ババモンの作話は、自慢話の場合もあるが、多くは、他人を攻撃するネガティブなものだ。医療関係者に対しての、ネガティブストーリーも、かなり前からだ。数年前から、

 

ババモン「お医者さんが薬をまちがえた」

ババモン「薬屋さんが、(1か月分と違って)、2週間分しかくれへんから、すぐ薬がなくなる」

 

などと、よく言っていた。

 

ババモンは、ここ数年で、2回、かかりつけ医を変わった。大病院に行っても、その病院の悪口ばかり言う。

 

ババモン「○○病院に行ったら殺される、て誰かが言ってはったわ」

 

看護師さんのことも信用せず、

 

ババモン「看護婦さんなんか、何にも知らはらへん」

 

とばかにする。訪問看護でも、看護師さんを信用せず、すぐ、とん挫した。

 

そんな文句ばかり言っているわりに、ババモンはすぐ医者に行きたがる。

 

 

先日、デイから、「(ババモンの)血圧が高いままで下がらず、運動ができずに、ここで寝てもらっている」という趣旨の電話が、デイの時間中にあった。正確に言うと、最初は、ババモンから電話がかかった。ババモンが運動教室だと思っているデイで、何もできずに、じっとしているのが我慢ならなかったのだろう。

 

デイでは、なぜかいつも血圧が高めになる。普段のお医者さんでは、全然高くないんだけど。やむなく、すぐ迎えに行くと、

 

ババモン「医者に行くしかないな」

 

と、嬉々として、近くのかかりつけ医に行こうとする。お医者さんでは、とりあえず薬を増量することになった。帰宅してすぐ、

 

ババモン「血圧が高いからと、お医者さんに行ったのに、血圧も測ってくれへんかった。薬もくれずに、この胃腸薬なんてくれはったんやで!」

 

と、記憶が混乱して、また被害妄想が始まった。

 

さっき、お医者さんに行ったことは覚えているんやね。しかし、事実はと言えば、

 

☆ 血圧は、看護師さんが測ってくれた。

☆ 新しい薬は、今飲んだばかり。

☆ 胃腸薬は、処方薬をもらうついでに、ババモンがドラッグストアで買ったもの。もう3個もたまってしまったのを、お医者さんのせいにしたくなったのか。

 

ババモンは、この1年間ほどは、薬に関心をもたず、おとなしく飲んでいたのが、この出来事がきっかけで、薬に注意が向き、薬を服用させるのが大変になった。でも、2、3日で忘れ、ババモンの怒りはおさまった。

 

その次の受診の際に、このことを一応、こっそり手紙を渡して、お医者さんに報告すると、「(被害妄想が)悪化しているのか? 薬はちゃんと飲んでいるのか?」と心配された。

 

私「悪化しているわけではないです。以前から、こんなことはいっぱいありますから。まだ、ましになっているぐらいです」

 

忘れるから(絶対忘れない被害妄想話もあるが)、以前ほど怒りが続かないぶん、楽になっている。

 

けど、ババモンは、外では、良い子ちゃんだから、お医者さんも、こんな風に被害妄想になるさまが想像できないんやろね。「やっぱり、(ババモンの状態を)何にもわかってもらってないな」ということがわかった。

 

 


高齢者介護ランキング



にほんブログ村