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2018年04月21日

秘密の小さな姫君

『秘密の小さな姫君』ミシェル・コンダー(ハーレクイン・ロマンス)

【イモジェンはパリのムーラン・ルージュで出会った異国の皇太子ナディールと恋に落ち、情熱的な逢瀬を重ねた。
やがて彼女は妊娠し、ナディールにその事実を告げるが、彼からの返事は耳を疑うほど残酷なものだった。
DNA鑑定を受けろですって? こんな侮辱は初めてだわ。
1年2ヵ月後、ロンドンのカフェで働くイモジェンの前に、突然ナディールが現れた。とっさに幼子を隠そうとした彼女に、ナディールは憤然と宣告する。
「その子に対する義務は果たす。君と結婚することで」】

結婚を前提に付き合ってたわけではないのに、なんでこの2人避妊してなかったんだろう。いい年してバカじゃないの? 特にナディールは子供が出来る可能性なんて考えてなかったから避妊なんて頭になかったんじゃないかと思ってしまう。それで子供が出来たら出来たで自分の子か疑うとか金目当てと思うとか最低じゃね?
イモジェンと再会した時のナディールの態度は腹が立って仕方ない。
イモジェンの意思は無視して故郷のバカーンに連れ去るんだもんなー。

ハーレクインではよくこの手の自分勝手なヒーローが登場するけど、突然現れて自分の屋敷に連れ去るとか結構ある展開で、これ拉致監禁だよな、犯罪だよなと思う。
イモジェンの場合、職場から家に帰る途中で強引に連れ去られたので、このままじゃ仕事無断欠勤になっちゃうじゃないか、どうするんだと思った。
バカーンに着いてから同居していた友達のミンに電話することが出来て職場に2〜3日休むと連絡いれてもらえることになったので良かったと思った。
実際は2〜3日どころかもっと休んでたけどな。
そしてナディールはもう働く必要はないんだから辞めればいいと簡単に言ってくれるんだよな。
いくらカフェのウェイトレスとはいえ突然休んでそのまま辞めるのは良くないだろうよ。
昔読んだ別の作品でヒロインが会社員だったけど辞めると言って何日かで退職しちゃったのがあったけど、その時はハーレクインの作家って会社勤めしたことないのかなと思った。それか欧米の会社ってそんな簡単にすぐに退職できるものなのかね?

それはさておき、バカーンで色々あってイモジェンは納得してナディールと結婚することになった。
ところが結婚式当日ナディールはイモジェンの意思を無視して強引にこの国に連れて来て結婚するのは自分の父親と同じだということに気付き、イモジェンの気持ちを確かめることもせず結婚しなくていいと言い出す。まったくこの男はどーしょもないな。
けど弟のザキムが必死で説得して、ナディールは素直な気持ちをイモジェンに伝えることが出来て、2人はやっとお互いの気持ちを確かめ合えた。

だけど、ザキムの行方不明事件の真相が全くわからないまま唐突に物語が終わってしまい、なんだこりゃ感がものすごい。
ザキムと彼の行方不明に関わっているらしいファラー・ハヤールとやらの物語がきっと続編というかシリーズ作品で出てるんだろうな。


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