その3まであります
今回モチーフにしたのは、有職装束。
写真は、撮影してなかったのですが、ありがたいことに、Twitterで動画撮影してあげてくださった方がいて、投稿者さんに了解得た上で保存、載せさせていただきます。
新元号令和になって、なにかそれっぽいものを作ってみたい。
以前から和装も作ってみたいなぁと思っていたのがきっかけです。
うさフェスですが、毎回、テーマがあるっていうのは、みなさんご存知でしょうか?
今回のテーマは、「 うさぎの言葉 もっと仲良くなるためには… 」でした。
そのテーマになった理由・・・そこは、しっぽの町田社長のあいさつ文にもきちんと記載されています。
それが→こちら
春のうさコレの時から、実は、水引を用いたアイテムを使いたいという思いをずっと持っていました。水引には、いろんな意味があり、よい意味も悪い意味もあります。
使い方によっては、運気をあげたり、二度とおこらないように縁を切ったりするようなものも。
なかなか興味深いんですよ
今回、令和という元号が万葉集という古典から引用されたこと。
そこには、梅の花が登場します。
水引のモチーフの中にも 「 梅 」 があります。
水引の梅結びの意味は、「 固く結ばれた絆 」 、無病息災の 「 魔除け 」、そして、厳しい冬を越え、春に先駆けて咲く 「 運命向上 」 の3つの意味が込められています。
そんな3つの願いは、まさに人とうさぎ(うさぎだけでなく、あらゆるいきもの同士も)を結ぶ願いともいえるのではないかと感じたのです。
そこで、衣装のアイテムとして、まずは、この梅の水引を用いることにしました。
ちなみに、水引は、奈良時代に聖徳太子が派遣した遣隋使で、小野妹子が隋から帰還したときに、同行した答礼使が持参した貢物に紅白の麻紐が結ばれたていたということから、日本にその文化が伝えられたといわれています。
この水引ですが、衣装では、梅と、せっかくなので、うさぎをモチーフに水引を作ってみました。
アポロンが垂れ耳で、エルピスが立ち耳で。
次に衣装のこと。
遣隋使からの、飛鳥、奈良、平安時代。
この当時の衣装は、中国や朝鮮半島の文化を取り入れていて、小物なんかも、斜め掛けバッグなんかももあり、ちょっと現代風だったりして、とても面白いです。
そして、最近テレビでも、天皇陛下の即位礼正殿の儀にまつわる話題が報道されていますが、天皇陛下とはじめとする、日本の皇族の方々の和装の文化には目をみはるものがあります。
女性の十二単はもちろんですが、男性装束も非常に奥が深く、調べてみると面白いのですよ。
話は変わりますが、さかのぼること2017年夏。
早稲田大学装束研究会によってつくられた 『 百花繚乱 』 平安装束写真集という本(冊子)を入手しました。
以前から、有職装束には、興味を持っていて、時々その手の資料的なものを目にすること多かったのではありますが、その時にその本の紹介をしていただいたのが、某大学教授で装束の研究をされ、愛犬家でもある青柳先生でした。(知る人ぞ知る、あの世界のスーパースターの声優さんでもある方です)
実は、今回の衣装の製作にあたっても、青柳先生になにかよい参考資料となるものがないかと、お知恵をお借りして、書籍をすすめていただきました。
その本がこちら。
ちょっとお高い本ですが、好きな方には、かなりオススメです。
天皇陛下の即位の際に、一部のマニアの間で、ツイッターでも話題になった書籍です。
過去に一度完売しているのですが、ここ最近、異例の再販がされました。
読みすすめていくと、有職装束には、いろんな決まり事があることも知りました。
例えば、位や年齢によって、色や柄の大きさが違うとか…。
色の組み合わせもお決まりのバリエーションがあるとか…。
衣紋道といわれる着付けもあり、衣装の縫い糸が違うとか…。
そんな内容を読んでいるうちに、どれもこれもこだわりたくなる衝動にかられ、全然製作にすすむことができなかったのは、言うまでもありません(笑)。
ちょうど、10月は、関西の迷いもるちゃんのことや、破棄うさぎさんのことや・・・そんなことにも少し首をつっこんでいたので、余計に時間もなく…。
結局、うさコレの前日まで製作をすることになったのですが…。
長くなりましたので、続きはまた。
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