洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

ゆっくりハリー・ポッター(22)the last person とは

2019年03月06日 | ゆっくりハリーポッター 
みなさん、こんにちは!
今回は、ゆっくり(すぎる!)ハリーポッター、第22弾

HARRY POTTER and the Philosopher's Stone 
by J.K.ROWLING

Chapter Ten
HALLOWE'EN より

HermioneがHarryとRonと友達になるきっかけになった出来事が書かれているシーンで使われていたlastを使った表現をご紹介します。



今回紹介する表現は、troll(怪物トロル)に追い詰められて命の危機にさらされていたHermioneをHarryとRonが自らの危険を顧みずに何とか救い出したものの、
一連の騒動の後、trollが出て危険だから、上級生の指示に従って皆で一緒に自分たちの部屋に戻るようにとの先生の言葉を無視して、なぜまだ外でウロウロしていたのか、と
Professor McGonagallに、叱りつけられたHarryとRonを、Hermioneが、先生に、'Please, Professor McGonagall - they were looking for me.'と切り出し、
Hermioneが、本で読んだ知識を元に、一人でtrollをやっつけられると思ってtrollを探しに行って、逆に危険な目にあってしまったところを、HarryとRonが助けに来てくれたんだ、
'If they hadn't found me, I'd be dead now.’と、Harryたちがそれ以上怒られすに済むように嘘の話をした場面の続きにありました。


ここからが今回オススメ表現が入った文章の引用です♪


Hermione was the last person to do anything against the rules, and here she was, pretending she had, to get them out of trouble.



※今回のオススメ表現は青字の部分です。

Hermioneは予習も宿題も完ぺきにこなす優等生。先生にも信頼されている存在です。ルールを破るなんてもってのほか。
そのHermioneがHarryとRonを窮地から救うために嘘を言ったことに、Harryたちはとても驚きます。
その驚きを表しているのが今回の文章です。

そこで使われているthe last personとは。

直訳すると「最後の人」

何をする「最後の人」かは、その続きのto do anything against the rules です。
againstは「反対」の意味合いの単語ですので、
the last person to do anything against the rulesで
「ルールを破る何かをする最後の人」

イメージは、ルールを破る人をリストアップしていった時に、最後に来る人。
何かルールを破ることをする時に、他の人が全員それをした後、最後にそれをする人。

つまり、そのくらい『絶対にルールを破らない人』ということになります。


まとめると次のような意味になります。

Hermione was the last person to do anything against the rules, and here she was, pretending she had, to get them out of trouble.

(ハーマイオニーは絶対ルールを破ったりしないのに、今ここで、彼らを助けるために嘘を言って、ルールを破ったふりをしている)


本文では、ハーマイオニーがクラスメートのために嘘をつくこと、それがどのくらい珍しいことかというのが、ホグワーツにいる一番嫌な性格の先生のことを例に出して言っている文が続きます。

It was as if Snape had started handing out sweets.
(まるでスネイプが急にお菓子を配り始めたみたいな感じだ。)

英語って、こういう例えが面白いなと思います。



今回のおススメ: the last …を使った表現

使い方は今回の①the last person to 不定詞、
そして、②the last person that 主語+would 動詞原形
③the last person that/who would 動詞原形
などいくつかバターンがあります。

今回の引用部分をシンプルに活用してみると、

She is the last person to do anything against the rules.
別の言い方をすると
She is the last person to break the rules.
(彼女は絶対にルールを破ったりしない)

She is the last person who would break the rules. とも言えます。


He is the last person (that) I would want to see. と言うと、「私は彼には絶対会いたくない」


この表現、人だけではなく、他の名詞でも使えます。

例えば、
That is the last place (that) I would want to go. と言えば、「そこには絶対行きたくない」

That is the last car (that) I would buy. と言えば、「私は、その車は絶対に買わない」というような意味です。


この表現、文字通り、「~した最後の人」という意味でも使われます。
例えば、Tom was the last person who arrived at the party. と言えば、
「パーティに最後に到着したのはトムです。」というような意味になります。


仮定法で、「絶対に~(ない)です」という意味か、文字通り、「最後の~」という意味で使われているのか、
最終的に意味を決めるのは文脈です。

前後の流れ、状況をしっかり観察することが大事です。



*今回の表現は191ページに登場します。



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