(新)Nothing happens to me.

科学には人間を理解することが絶対にできない理由がある

精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(2/4)

*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31


◆一部のひとたちを異常と決めつけ、差別する

 いま、(精神)医学が、健康を正常であること、病気を異常であること、と独自に定義づけてきたということをまず見ました。


 でも、これも以前に確認したことですけど、実はこの世に異常なひと(理解不可能なひと)など、ただのひとりも存在し得ません。言うなればひとはみな正常で、「理解可能」です。

 

-----

異常なひとなど存在し得ない、ということを以下の記事で確認しました。

(注)そのことをもっと簡単に確認する回はこちら。

-----

 

(精神)医学は、一部のひとたちを異常と判定し、病気であるとか、○○障害があるとか、△△疾患に罹患しているとかと表現してきました。で、そのひとたちを「理解不可能」であることにしてきました。だけど、いま言いましたように、そのひとたちはほんとうは、他のみんなとおなじく、正常で、「理解可能」です。(精神)医学はそのひとたちを不当にも異常と決めつけ、「理解不可能であるということにして差別してきたわけですよ。





1/4に戻る←) (2/4) (→3/4へ進む

 

 




2021年11月10,11日に文章を一部修正しました。


*前回の短編(短編NO.30)はこちら。


*このシリーズ(全48短編を予定)の記事一覧はこちら。