いじめが社会問題になっています。

 

 教師のいじめを取り上げている番組も多いですね。

 

 教師が教師をいじめるケース。

 

 教師が生徒をいじめるケース。

 

 本当に多いです。

 

 

 なぜ、いじめをするのでしょう?

 

 教育者がいじめをするなんて・・・と思います。

 

 今日もテレビでそんな話をされていました。

 

 

 いじめだと自覚していない先生も多いです。

 

 冗談で言ったつもりが、冗談ですまないことが多いですね。

 

 

 承認欲求が満たされていない、現状に満足していないことが、自覚のないいじめにつながっていると思います。

 

 達成感をもった、仕事に満足して、楽しんでいる先生がどれくらいいるのでしょうか?

 

 がんばっても認めてもらえず、仕事に追われている先生ばかりです。

 

 

 自分が満たされないから、人を認めることもできず悪循環です。

 

 私が、教育現場で働いて感じたことは、楽しんでいる先生がほとんどいないことです。

 

 毎日が苦痛で仕方ない。

 

 不満しかない。

 

 

 そんな先生に教えられている子どもたちは、勉強がおもしろくありません。

 

 私は、生徒からこんなことをよく言われました。

 

 「先生は、楽しそうに仕事をしてるな。

 

 他の先生は、みんな嫌そうに仕事してるのに」

 

と言われます。

 

 先生からも

 

 「先生の仕事は、趣味ですね」

 

と言われたこともあります。

 

 つまり、好きで楽しんでいると言われています。

 

 

 なんで、みんなは教師をしているのだろう?と疑問に思うことが多いです。

 

 

 楽しそうに教えていると、生徒も楽しんで学んでくれます。

 

 「先生が楽しそうやし、教師を目指すわ」と言ってくれる生徒も多いです。

 

 

 団塊の世代が、定年退職を迎えています。

 

 私の恩師もそういう世代の先生たちです。

 

 なぜ、教師になったのかたずねると、誰でもなれる職業だったからという答えばかりでした。

 

 優秀な人は、企業へ。

 

 教師や公務員は、だれでもなれた、奨学金を返さなくてもいいから、という答えでショックを覚えたものです。

 

 そんな世代が、定年退職後、再任用で65歳まで働き、その後、講師で教職についています。

 

 嫌だ嫌だと言いながら、なんで定年退職後も、教職についているのか聞くと、奥さんが辞めさせてくれないからという返事。

 

 

 

 ちょうど私たちの世代は、教員の採用がほとんどなかった世代です。

 

 今、学校は、管理職になる世代があまりいません。

 

 採用試験の年齢制限もあがってきて、管理職世代を採用しています。

 

 30代後半〜50代前半の世代が少ないです。

 

 

 私たちが、20代の頃、ちょうど教員の採用がなくなりました。

 

 退職者も少なく、第2次ベビーブームの私たちの世代が卒業したら、生徒数も減りました。

 

 そのことに加え、正規採用から非正規採用が増えました。

 

 その当時、校長先生から聞いた話では、これから正規採用から非正規の常勤講師を増やしていくと言われている。

 

 常勤講師で雇っていたところを、非常勤講師にする方針だと言っていました。

 

 正規採用教員が減るということは、授業以外の校務分掌の仕事を少ない人数で割り振るということです。

 

 その話を聞いて、ゾッとしたのを覚えています。

 

 校長先生は、ますます採用も減るし、いい条件での講師も減るから、勉強をがんばれと励ましてくださっていたわけですが、私はその先の学校が見えました。

 

 最近では、校務分掌の仕事がメインで、授業どころではないという感じです。

 

 精神疾患で休む教員が多いということも、話題になっています。

 

 精神疾患だけでなく、病気で休む先生も多いです。

 

 代替教員が見つからず、欠員のまま、みんなで負担して授業をしているところも多いです。

 

 特に、理数系、農業、工業など、講師の数も少ないので、足りていません。

 

