キマグレ競馬・備忘録

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本「カッコいい」とは何か

2020年02月13日 | Book
タイトル通り「カッコイイとは何か」について考察した本。
カッコイイは巷で特に若い人達の間で使われるが、その語源、定義は曖昧で、
何をもってカッコイイというのかは、人それぞれである。
著者は古今東西のカッコイイ事例を取り上げ、思想、歴史、芸術、ファッション等
様々な観点で考察している。著者の定義によると主に3つの分類がある。
・1 見た目のカッコよさ
・2 一見平凡だが、本質的に優れている。そのギャップがカッコいい
・3 優れた本質が矛盾なく外観に現れ、存在自体がカッコいい
自分もこの分類は間違っていないと思う。自分の周辺にもそれぞれの定義で
思い当たる事例があった。人生で出会った友人知人、テレビや映画、小説の
登場人物等々、読んでいて「カッコイイ」人物が思い出される。
「カッコイイ」という言葉がこんなに奥深いものだとは知らなかった。
テーマの選び方は良いと思う。著者の考察は、過去から現代まで幅広く網羅して
いるけれど、思想的なところはやや理解しにくい部分もあり、またファッションや
音楽等で提示されているカッコイイ事例がマニアック過ぎて、知らないものも
多かった。確かに大変面白かったけれど、新書で500ページは多少間延びした感じ
があり、これだけのページを使うほどのテーマなのかなとも思った。

因みに、自分の過去を振り返ってみると、
社会人になったのはバブルの頃で、当時は「酒、タバコ、スポーツカー、
ギャンブルをやり夏はゴルフ、冬はスキー、ブランド物のファッション」で決めるのが、
カッコイイと思われていた。これで、カワイイ女の子が寄ってくると妄想を抱く人も
多かったように思う。この頃に身に付いたカッコイイ習慣が未だに止められない
中年独身の知り合いもいる。自分ではカッコイイと信じているが、カッコイイものは
変わっていく。でもそれに気が付かない。「今の若者はおかしい」が口癖。
因みに、自分は、カッコイイ、ダサいの分類に入らない「変わった人」だった。
バブルの当時は肩身が狭かったが、最近はインドア草食系の人が増えて
居心地が良くなった。

自分がカッコイイと思ったキャラクターは、
マンガでは「ブラックジャック」、ドラマでは「刑事コロンボ」、
映画では「ショーシャンクの空に」のアンディ・デュフレーン、
小説では「モンテクリスト伯」、他にもいますが、
分類2の「一見平凡だが、本質的に優れている」キャラクターに惹かれます。

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