先日行った倉敷の大原美術館ショップで購入。

 

地方都市がこれからの世界の発展について果たせる役割について

 

優しさと厳しさを交えて書かれています。


また、その内容は何年たっても色あせない大切な内容。

倉敷以外でも地方に住んでいる方、老若男女全ての人に

 

読んで考えていただきたい書籍ですね。

 

 

 

 

 

価値観が目まぐるしく流転する昨今、

 

若手を育成する立場の先輩たちの苦労は並み大抵でない。

 

 

本著『活の入れ方』はプロ野球の名監督で鳴らした工藤公康、

 

相撲界のベテラン親方の九重龍二の二氏と司会役の藤平信一・

 

心身統一合気道会長による鼎談でこの難事に切り込んで行く。

 

 

この顔ぶれに共通するのは、いずれも「鬼の指導者」に鍛えられたこと。

 

工藤は広岡さんにシーズンオフに1日100mダッシュ100本、

 

九重は1日1000回の四股を踏まされた。

 

 

それだけに、工藤は「選手ファーストと言われても、

 

何でも選手の言い分を聞き入れることでない。

 

時には選手の意向に反し、嫌われても、その選手にとって何が最善なのか、

 

選手の未来を見据えて行動するのが監督の努め」と言い切る。

 

もちろん、2人とも時代の変化は見逃さない。

 

 

九重は「四股なんて踏んで、相撲が強くなるんですか」と

 

歯向かう頭でっかち力士もいることを明かしながらも、

 

彼らの自主性を重んじ、部屋の雰囲気醸成を任す。

 

その一方で、力士が部屋の階段の昇り降りがが楽なようにと、

 

階段1段の高さを低くする心配りものぞかせ、彼らを感服させる。

 

 

そして、親方や監督が彼らをコントロールするのでなく、

 

人間として育って行くのを見守るのが役目とも。

 

分かりやすい良い本。

 

 

 

 

 

印象派の巨匠、マティス、ドガ、セザンヌ、モネのそれぞれの人となり、

 

生活や制作風景が垣間見れる。。。。


どこまでが史実なのかは、わからないが・・・原田マハさんだからこその、

 

想像力を駆使されて書かれた小説だと思う。


全編おしゃれな雰囲気が漂っていて、読み易い。

 

全編、最後のほうでは切なさも感じた。