研修業界に大激震がやってきました。
私も全く影響を見通せていませんでした。
新型コロナウイルス
SNSには、研修講師の阿鼻叫喚が沢山流れてきました。
同業の研修会社の代表も、そして営業担当も困り果てています。
私も過去に同じような、激震に遭遇してきました。
リーマンショックの時は、あっという間に企業研修がなくなりました。
ただし、お金がある、バブル投資していない会社は、普通に仕事を発注してくださいました。
その2年後、今度は東日本大震災が起こりました。
この時は、続く余震や福島原発など先行き不安が重苦しくのしかかってきました。
ただ、この時も、西日本ではやはりまだ余力がありましたし、
人々が「絆」というキーメッセージで支援しあいました。
研修の仕事も、リーマンショックほどは激減はしませんでした。
そして、約9年がたち、新型コロナウイルスです。
今回は、会社にお金があろうとなかろうと、そして西日本だろうが地域関係ありません。
とにかく、集まるのがアウト!なんですから。
そうでなくとも、今年はオリンピックがありました。
7~9月のオリパラ時期に東京で集合研修は避け前倒し、後ろ倒していました。
ただでさえ、研修を実施する時期が限られていたところにこれです。
間違いなく、今までの研修ビジネスはリーマンショック、東日本大震災以上の
この業界の落ち込み、縮小、変化が起こることは避けようがないと感じています。
我々はこの機会から何を学び、何をしていくか?
私どもにはコントロールできない状態。
泣いて喚いても、ジタバタしても仕方ありません。
ここで、前向きに、未来志向で、どう肚を決め、どういった時間の使い方をし、そして何に備えるのか
色々な講師、研修会社の対応を見ていると、いくつかのパターンが見えてきます。
整理してみるとともに、持論もお伝えしたいと思います。
●方向性1:動画、ライブ、eラーニング化する方向性
集合できないなら、オンラインだ!You Tubeだ、ZOOMだ、UMUだ!
ということで、この方法は代替手段としては、筋が通っています。
B2Cセミナーならこれでバッチリでしょう!
ただし、企業研修の場合、すんなりといきません。
アップした動画を、受講生にどうやって届けるのか、配信方法や相手のセキュリティの面もあります
研修講師の場合、間にエージェントなどが入っている場合も多々あるでしょう。
そもそも知識インプット型の教育であれば、そもそもeラーニング(マイクロラーニング)が
既に集合研修より効果的・生産的であることが証明されているからどんどんe化すれば良いと思います。
また、スキル養成型であれば、一部eラーニング化し、反復練習・レビュー等は動画を活用し
集合学習部分を極力減らすことが可能です。
しかし、一番難しいのが、答えのない学習、参加者同士のダイナミズムが求められる、
経験学習のようなコンテンツ、学習プロセス・ゴールが設定されている場合は置き換えが難しいです。
そして、参加目的の不明瞭な受講生をどうやってeラーニングで動機づけるか
参加意欲が低く、他の参加者やグループに迷惑をかけてしまう受講生をどうしていくか
一見受講態度は良いが、上っ面だけで何も習得していない受講生をどう対応していくか
ここをどう埋めていくか?が課題です。
●方向性2: コンテンツ開発・ブラッシュアップする方向性
研修登壇や営業打合せが無くなって空いた時間。
ここを、自身のコンテンツをブラッシュアップしたり、新たに開発する、という方も多いです。
開発とともに、マイクロラーニング化(細分化)して、戦略1のような動画コンテンツ化も同時にする
などという二段活用される方もいらっしゃいます。
●方向性3: 断捨離、廃棄してスッキリする方向性
この機会に、色々なものを整理する機会として、前向きに捉える方も多いようです。
会社の備品・オフィスレイアウトの見直し、廃棄、リフレッシュ、更新
頭の中の整理、思考の整理、大切なものを見直す
そして、Facebook友達の整理などを挙げている方もいらっしゃいました。
「捨てると入ってくる」というのは、大事な考え方だと私も思います。
「時間」が大事な資源であり、さらに大事なものが「信頼」である世の中です。
この2つの大切さは、これからの時代より一層、重要だと確信しています。
●方向性4: 自身のあり方、ビジョン、中心を見直す方向性
方向性3の延長ではありますが、より深く自身の、あるいは講師としての
「あり方」「中心となるもの」「ビジョン」を見直す絶好の機会です。
断捨離することで、
インプットを沢山することで
あるいは、多くの人に会うことで
そしてそして、身体感覚を含めた五感に耳を傾けてみて
自分の魂が動くもの、無我夢中になれること、どうしても助けてあげたいこと
この軸を固めていくために使うことも良いと思います。
(ただし、この部分は、各人の人生ステージ、タイミングにも依ると個人的には思います)
●方向性5: 思い切って「遊ぶ」
これも1つの方法だと思います。
無理に仕事をしたり、断捨離したり、とあくせくするのではなく、遊ぶのです。
ただし、私はポイントがあると思います。
「思い切って」遊ぶことだと思います。
後ろ髪を引かれながら、お金を気にしながら、誰かに迷惑かからないか
などと気にしてしまうなら、遊ばないほうがいいかもしれません。
ここは、「戦略的に」「意味がある」「私のご褒美」などと肚を決めて遊ぶ
これが良いと思います。
長くなりましたが、講師にとっては不安でたまらないところだと思います。
私も、同じ気持ちです。
この難局を乗り越えて、いずれ個人、組織、地域、そしてこの国のお役に再び立てるよう
私も食いしばって取り組んで参ります!
また、私自身がコロナウイルスをキッカケに何を感じて、何をしようとしているか、
整理して数日後に、発信いたしますね。
こんな時期だからこそ、何かお役に立てることがあれば、ご相談くださいね!
Brew株式会社 代表取締役 原 佳弘
2020年3月3日
◆Brewの講師育成コンサルティング「講師のブランディング、ポジショニング開発」
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