あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年も、講師を目指す方からのご相談をお陰様で、沢山頂戴しております。
皆さん、今までの経歴も様々ですし、そしてなぜ講師を目指すのか、という理由、動機なども様々です。私はこのお手伝いをしていて、いろいろな方の人生やターニングポイントを教えていただき、とても学びになっています。
さて、そういった講師を目指す方とお話していて、最近の傾向として、気になることがあります。
皆さん、いろいろな講師向けのスクールや塾、コミュニティを経由して、あれこれ学習されることが好きな方が多い、ということです。
もちろん、学ぶことは悪いことではありませんし、誰もがインプットは欠かせないものだと思います。ただし、インプットや学ぶことに精力をかけるが故に発生する、本人も気づきにくい いくつかの弊害を、何人も見ていて感じました。その点を、2つ、今回まとめてみたいと思いました。
【1】 自分の目指す師匠に付いていない
私のところにご相談に来られる方に多いのが、「○○養成塾に居まして、次に△△話し方スクールに行って、次に□□講師養成講座にいました」というような方です。繰り返しになりますが、学ぶことは悪いことではないのですが、自分の目指す講師像が不明確なまま、あれこれスクールに行ってしまう傾向が強いんだな、ということが気になりました。
以前、講師のタイプ分けをしました。
例えばBtoCセミナー講師やビジネスタレント型の講師を目指すのと、ザ企業研修の講師を目指すのでは、最短距離で到達できるルートは異なります。学習目的も違いますし、参加者の動機づけなど、講師に求められるスキルが異なるからです。(応用できることもモチロンありますが)
決して、どの塾がいい、悪いということではありません。どんなタイプの講師になりたいのか、だったら、どの塾・師匠がいいのか? これを真剣に探して、考えて、心の声を聞いてみてほしいのです。
【2】コミュニティにいて甘えてしまう
これも、1の目指す方向の間違いとともに、最近とみに感じている点です。
独立して不安なのも分かるのですが、こうした養成塾やスクールに行くと、そこには同じような不安にさいなまれた同士?仲間?がいます。当然、同じ境遇なので、共感しあい、互いに認め合う中になります。それはそれで良いことです。
しかし、独立して何がしたかったのでしょう? スクールコミュニティに居ることや、学ぶことだけではなく、1社でも多くお客様を訪問し、声を聞き、提案書を書いた方がいいのではないでしょうか。 どうしても、コミュニティ内の支え合う環境、そしてその中だけでの(小さい)競争にしか、視野が届かなくなってしまっている、とも感じるのです。
講師を目指すぐらいだからこそ、学ぶことに意欲的、精力的だからこそ、いつまでも学び続けることが近道だ、と勘違いしてしまう罠かもしれない、と感じています。
新年というタイミングであります。
是非、ご自身が目指したい講師ステージ、カテゴリーを再度明確化されて、コミュニティやスクールに居る意味を問い直されてみてはいかがでしょうか?
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