がダイエットする目的は、男性のもつ減量による身体パフォーマンスの向上と言った目的で行うものではなく、主には、次のようなものになります。
このような感じの目的が大きく占めています。 健康のためという目的を持つ方も一部ではいるものの、見た目を気にする目的でダイエットをされる方が大きく占めているといえます。
健康目的の場合、主旨はやはり外見の見た目よりは、自分自身の内面に特化していることから、「痩せた?」と聞かれることよりは、例えば自分自身の健康診断の結果での健康状態の改善が目で見えることで喜びにつながります。
女性ですので、痩せた?と言われるとうれしいと思うことはあるかもしれませんが、健康面の改善という目的を持っている方にとっては、不健康に痩せることには意味がなく、健康増進という目的ですので、ゴールがない日常ということになります。
一方で、外見を気にしてダイエットをしている方の場合、男性同様、周囲からの目というのは非常に気になります。
特に、自分が理想にしている人に近づけたいという思いや、少しでも痩せて自分の好きな洋服を着ておしゃれがしたいと思っている人の場合は、「痩せた?」と周囲から言われると、とてもやる気につながります。 部分痩せを目的にしている場合、自分が狙っている部分を的確に褒めてもらえれば、本当にうれしいものです。
女性が痩せたと言われるには3kgが目安
女性の場合、男性よりも少ない体重でも痩せて見えるようになります。
これは、男性に比べると脂肪の付き方や筋肉の付き方が違うからです。 質量の多い筋肉の多い男性の場合、表面の皮下脂肪よりは内臓脂肪が多くなる傾向がありますので、痩せたように見えるのに、減量する重さは少し多くなります。
一方で女性の場合は、男性に比べ内臓脂肪よりも皮下脂肪が多いことから、男性に比べ早い段階で皮下脂肪の減少が訪れます。 脂肪の減り方には順番があり、まずは内臓脂肪から減少を始め、その後皮下脂肪が減少をはじめます。
脂肪は活動のエネルギー源として蓄えるもので、すぐに燃焼できる内臓脂肪は、男性に多くつきやすくなっています。
これは、狩りをしていた太古からの遺伝情報によりDNAにプログラムされているのだそう。 女性の場合は、出産育児のために、長期的にエネルギーを蓄えておけるように内臓脂肪ではなく、皮下脂肪が多くつくようになっています。
そのため、ダイエットを始めれば、男性よりも早く皮下脂肪の燃焼が始まるのです。 この皮下脂肪ですが、減る順番があり、内臓よりも遠いところから減り始めます。
順番的には手首や足首、ふくらはぎや腕と言ったように減り始めます。 なので、急に腕時計がきつくなったと感じたり、靴下を履いていて足首の締め付けがきつくなったように感じ始めた場合は、ある程度全身に脂肪がついてしまっている状態かもしれません。
このようなことから、実はおなかやお尻、顔はなかなか脂肪は減らない仕組みになっていますので、外見から痩せたとみられるのが、男性よりも女性のほうが少ない体重で見られるようになるのです。
男性も女性も数字にこだわらず、健康的に減量しよう
いかがだったでしょうか?
男女により若干の差はあるものの、約4kg前後で周囲からは痩せたように見られ始めます。
ただ、この数字も、実際には個々の体脂肪の付き方、現状の健康状態などによっても違います。 元々細い人でも、脂肪が減ることで体重は減少していきますが、内臓脂肪量・皮下脂肪量が減ることにより、脂肪よりも比重の高い筋肉も減少していきます。
筋肉が減少してしまうと、骨と皮の状態に近づいていきますので、そのようになってしまうと体としての美しさを損なってしまいます。
痩せたと言われると、外見を気にしている方の場合はとてもうれしいものですが、実際に健康を損なって体重を減らしてもいいことはありません。 脂肪の減らしすぎは病気を呼び込んでしまう可能性があります。
そのため、単に体重を減らすということを目的とせず、健康にダイエットをしていきましょう。 そして、顔のぜい肉やお尻のぜい肉が気になるといっても、実はその部分の皮下脂肪がとれはじめるは、部分的には最後になります。
シャープに見えるようにするために、顔の筋肉のトレーニングやお尻の筋トレなどを行うなどの工夫をすることで、体重の減少量を気にせず痩せたように見てもらうことも可能になります。 無理をせず、ダイエットに取り組み健康的な身体作りをしていきましょう。