アダルトチルドレン(AC)の改善方法

アダルトチルドレン(AC)の改善方法

心理カウンセラー「ひなた」のブログです。アダルトチルドレンに関する事や克服する方法を紹介します。

心理カウンセラーのひなたです。
アダルトチルドレンの改善を目指している方に、少しでもヒントになればと記事を書いています。
アダルトチルドレンとは、機能不全家族で育った結果、大人になっても生き辛さを抱えている人達です。
私は、過去に絡み付かれて今を前進できないという方々を何とかできないかといつも考えています。
少しでも悩みの解消に役立てていただければ思います。

役立ちサイト
心理カウンセリングサーチ
心理カウンセリングの検索サイト
心理テスト集
心の悩みを解決するために自分を分析
Amebaでブログを始めよう!

メンヘラとは

  • 束縛が強い
  • 感情が重たい
  • 行動が常識を逸している
などの言動がある人のことをさして使われます。
元々はメンタルヘルス(精神的に問題を抱えている)というのが語源で、ネットで発生した言葉です。
よく取り上げられるのが彼氏に対して束縛が強かったり、ストーカーに発展する等があります。
その原因は本人の精神的な未熟さがあります。
これはアダルトチルドレンが原因の可能性もあります。
 
メンヘラの方の特徴は
  • 不安が強い
  • 依存が強い
  • 自己肯定感が無い
  • 寂しがり
  • 執着が強い
等があります。
これらの性格的傾向は幼少期から培ってきたものでしょう。
また、これ他の傾向はメンヘラだけが持っているものではありません。
メンヘラの場合は不安の向き先が親しい間柄の他人というところだと思います。
それが専ら恋人ということです。
 
メンヘラで問題になるのはその言動が相手の負担になってしまった時です。
深刻な場合は相手が精神を病んでしまうことがあります。
ストーカー問題もメンヘラが原因の場合があります。
一般の報道ではメンヘラという造語を使うことが憚れるのであまり表には出てきませんが、メンヘラの性格的傾向が原因で様々な問題を起こしていることもあります。
 
メンヘラの改善には本人が自分の傾向に気づき、それを受け止めて改善しようとすることが大切です。
ですがこれがなかなか難しいことでもあります。
そんな時はチェックをしてみましょう
 
メンヘラは、本人の感情的には不安を和らげるための言動であるため、本人の中では正当化されることがあります。
これが認知として相手に迷惑をかけていることを見えなくしてしまいます。
感情に捕らわれて何が正しいかが判断できない状態です。
本人や周りのためにもメンヘラを改善することは大切ではないでしょうか。
 
 

アダルトチルドレンの方は人間関係に問題を抱えやすい傾向にあります。

それは、自分の考え方が偏っていることが原因になることが多いのですが、その偏りを直すために自分の共感力を上げることで改善が可能かもしれません。

 

お話しの前に、共感力をチェックしてみましょう。

共感力チェック

 

 

まず、共感力とは「相手の感情や理由を理解し受け入れる」ことです。

同感や投影と混同されがちですが、微妙に意味が違います。

アダルトチルドレンで多いのが過度な投影です。

相手の感情に飲み込まれて自分を失ってしまうほどの投影は、あまりいいものとは言えません。

逆に相手の気持ちがわからないというケースもあります。

どちらにしても理解して受け入れるということができていません。

 

共感力を上げるには、思考する癖をつけることが大切です。

相手は自分の思考とは違うことが原因で違う感情や気持ちが発生しますので、自分の視点だけで物事をとらえても、理由がわからないからです。

相手の立場に立って相手の視線で、「なぜそうなったのか?」を考えることが大切です。

よくあるのが、原因を考えるまでのプロセスを思いつかなくて否定してしまう方がいます。

これは、原因を考えることをあきらめているということと、原因を理解できないという理由が考えられます。

もちろん自分とは違う人間の思考をトレースすることは頭を使いますし、すぐにわかるものでもありません。

ですが、感情の原因が分かればその人の思考傾向が把握できますので、そこからそれを受け入れるだけで共感力は上がっていきます。

 

大事なのは受け入れるということです。

自分と違うものを否定してしまいたい気持ちになる人もいると思います。

ですが、人は十人十色です。

そして、何が正しいかは人の数だけあります。

自分以外が間違っているということは絶対にありえないということです。

それをやっていたら、もめごとが絶えませんね。

まずは、正しい事はたくさんあるということを受け入れることが第一歩ではないでしょうか。

 

