昨日、ひとりで電車に乗って移動していました。

電車に揺られながら景色を見ていると

なぜか、亡き人の事ばかり思い出されて…

 

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Mちゃんは、もうどこかに生まれ変わっているだろうか
歳も近く、同じように育ってきて
突然の病で闘病後、24歳という若さで他界したMちゃん。

彼ができたと言う話しを聞いたばかりだった。

お通夜の日、Mちゃんのお母さんに
「Mの披露宴と思ってお花をいっぱい用意した。千枝ちゃんはちゃんと結婚してね」
と言われたことが心にずっと残っている。

予定よりはずいぶん遅くなっちゃったけど、

優しい人と巡り会えたよ。

Mちゃんが入院した頃、
私はまだ駆け出しのナースで、いろいろ勉強することも多く
病棟もギリギリの人数のスタッフで夜勤の回数も多くて忙しかった。

何回かお見舞いに行くと
「看護婦さんが来てくれた~」
とMちゃんはとっても喜んでくれた。

また来るね、と言って帰り。

それを何回か繰り返した。

 

そして突然「また」はなくなった。

 

忙しかったから、は言い訳だ。

 

 

行こうと思えばいつでも行けたんだ。

だけど行かなかった。

私は忙しかったし、とっても疲れていたから。

 

ちょっと落ち着いたら
時間ができたら「また」行こう。

そう思っていた。

 

時間なんて自分で作るしかない事は知っていたけど
Mちゃんのための時間は後回しになった。

そして、もう二度と会えなくなった。

 

私が来るのを楽しみにしていたと聞いた。

 

どうして行かなかったのか…
ものすごく後悔した。

 

回復傾向にあると聞いていたし。

 

「またね」って笑って別れたのに。

痰が詰まって…
という事だった。

それ以来私は、患者さんの呼吸状態に今まで以上に敏感になった。

 

吸引するときの気合も変わったと思う。

 

気道をクリアにする!
痰で死なせない!!

 

執念ともいえる気持ちで処置していた。

 

人工呼吸器、肺理学療法の勉強会には欠かさず参加した。

嚥下の勉強会のグループにも参加して、
口腔ケアと共に日常生活の援助を極めようと思い行動した。

 

何回か失恋して、結婚はしないだろうと思っていたけれど
良いご縁に恵まれて、とんとん拍子に結婚することになった。

遠いところで生活することになるけれど、
「また」どこかの病院でナースとしての仕事を続けるつもりでいた。

 

だけど「また」の機会に踏み切ることができないまま
病院に勤めることなく、今の仕事を形にしたいと思うようになった。

 

最初は、夫実家の片づけを何とかしたい、という思いから「整理収納」の情報を集めた結果、
プロとして活動できる資格を取った。

 

物と思考や心のつながりを実感。

整理する術を学んだ。

 

物と心を整理することで、時間も生まれ
とても生きやすくなったように感じた。

 

「また」の機会に…
と先送りすることも激減した。

 

私は今、生かされているが
先の事はわからない。

40代の若さで病死したという、会った事の無い祖母の事もやたらに気にかかる。

祖母の年齢で母も…
と子どもの頃は不安で仕方がなかった。

おかげさまで母は元気にしています。

 

その後、その年齢を迎える頃

自分に何かがあるのではないかとうっすら思っていた。

「もしかしたら…」と思う事は何度かあったけれど
幸い何事もなく日々元気に過ごしています。

祖母の年齢を越えた時、

これからちゃんと生きていかなくては…
と何となく決意が芽生えた。

 

それから数年。

50代を迎えた私は、ちゃんと生きているだろうか

そんなことを思い、Mちゃん、おばあちゃんに問いかけていた。

私はあなたの分もちゃんと生きているかな

 

この世とあの世が近くなる、と言われるお彼岸

昨日は彼岸明けだったのですね。

 

ちゃんと生きていくから見守っていてね。

 

 


「また」はいつ来るかわかりません。
心に引っかかることがあれば、行動しましょう。

なにもなければそれで良しニコニコ
…じゃない?

 

 

 

 

快適なおうち介護環境をつくる専門家  三浦千枝です
このような思いで活動をしています

 

 

 

限られた時間、あなたはどこでどんな風に過ごしたいですか?

 

いつもの時間をいつものように過ごしたい
「ありがとう」を伝えあえる関係でいたい

 

大切な人を大切にできる時間と心の余裕を持つには「環境」を整えることも大切な事です。

 

 

 


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