洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

英語で学ぶ栄養学 ~How Not to Die by Michael Greger, MD with GENE STONEより~

2020年01月03日 | 洋書のススメ
新年あけましておめでとうございます。今年も、ブログ「洋書で英会話」並びに英会話スクール「English and Beyond 」をよろしくお願い致します。

2019年は皆さんにとってどのような一年でしたでしょうか。

私たちの教室では、昨年は正しい方向に練習を続けて下さっている生徒さんたちが少しずつそして着実に英語で表現する力そして英語を読む力をつけてきて下さっていることを実感して嬉しい気持ちになる時間がたくさんある一年でした。

そして、その一方で、おととしの猛暑に引き続いて色々な出来事が重なり、体調を崩してしまわれた生徒さんも何人かおられて、改めて健康でいることの難しさ、そして、大事さに気付かされた一年でもありました。

日々色々なことがありますが、今年一年、みなさんが健康に過ごせますようにとの思いを込めて、新年一回目の更新となります今回は、栄養学が学べるこちらの本(How Not to Die by Michael Greger, MD with GENE STONE)より、「野菜食べなきゃ!」と思う英文をご紹介します♪




ここから引用です♪

Potassium(ポタシウム)について:

Take a plant, any plant, and burn it to ash. Throw that ash in a pot of water, boil it, skim off the ashes, and eventually you'll be left with a white residue known as potash("pot ash") Potash has been used for millennia for making everything from soap and glass to fertilizer and bleach. It wasn't until 1807 that an English chemist figured out that this "vegetable alkali" contained an undiscovered element, which he called pot-ash-ium -that is, potassium.


I mention this simply to emphasize the primary source of potassium in your diet - namely, plants. Every cell in your body requires potassium to function, and you need to get it from your diet.

-How Not to Die by Michael Greger, MD with GENE STONE よりー


上記の文章、前半はポタシウム(=カリウム)という栄養素がどのようにして発見されたかが説明されています。
特にここで注目して頂きたいのが、最初の2文で、そこには、ポタッシュと呼ばれるポタシウムの原形のようなものを取り出す方法がとても細かく書かれています。

その手順というのが、まずは、どんな植物でもいいから、とにかく植物を灰になるまで燃やして、そしてその灰を水を張った鍋に入れてそれを沸騰させた後、その灰を取り除いた時に、鍋に残る白いもの、それがポタッシュと呼ばれる‟野菜のアルカリ”で、イギリス人の科学者がそこからポタシウムを発見します。

ポタッシュ(Potash)自体も優れモノで、何千年もの間、石鹸やガラス、そして、肥料や漂白剤といった色々なものの原料として人々の間で使われていましたが、そこから取り出されたポタシウムは、私たちの生活、さらには生命に欠かせない要素で、この本の著者によると、Every cell in your body requires potassium to function. (私たちの体の細胞一つ一つが、きちんと機能するためにポタシウムが必要)だそうです。

そして、そのポタシウム、どこから得る必要があるかというと、"you need to get it from your diet." そう!毎日の食事から!です。

※dietは「食事」を表します。注意:‟痩せる”という意味ではありません。


一言で‟食事”と言っても、漠然としていますが、この本の著者は、食事は食事でも何を食べることが大事か、それもこの紹介した文章の中で伝えています。
(その部分が個人的にとてもいいなぁと思い、今回紹介させて頂いたところでもあります)それが、ポタシウムの説明に続いて書かれている文章、

I mention this simply to emphasize the primary source of potassium in your diet - namely, plants.


*語句*
mention = ~について言う、~について言及する
emphasize= ~を強調する
namely = すなわち

※I mention this の Iは著者自身の事、そして、thisとはポタシウム抽出のプロセスの細かな説明のこと。


つまり、著者が「植物を灰になるまで燃やして、そして、その灰を水を張った鍋に入れて、沸騰させて~」と細かい説明をしていたその理由は、ポタシウムの原料となるのがplant、つまり『植物』であることを強調するためという、そして、ひいては、それだけ植物、つまり『野菜』を食べることは大事だよと私たちに伝えることでした。


簡単に「ポタシウムが身体に必要ですから、野菜を食べて下さい」と一言で済ませそうな文章を、これだけの説明を費やすことで、野菜を食べることの大事さを読者に絶対に伝えたいという思いが伝わってきます。


相手に本当に伝えたいことを伝えるためには一言で終わらないのが自然なのかもしれません



ちなみに、ポタシウムがたくさん含まれている食べ物としては、一般によく言われているバナナよりも、青物野菜、豆類、サツマイモがお勧めだそうです。
("What are some of the truely potassium-rich foods? The healthiest common whole-food sources are probably greens, beans, and sweet potatoes."
-How Not to Die by Michael Greger, MD with GENE STONE よりー)



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英会話スクール English and Beyond のホームページはこちらEnglish and Beyond


相手に伝えるために、自分の知っている英語を使って、自分の知っている範囲で、頑張って説明しようとするところから、コミュニケーションが生まれます。
誰か代わりの人に言ってもらっていたら、それほどもったいないことはないです。
今年は、自分の知っている英語で自分で表現する力、身に付けませんか? 体験レッスン受付中♪年始は1月5日(日)からです



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