 私は、数学科だったので、よく問い合わせがありました。

 

 半年待ち、という学校も多いです。

 

 人気のない学校は、講師の見つからないまま、ということも多いのです。

 

 私は、荒れている学校の方がいいので、声がかかれば行ってました。

 

 ずっと数学科で授業を分担して、空き時間がなく授業に行ってたと、言われることばかりでした。

 

 県教委や市教委で働いていたときは、現場で数学科教員が不足しているのをわかっていて、県や市が貴重な数学科の講師を確保してひどいと言われることもありました。

 

 それぞれの学校が、講師を探すわけですから、待っていても見つからないということも多いです。

 

 長いところは、半年欠員のままというのもよく聞きます。

 

 タイミングよく電話を受けて、待つこともなく、欠員を補充する学校もあります。

 

 

 

 不満やストレスを抱えたまま、それぞれの仕事をこなしているだけです。

 

 みんなでよくしていこう、という感じではないです。

 

 人の足をひっぱることは多いです。

 

 

 どうして?と思うことがあります。

 

 仕事に追われて、認められることも少なく、人を妬むことが増えるのだと思います。

 

 私も、正規採用でずっと教育現場にいたら、そうんあっていただろうなと思います。

 

 

 いろんなところで働いて、いろんな人と出会って、いろんなことを学びました。

 

 卑屈になって、人の足をひっぱることばかり考えていた時期もあります。

 

 自分の気持ちしだいで、どういでもなるんです。

 

 順風満帆な人生じゃないから気付けたことばかりです。

 

 教員3年目に読んだ本に、「教師は学校という世界しか知らない。そんな教師が進路指導をしている」と書かれていました。

 

 大学まで学校、就職先も学校。

 

 たしかにそうだなあと思いました。

 

 教員採用試験に1回で合格した同じ年の先生に、「なんで勉強せずにバイトなんかしてたの?」と言われたことがあります。

 

 バイトをせずに、大学に通わせてもらえる状況じゃないから、バイトしていたのですが。

 

 そう言われてみると、大学の同級生もそんな感じだったなあ。

 

 2回性ぐらいから、すごい勉強してたなあと。

 

 

 本当に、学校以外の世界を知らずに先生になっている人が多いことを知りました。

 

 挫折なく、順風満帆に優等生できた先生が多いんだなあと思います。

 

 プライドも高い先生が多いです。

 

 

 教員の企業研修も始まった頃ですが、研修先の企業では、

 

「学校の先生は、わからないことがあっても聞くということをしない」

 

と言われていたそうです。

 

 

 自分の努力で、挫折なくきた先生たち。

 

 でも、子どもたちは自分の思うように動いてはくれません。

 

 1年目から、先生として生徒にも、保護者とも接しなくてはいけません。

 

 何も知らないのにベテラン教師と同じように、1人でやっていかなければいけません。

 

 私が1年目のとき、校長先生にこんなことを言われました。

 

「女なのに、1年目から1人前の仕事をさせてもらえる。企業だったら、お茶汲みとコピーぐらいしかさせてもらえない」

 

 すごい差別発言で、腹が立ったのを覚えています。

 

 でも、女だからではなく、教師という仕事がそうなんだと思います。

 

 

 弱音も吐けず、人に聞くこともできない、プライドの高い先生って多いです。

 

 神戸市のいじめ事件をきっかけに、いろんな教師のいじめがでてきています。

 

 私は、子どものいじめをなくすのは、まず大人のいじめがなくならないとダメだと思っています。

 

 いろんなストレスが、最後に子どもに集まってきているのです。

 

 

 

 教員の仕事は多忙です。

 

 でも、多忙でない先生がけっこういるのも現状です。

 

 まじめな先生が抱え込んでいる仕事が多いです。

 

 そして、「自分はこんなにがんばっているのに、人からは認めてもらえない」と思っている先生が多いです。

 

 たいした仕事もせず、出世していく先生もいます。

 

 報われないと思っている先生も多いです。

 

 そんな状態では、うまくいくものもいかないのです。

 

 心配ばかりして、心配通りの問題が起こっている先生も多いのではないでしょうか?