そして、「相手は正しい、自分は正しい」という矛盾も受け入れる必要があります。

これは、相手が否定してくることもあるでしょう。

ですが、その否定する気持ちも受け入れることが共感です。

お互いにその気持ちがあれば、まずもめることはありません。

反発する必要がないからです。

ちなみに、相手の正しいを否定してしまうことは、自分に自信がない表れです。

自分の正しさが相手と違うので、自分の正しさが正しくないと感じるため、その否定感を打ち消すため、相手を否定します。

自分は正しい、相手も正しいと自信を持って言えるようになれば、否定をする必要がないことに気が付くはずです。

自分の考えに自信があり、それは誰にも否定できることではないという信念を持つと相手を否定する必要はありません。

これが共感力を高めるコツです。

 

自分を認めることができれば、相手も認めることができます。

何が正しいとか、そんなことはどうでもいいんです。

相手の理由を理解してそれを受け入れる。

それができれば、人間関係も変わってきます。

なぜなら、相手を受け入れられる人は、相手にも受け入れられやすいからです。

共感力は人生の大きな武器になると思います。

最近は忙しくて、久々の投稿です。

こんにちは、カウンセラーのひなたです。

 

良く耳にする毒親ですが、言葉が一人歩きしていて、本当に大事な部分がなんなのかがいまいち見えないような気がするので、少し書いてみようと思います。

 

毒親とは子供の毒(悪影響)になる親の事を言います。

子育ての問題は未だにいたましいニュースになっていたりもします。

虐待やネグレクトがあるような親が毒親であり、子供はそれを強制的に受け入れなければいけません。

本当に想像するだけで心が痛むような事が、現実にも起こっています。

そして、その様な子供が大人になっても、心のどこかに傷を抱え、上手く生きていけない場合はアダルトチルドレンに当てはまります。

いつまでも親の呪縛が付いて回っているようなものです。本当に辛いことだと思います。

 

 

一人歩きしているのではないかという点ですが、毒親という言葉が用いられる場合、「親を批判する」というニュアンスが強いように感じます。

もちろん、子供に悪い影響を及ぼす親を許す事は出来ません。

ですが、過去を批判しても何もプラスの事は生まれないというのが真実ではないでしょうか。

「自分は毒親のせいでこんな性格になったんだ!絶対許せない!」と怒りをあらわにしたところで、毒親が変わる可能性も低いでしょう。

そのぐらいで変われるなら、最初から毒親にはなっていないと思います。

「毒親」という字面もネガティブで敵対視するような印象があります。

親を悪とすることで自分が正義だと考えると、心が楽になるかもしれません。

心の対処としては必要な事ですが、そこで終わってしまうと何も変わっていないという状況になります。

親への見かたが変わっただけで状況は何も変わっていないというのは、本当の意味での毒親改善ではないと思います。

毒親に育てられた自分のどこに問題があって、何を直せばいいのかまでいきつけなければ毒親という言葉の意義が失われてしまうような気がします。

 

大事なのは今の自分がどのような傾向で、これから生きやすくするにはどうするのがベストかを考える事です。

素敵なのは「毒親に育てられたけど今の自分が好き」といえる人だと思います。

毒親の呪縛を解いて自分らしく生きるためには、怒りや恨みの感情に捉われていては前に進みません。

また、被害者意識ばかりでは自信を持つ事もできません。

困難に立ち向かい乗り越えた時に自分らしい自分になれるのではないでしょうか。

 

参考:毒親チェック

アダルトチルドレンの方は人間関係に問題を抱えることが多くあります。

その原因は、他人や自分に対しての考え方や感じ方に何らかの悪影響を及ぼすものがあるからです。

そして、更にその原因はアタッチメント(愛着)スタイルにあると考えられます。

 

アタッチメントスタイルとは、危機的状態の時に安心を担保するためにどのように人と関わるかという分類です。

発達心理学者のメアリー・エインスワースらによって提唱されました。

大人の分類は大きく4つに分けられ

  1. 安定型⇒不安低い、回避低い
  2. 不安型⇒不安高い、回避低い
  3. 拒絶回避型⇒不安低い、回避高い
  4. 恐れ回避型⇒不安高い、回避高い

に分けられます。

 

このように「不安」と「回避」の傾向を2軸で表した4種類になります。

アタッチメントスタイルは、気質や1歳~2歳程度の養育者との関わりが大きく影響していると言われています。

アダルトチルドレンの幼少期の環境が機能不全家族であったためという定義と似ている部分があります。

国や研究者によって差はありますが「安定型」が5割~7割程度存在すると言われています。

3割~5割は対人関係に何らかのクセを持っていると考えられます。

 

このような傾向が人間関係の障害になっているのではと言われています。

例えば一人でいたいという人は、本来持っている愛情や絆を不安に感じるあまり回避をして人との距離を取ろうとしています。

根本には不安や回避があり、それが最終的な行動の選択に繋がっています。

その不安や回避にはクセがあり、それは大人になっても改善が出来ると言われています。

では具体的にはどのような事をすればいいのでしょうか。

 

