物理学者 たちは裸の王様

数学者岡潔は、おおむね次のように述べています。

  1. 数は量のかげ。
  2. 時間を知ろうとするといつも運動を使う。
  3. 時間という量はない。

例えば、管理人の使うPCの液晶モニターは”物”です。

写真1

このモニターの仕様は、いろいろな”数”で表されています。画面の大きさ、画素数、明るさなどの性能や本体の大きさと重さなどです。だから「数は(物の)量のかげ」です。

時間はというと物と物との関係位置、即ち運動から時間を作ります。具体的には地球の自転にかかる位置と太陽の位置による角度です。

図1

太陽光により地上にできる影の角度から時間を知ります。角度は物と物の関係位置ですから””です。物ではありません。角度は量ではありません。ですから、角度から作られた時間は事であって量ではありません。時間は物理量ではありません。時間は物の量ではありません。 ですから、現在でも時間は10進数でありながら12の倍数です。 「数は事のかげ」でもあります。時間という量はありません。2月6日の記事『数 には2種類ある 数は「事」のかげ』を参照ください。

 

そうした時間を用いた物理学について考えてきました。質量や距離を量ではない時間を使って表している天文学の光年や素粒子物理学の質量(GeV/c2)あるいはエネルギー(次元は[ML2T-2])のことです。 ある科学者は次のように述べています。

君たちの科学の急速な進歩に対する根本的な障害の一つは、科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授はずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的に表した数式を発表した。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり、物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない

そして、ある科学者は、物質の質量とエネルギーを別の次元軸(E軸)にある実体からの投影による映像だと説明しました。

図2

上から眺めると実体は物質として現れ、横から眺めると投影角により運動と見えます。上記の理由で、この運動に時間を含めることはできませんので、当サイトでは運動と呼んでいます。エネルギーという用語には時間を含むので使えません。そこでエネルギーは運動と呼び替えます。 で、ある科学者の言葉を言い換えると次になります。

物質の質量は運動に転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質の質量も運動も一つの実体の異なる側面に過ぎない。

図2において、投影角が浅くなるにつれて運動は増大します。次第に質量は我々のいる物質面(M軸:岡潔が名付けた物質的自然)において次元を失います。つまり運動の増大とともに質量を測定できなくなります。これがE=mcの本当の意味です。

ある科学者はこうも云っています。

たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

この点について一番時間がかかりました。図2において、運動の一形態が”波”であるという判断を下すに何年もかかりました。 M軸上において、質量は運動とともに次元を失います。しかし、測定すると波は位置を特定できて粒子として振る舞います。同時に(時間を含む)運動量が拡散します。これが不確定性原理として認識されます。 興味深いのは、量ではない時間を用いることにより確率として表せるということです。(この解釈でよいか微妙ですが・・) いずれにしても、量から離れた抽象的な数学による波動関数として扱われるようになったということです。 これが、ある科学者が云った「正当化」です。

 

こうした考察を経て、素粒子物理学の質量(GeV/c2)や天文学の光年について考えてきました。

「眼で光を捉える」と云いますが、正しくありません。光は電磁です。波は直接捉えることはできません。電磁波は横波です。導体で作られたアンテナに電磁波が到達し導体内の原子にある電子に運動を起こさせます。これが高周波電流として機器に伝わります。

図3

横波である電磁波の進行方向に直交して設けられたアンテナに高周波電流が誘導されます。アンテナには電磁波により電流が生じたのです。電磁波を直接に捉えたわけではありません。

これは、素粒子加速器のセンサーにも云えると考えます。

写真2

素粒子加速器に取り付けられたセンサー群は”波”としてやってきた素粒子を直接捉えるのではなくて、センサーに電流を起こすのだと理解します。イメージとしてはソリトンです。

動画1

(確か実験水槽でソリトンを発生させる様子をTVで見た記憶があるのですが、適当なイメージのものがありません。)  その粒子性から時間を用いた数式により質量(GeV/c2)に換算しているということです。

 

ここまで考えてきたら、素粒子 物理学者 たちがアンデルセン童話の「裸の王様」に思えてきました。

図4 出典:裸の王様

図5 出典: 『はだかの王様』は裸ではなく、馬鹿でもない。

 