 

 

どうすればいいのか?

 

 自分の気持ちしだいで、変えることができます。

 

 変わりたいと思わなければ、変わることはできません。

 

 人を変えることもできません。

 

 自分の思いを変えることなんです。

 

 

 私も、教育現場で実践してみました。

 

 本当にできるのかどうか、やってみました。

 

 やってみた結果、自分の思いしだいで変わるということでした。

 

 

 私自身も、人を妬んだり、卑屈になることが多く、がんばってもがんばっても報われないと思っていました。

 

 わがままな先生に振り回されてるということも多かったです。

 

 自分の思い癖が原因だとわかりました。

 

 

 人に合わせてしまうところがあります。

 

 相手がどう思っているか、ということを気にしていました。

 

 いい人でいたいと思っていたのです。

 

 頭の中で、ゴチャゴチャ考えていることが多かったです。

 

 人の気持ちなんてわからないのに、人の気持ちをゴチャゴチャ考えて。

 

 それで、こうなったら嫌だなあと思っている通りになる。

 

 結局、自分の思っている通りの結果になってしまうんです。

 

 

 まず、頭の中を空っぽにすることから始めました。

 

 やらないといけないことをいっぱい頭の中に思っていました。

 

 メモに書き出すことにしました。

 

 やらなければならないと思っていることを書き出して、頭の中から出したのです。

 

 そして、やりたいことからやってみたのです。

 

 できたら、消していく。

 

 すると、仕事のスピードが変わりました。

 

 はやいのです!

 

 やらなければいけないこと!

 

   ↓

 

 やりたいこと!

 

 

 に変えただけで、スピードが違います。

 

 仕事だけではなく、家での家事などもそうです。

 

 

 そして、いちばん違うことは、やりたくないけどやらなければいけないなって思っていたことです。

 

 自分でやらなければいけないと思っていたことを、頭の中から捨てただけで、誰かがやってくれている。

 

 しかも、言われてやったわけではなく、自分からやってくれるので、満足されているのです。

 

 学校では、授業に行っている間に、空き時間の先生方で仕事をしていてくれたり。

 

 プリントを作ろうと思っていたけど、授業のプリント作ったし、よかったら使ってと持ってきてくださったり。

 

 先生だけでなく、生徒が動いてくれていることも多かったです。

 

 自分で自分を縛っていただけで、自分の思いしだいで変わるんだなあとわかりました。

 

 どんな仕事にもあてはまることだと思います。

 

 何にもしていないのに、感謝されることも多くなり、承認欲求も満たされていきました。

 

 人にやってというと争いになりますが、自分の思いの中でやっているだけなので、何のトラブルもありません。

 

 自分でなくてもできることは、それでいいのだと思います。

 

 自分の承認欲求を満たす事ばかり考えて、まわりの人の仕事を奪っていたのかもしれません。

 

 体調を崩して仕事を休んだときも、代わりに授業に行ってくださった先生が、授業しといたよって言ってくださいました。

 

 「めちゃくちゃ良い子たちで癒された〜」と言ってくださったり。

 

 

 

 頑固で自分勝手な嫌われ者の集まった部署に入ったときも、うまくかみ合うようになって、チームワークもよくなりました。

 

 それぞれが、得意なことを自分のペースでやっているので、仕事もはやくてびっくりしました。

 

 

 

 無駄な仕事も多く、簡素化できる仕事も多いです。

 

 共有すればいいのに、教務分掌の仕事もそれぞれがデータを持っているので、手間になっていることも多いです。

 

 転勤して、データごともって行ってしまう先生もいて。

 

 

 

 この事件をきっかけに教育現場が変わればいいなあと思いますが。

 

 文科省が変われば、教育現場も変わると思うのですが。

 

 

 

 

 

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