不安に対して

まず、不安を感じる場面で『自分が何を不安に感じているのか』を知ることです。

「人目が気になる」「傷つけたらどうしよう」「傷つくことを言われるのではないか」というようなものがあると思います。

そして、その不安材料が本当に正しいかを考えます。

不安というのは基本的に未来を想像して起こる感情です。

その想像が現実離れしている場合は、過度の不安という事になります。

まずは不安に思っていることを話したり、相手がどう思っているかを聞いてみることによって不安の現実性を確かめましょう。

本当はそこまで不安に思わなくても良い事かもしれません。

 

回避に対して

次に回避をする部分ですが、これは他者との関わりが楽しいか負担かのバランスによって起こります。

人との関わりが楽しい人は回避せず相手と向き合うことが出来ますが、負担に感じている人は避けるようになります。

これは小さい頃に人と携わる事が少なかったり、楽しい思い出が無い場合に回避の傾向が出ます。

なので、回避をしないためには多くの人と関わり、楽しい事を見つけることが大切です。

誰かと何かを共有するという事は楽しい事だと気が付くことが出来るかどうかです。

そのためには積極的に人と携わるしかありません。

「人と携わらなくても自分なりに楽しい」という方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、共感や共有をするという事は人が無意識的に求めていることです。

一人よりも一人ではないほうが満足感が上がる事は確かです。

心というものは誰かがいて初めて表面化するものだからです。

 

このように、人間関係にとって自分の携わり方というものは大きな影響があることです。

そして人間関係は人生の豊かさに影響します。

もちろん、一人でいたいというのに無理強いは言いませんが、少し考えてみて心のどこかに不安や回避があるのなら、修正をしてみることをおすすめします。

 

【アダルトチルドレンが陥る問題】我慢ばかりで自分を見失ってしまう。

 

アダルトチルドレンが陥る問題で、我慢することが多く、だんだん自分が分からなくなってしまうという事があります。

我慢をしていると自分を見失い、周りに流されて生きるようになりますが、本当は自分では腑に落ちていないという状態ですと、感情がマイナスになってしまうことがあります。

これは、子供の頃に抑圧を強制されたり、我慢しなければいけない立場にあった場合に大人になってもその癖が直らず、無意識的に行ってしまうものです。

原因が子供の頃の環境だとすると、アダルトチルドレンと言えるでしょう。

 

本来、自分がこうしたいという意思は誰しも持っています。

ですが、あまりにも強い抑制を長期間に及んで行っていると、その欲すら減退してしまいます。

無気力になったり余計な不安を感じ行動が出来ないという状態に陥ってしまいます。

また、感情の抑圧は感情の鈍麻を招きます。

我慢が普通になり、感情が表に出てこないでいると自分でも感情が分からなくなっていきます。

そして、分からないものには歪んだ解釈や動機付けをしてしまいます。

「自分が評価されないのは周りがすごいからだ」

「やりたい事が無いのはこの世が退屈だから」

「出来ないのは無理を言いつけているからだ」

という外的要因に着目した発想になって行きます。

確かにその様な場合もあると思います。実際、世の中は理不尽な事が多くあります。

ですが、自分の感情を無視して外的要因にばかり気をとられていては進歩が生まれません。

まずは自分が本当にどうしたいのかを考える事が大切です。

ここを我慢していると、本来やりたいはずの事が出来ないという矛盾から逃れる事はできません。

そして、その矛盾は本人を苦しめる事になります。

矛盾の中では本当の満足感は生まれないからです。

 

このような状態に悩んでいるアダルトチルドレンの方は、まず自分の感情や欲に気が付く事が大切です。

「自分なんてどうせダメだ」「上手く行くはずはない」というような思考はとりあえず横に置いて、自分の感情を紐解いてみましょう。

子供の頃にしたかったことでもかまいません。

今までの人生でその様な事はなかったでしょうか。

おそらくあるはずです。どこかで我慢をして諦めている事があるはずです。

まずはその気持ちに気付く事が大切です。

次に、それを成就させるための手順を考えましょう。

途方も無く遠い道のりの「やりたい事」であってもプランを立てる事は可能です。

現実的に難しい事でも常識の概念を取り払って考えてみましょう。

その無理なことに対しても更に手順を考えてみましょう。

気が遠くなるほどのプランでも、今出来る事は今出来るはずです。

失敗してもかまいません。時間がかかってもかまいません。

我慢をして何もしないよりかは遥かに現実的です。

 

人は我慢をすることが必要な時もあります。

ですが、自分の感情を大切にして、諦めや回避をするのはやめましょう。

自分の感情が向かいたい方に進んでいれば矛盾は生まれず、満足感が出てくるはずです。