暦の上では、秋が始まる日。
(私の住む地域は、今日は涼しいと感じましたが、)
立秋とは名ばかり…と、毎年感じる時期。
それでも、洋服売り場の色は既に晩夏モード。
お盆過ぎには、秋色へシフトするでしょう。
売り場の色は、常にシーズンを先取り。
春物、夏物、秋物、冬物に加え、春先の「梅春物」と夏後半の「晩夏物」など。
近年のファストファッションで、さらに短サイクルになりましたね。
ところで、「晩夏色」って何色ですかね?
雑誌や売り場では、
濃い色だったり、
暗めの色だったり、
アースカラーだったり、
黒だったり。
その定義は、はっきりしません…。
そこで、「晩夏色」を探してみました。
ちょっと、別の角度からね!
俳人山口誓子さんの句
紅くして 黒き晩夏の 日が沈む
「紅くして黒」
もの悲しいような、ドラマチックのような…
*紅色×黒
*色再現は、JIS色彩規格の代表色と値を参照
【フリー画像より】
ユーミンの「晩夏(ひとりの季節)」の歌詞
(荒井由実時代)
夏を惜しむ色を、移ろう季節や時間帯の空の色で見事に表現。
1番のサビ
空色は水色に 茜は紅に♪
やがて来る淋しい季節が恋人なの
2番のサビ
藍色は群青に 薄暮は紫に♪
ふるさとは深いしじまに輝きだす
空色から水色、
そして、紫で。
実は、明度は高く(色が明るく)なってる
あっぱれ
ユーミンの色彩感覚と繊細な色彩描写
思い描く色彩と歌声が重なると、感傷的な気分になります。
*色再現は、JIS色彩規格の代表色と値を参照
【フリー画像より】
昼間は、まだまだ暑さの盛り。
でも、ふと立ち止まって見上げると、空の色が「晩夏色」を教えてくれるのかもしれませんね…。
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