BM-800 系コンデンサーマイク改造というか、修理と3Dプリンタ部品でマウント

巷に噂のあったいわゆる BM-800 系のコンデンサーマイクを修理しました。それとも改造でしょうか? 春頃より動画にて、弧理論を解説しようと録画と録音の環境を整えていました。検討した結果、 BM-800 系のマイクを改造して使っています。

何やかや計4本も買ってしまいました。

写真1 左から

  1. SYMPHA SY-1000 金 (ツェナーダイオード→抵抗5.6kΩ、ソースフォロワ)改造済み
  2. NEEWER NW-800 金(ツェナーダイオード→抵抗5.6kΩ、ソースフォロワ)改造済み
  3. NEEWER NW-800 銀 (拾える音が無茶苦茶小さい。故障?)
  4. NEEWER NW-800 金(無改造)

1,2,4の基板の無改造の状態の写真です。

写真2

3だけは基板が違っていました。検索すると「ビーフジャーキーの徒然ブログ」さんに同じものがありました。

  1. 中華製造業の闇 – NW-800マイクとその中身 – その2
  2. NW-800 回路図
  3. NW-800回路のコンポーネント

元の写真がなくて、上記よりお借りします。

写真3

改造後の部分が以下です。

写真4 ツェナーダイオード、コンデンサーの交換のみの状態

音がメチャ小さいです。買って、いきなり改造したので、この改造により故障したのかどうか不明です。検索したら同じ症状の方も居るようです。 パターン上には2SK596がのるようになっています。手持ちにはないので注文。来たので交換しましたが、だめ。よく見るとFETではなくてチップトランジスタでした。回路図も上記リンク先にありました。リンクします。 Neewer NW-800pdf

写真2と写真3の回路を比較するため、ShinさんのPA工作室から回路図をお借りします。

図1

破線で囲った部分の違いが大きいです。比較した結果、次のように改造というか修理を行いました。

写真5

  1. マイクユニット(カプセル?)の赤を②に付け替える。
  2. マイクユニットの+がくる。
  3. チップトランジスタ(2L)を撤去、2SK596に替える。
  4. 撤去
  5. 撤去
  6. 撤去
  7.  ⑥の位置に4.7kΩを取り付ける。
  8. 赤の部分でパターンカット。
  9. チップコンデンサを撤去。⑫に再利用する。
  10. チップコンデンサを撤去。⑫に使ってもよいはず。
  11. チップコンデンサの赤い○端子の半田をはずして、黄色○の位置に立たせて半田付けする。
  12. チップトランジスタの黄色丸に2.7kΩの抵抗を付けて、⑪で立たせたチップコンデンサの赤い○並びに③で撤去したチップトランジスタの赤い○ランド部分に立たせた再利用のチップコンデンサまでの2カ所)へ空中配線する。(要は赤い○の位置にチップコンデンサを立てたところへブリッジ半田する。この部分がエミッタフォロワ)

作業の内、11と12が困難です。出来上がりが次です。

写真6

空中配線の部分を接写したのが次です。

写真7

赤い○2カ所にチップコンデンサが立ててあります。録音してみたところ、いわゆるBM-800の改造後の音に近くなりました。回路が異なりますので、同じかどうかはわかりません。耳で聞いての上ですのでいい加減ですw。

 

本題はここからです。

何故4本も同じマイクロフォンを購入したのかです。

自作の3Dプリンタでマイクユニットのマウント部品を印刷すればいいんじゃ?という発想です。検索しても出てこないところを見るとまだ誰も試していない?

印刷部品を使えば元から付いてきた16ミリユニットや密林で売っている中華25ミリユニットが使えて性能アップを狙えるということです。

写真8 25ミリユニット 筐体を3ミリ耐震マットで挟み込む

写真9

1.5ミリ防振シートを巻いて印刷した台にはめ込んでます。台の下側に2.5ミリの穴を空けてあり、3ミリネジを切りました。右は下から台に宛がう板です。3ミリ厚の耐震マットを切って挟み込みます。挟み込みには3ミリのポリネジを使いました。耐震マットは100均のものです。

実は、最初に16ミリユニットが仕込まれた部品にブチルゴムテープでほっかむりするタイプを作ったのですが、ほっかむりが邪魔してマイクゲインが下がっていました。16ミリユニットを写真9と同じように作り替えて気付きました。(マイクの感度が上がりました。) 16ミリユニットより25ミリユニットの方が感度がよいし、低音も拾います。

本命は34ミリユニットを試したかったからです。カタログではDC48Vのファンタム電源でよいようです。これだけで中華マイクが2本買えます。台を印刷して取り付ける準備は出来ました。

写真10

音響とか電子回路について、からっきしわかりません。故障したと思ってFETを交換しましたが、そもそもFETではなくてチップトランジスタでした。マイクユニットには幾つか種類があるとかインピーダンスの変換とかよくわからないまま改造したので、修理?をされる方は自己責任でお願いします。写真での説明もわかり辛かったり間違っていたらごめんなさい。 運悪く変な基盤に当たった方はご参考に。

おまけに「ビーフジャーキーの徒然ブログ」さんがご指摘されたようにマイクユニットは16ミリに見せかけた、もっと小さなユニットでした。NW-800の銀は偽物の偽物であるかも知れません。

因みに録音はbehringer U-PHORIA UM2を使いました。実質DC38Vくらい出ています。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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