3月8日(日)に旅立ったクロノスの報告です。
あれから数週間経ったこともあり、子供たちの新入学準備やらで多忙にしていることで、気をまぎらわすことができている感じ。
記憶が新しいうちに、少し振り返りをしていきたいと思います。
なにから書けばよいのやらですが…
旅立つまでのことから、自分自身の記録と、クロノスが頑張った証として少し書いていこうと思います。
内容的に旅立つまでの経過を記載しています。
苦手な方もいるかもですので、読まれる方は、注意して読んでください
3月5日(木)の夜。
21時半頃アドニスの投薬。
その際にうさもるたちみんなの夜ごはん(ペレットや牧草)の食べ具合を確認。
クロノスの牧草は少し減っていたが、ペレットがまだ残っている。
(普段から、ペレットはすぐに食べなくても、夜、人間が寝ている間に食べることもよくあり、その日もそんな感じかなと思っていました。)
クロノスに、ペレットは食べないのかい?と、スイッチかわりに乾燥にんじんをあげるとそのまま食べる。
その後、みんなに野菜を。
三つ葉とサニーレタス。
クロノスは、いつも野菜がくると、身をのりだしてほしがるが、奥のハウス前で首だけのばしてみている。ちょっと違和感を覚え、三つ葉をあげてみたが、食べたいそぶりはするが食べない。やっぱりおかしい。
よくみると、口からよだれが出ている。
異変に気付き、ケージから出して膝に…。
よだれがだらだらと止まらない…。
初めてみた症状で、大丈夫?大丈夫?と声をかける。
意識はあるが、とにかくとりとめもなく出てくるよだれ。
22時前。
かかりつけの病院へ電話。電話のガイダンスが、留守電に切り替わり、夜間救急病院の案内へかわる。
夜間救急では、この状態をみてもらっても、わからないだろう…と思い、以前、緊急時の時にかかった際に、先生の携帯番号を登録してあったこともあり、直接先生へ電話。
症状を伝えると、よだれは本来よくない症状なので…ということで、診て頂けることに。
タクシーをよんで、病院まで夜間救急受診。
22時半頃。
診察。
かかりつけ獣医からは、モルモットのこんなよだれの症状は初めてみた・・・と
お腹、心臓、歯は問題なし。
レントゲンを撮影。
その時のレントゲン、過去に正常な時に撮影した時と比べ、胃の軸が少し曲がっているような印象だとのこと。
過去の先生がもっているモルモットの症例の中で、3件、胃捻転の症例があったようで、それぞれの症例の説明をうける。(モルモットの胃捻転は非常に珍しいそうです)
1例目は、食事を食べないとの理由で受診にきて検査しているうちに死亡。原因がわからず、病理解剖で、胃捻転であることがわかった症例。
2例目は、3日間、食事を食べないとの理由で受診。症状が似ていたので、胃捻転と判断し、開腹して胃の整復術をしようとしたところ、施術する前に死亡。
3例目は、同じく、食事が食べられなくなって3~4日ほどで受診。整腹術はしたが、既に胃がパンパンに拡大しており真っ黒に壊死している。術後少し壊死はよくなったが死亡。
全て死亡してはいるが、クロノスの場合、最悪の場合を想定すると、そのような結果になることもあるが、まだ、お腹のガスもたまっていなさそうだし、胃捻転だとすると、このあと、胃が大きくなってくるはず。まだ胃拡張はおこしていない。
先生の感として、胃捻転の可能性は2~3割とのこと。可能性はあるけど、今の状態だと確信がもてない、よだれもあって、今のクロノスの状態だと、麻酔をかけた際、覚めた時の回復がよくないだろうということで、数時間後にレントゲンを撮影して、胃の状態に変化があり、胃捻転の確信がもてたら、手術をさせてほしいという話になり、お願いし、そのまま入院となる。
この間、クロノスは、相変わらずとめどなくよだれを垂れ続けている。
なんだかとても怖くなってしまい、冷静に先生とは話してはいたが、足がガクガク震えていた。
なにかあればすぐに連絡くださいと伝え、23時すぎに病院をあとにし、帰宅。
翌朝、3月6日(金)。
連絡がないので、生きてはいるのだろう…と少しホッと思い、診察時間のはじまる少し前に病院へ電話。
深夜3時にレントゲンを撮影したが、胃の状態に変わりがなく、胃捻転ではないことが判明。
よだれは、注射で止まったが、薬がきれる頃にまた出てくる感じ。
朝、野菜を少しかじった…とのこと。
クロノスは、もともと、飲水量と排尿量が多い子だったので、もしや急性腎不全とかおこしていたら怖いな…と思っていたこともあり、腎臓の数値が悪くなっていないか先生に血液検査を依頼。
ちょうど検査をしようと思っていたところでしたとのこと。
この日は、仕事だったので、仕事へ。
上司と同僚にも、病院から電話が入っていたら、すぐに帰らせてくださいとお願いしていたが、とくに連絡なし。
夕方電話すると、大きくかわりなく、引き続き、治療をしています…とのこと。
3月7日(土)。朝、電話がなかったことにほっとする。
この日は仕事だったので、仕事へ向かう。
アドニスの定期受診もそろそろ行こうと思っていたこともあり、仕事を1日しようと思っていたが、半日で終え、夕方からの診察で、アドニスを連れて、クロノスの面会へ。
タオルに包まれて、クロノスを看護師さんが連れてきてくれる。
ロビーで膝にのせて、診察を待っている間、クロノスをなでなで。
元気はなく、目をうつろ。体重もかなりやせてガリガリに…。
それでも、私のことを理解してくれているのか、元気にみせようとしている姿が痛々しかった。
幸い、よだれは止まっていた。
早くよくなるんだよ…帰ってこようね、みんな待ってるよ…と声をかける。
体重は、もともと900gはあったのに、診察に連れてきたときは、800g切っていた。
この日は、700g切っていた。
2018年末に旅立ったカイロスを彷彿とさせて、ちょっと嫌な予感が頭をよぎった。
3月8日(日)。
朝、着信履歴が残っていた。(ケージの掃除をしていて着信に気づかなかった)
病院からだ!っと思い、先生からの留守電をきき、クロノスが旅立ったことを知った。
朝の4時までは生存確認ができていたそう。
8時前の連絡だった。おそらく、7時すぎ頃に発見されたのかな…。
おもえば、カイロスもそのくらいの時間だった。さかのぼると、ソクちゃんも7時すぎだった・・・。
みんなと一緒だからね、というメッセージ?
それなら、少しは安心だけど…。
カイロスの時も同じような感じだった。
自分の中で、このままでは納得できないという念にかられ、エゴかもしれないが、病理解剖をお願いした。
まだ珍しいボールドウィンという新品種モルモットや他のモルモットたちの今後の治療の参考になればという想いもあった。
クロノスの身体にはメスをいれることにはなるが、クロノスの死を無駄にしたくないという想いからだった。
病理解剖する場合、お迎えは19時すぎになりますときき、19時前にお迎えにいった。
白い箱の中に、痛々しい病理解剖の手術のあとが残ったクロノス。
うちから持参した箱に入れ、そっとタオルをかけた。