物の量を”事の”で測るとはおかしな事です。たぶん、これが本質です。

調べてみたら当サイトで「裸の王様」という言葉を用いたのは2014年6月30日『「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」』の記事です。因みに量子もつれの突然死は、極微の粒子にとって遠くなるにつれて「同時ではなくなる」からではないかと推測してます。別の次元軸を考えるならば、M軸は極微と極大において曲がっているようです。

表1 空間は両端で曲がっている

素粒子も天体も運動せざるを得ないようです。素粒子も基本粒子(陽子・中性子・電子)も、さらに恒星や惑星などの物質も離れるにつれて運動せざるを得ないようです。図2において、素粒子どうしの距離、あるいは他の銀河系との距離が大きくなり(極端に離れるにつれ)投影角が浅くなるということです。同時という意味はなくなる。 人の持つ五感でわかる範囲を越えるのですから、人の持つ時間の観念も消失して時間の意味はないです。経験しない事に時間の観念は生じません。(:↓)

陽子は衝突して崩壊しクオークを経て直ちに素粒子群を生じるとされます。これもおかしいです。何度か書いているように、「衝突→消滅→素粒子生成」だと考えます。陽子も中性子も電子も「別の次元軸からの投影による映像」だと考える方がムリがありません。重力レンズもまた別の次元軸への曲がりのようです。質量と位置と運動は、別の次元軸からの結果です。同じく重力も投影による結果です。時間を使えない以上、ほかに考えようがありません。単独で取り出せないクオークこそ物理学者たちの見えない衣服です。詐欺師の服屋はどこの誰でしょう。

 

: まだはっきりしませんけれど現在の見解です。 人が「物を直にわかる」という物は、時の現在【岡潔の云う”情”】です。人が「物の動きがわかる」という事は、時の過去【本居宣長の云う”もののあはれ”】ではないかと感じます。 だから時間は事であり時の過去です。過去がわかるには記憶【情報】が必要です。【運動わかる】のと【情報とエネルギーには深い関係がある】という言葉はほぼ等価のようです。面白いことに岡潔は数学者ですから計算に時間を用いません。だから岡潔は「人のわかる」について、時の現在である物にかかる情だけだと判断したのでは?と考えます。実に興味深いです。

ここで、我々が欲しいのは運動:エネルギーです。物ではありません。今のところ情報とエネルギーの関係がよくわかりません。どうも物のすべては重ね合わせのようです。それどころか物自体が重ね合わせの結果による差分です。カミの仕組み【「ア」と「ワ」はつながり、「ウ」をもたらし、「ウ」よりヒトを生じさせる。ヒトは「ア」のもの。】による結果です。「ウ」とは物ですし、ウズ:渦です。物とは原子です。物の性質であるウズ:渦を制御できれば、運動は手に入るはずです。どう考えても電子の対になるのは陽子です。おまけに中性子は陽子と電子を仲立ちをしている重要な物です。物理学的に云えば複数(最大8つ)のポテンシャルの重ね合わせだろうと考えます。ベクトルポテンシャル自体が差分だろうと感じます。トム・ベアデンの手紙(ビールデン博士のエネルギー先端研究局への返答)にある一文が真実みを帯びます。

10. その後間もなく,ヘビサイドは比較的小さな発散性ポインティング成分に加え,あらゆる電池や発電機の端子から放出される巨大な回転性電磁気エネルギー流を発見しました。このヘビサイド回転成分の大きさは,比較的弱いが発散性であるポインティング・エネルギー流成分よりも 1 兆倍以上も大きいのです! 任意の座標系(特殊相対論の状況)において,回転の発散はゼロです。そのため,通常このヘビサイド成分 – 発電機のシャフトを回す単位時間当たりの機械的エネルギー入力の 1 兆倍以上 – は,何かと相互作用を起こすことも,また外部回路に発散していくこともありません。代わりに,それはただ空間に向かってうなり続け,浪費されます。

この「回転の発散はゼロ」ではない場合があり得ます。渦ありなのに発散ありが発散トーラスです。

 

正と負の発散トーラスを組み合わせて打ち消し合うようにしたのが楕円磁場です。2018年6月27日「発散トーラスによる 楕円磁場 のモデル」や「楕円磁場による 重力理論」あたりを参照ください。

図6

 

本記事のテーマについてくどいほどに書いてきました。それでも段々と詳しく短く書けるようになってきました。段々と精神科学から物質科学(Ark Science)に近づいているようです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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