夢は現実逃避するためのツール
それならあなたの夢は何
昔、熱く夢を語る人がいた
その人は言った
ごまは世界平和できる
いきなり世界平和という大きなテーマをなんと胡麻が実現させてくれるのだと言われたら、彼の発言を初見で聞いた人は
この人は何を言ってるんだ
そんなことはあるハズがない
怪しい…
などネガティブな印象を受けるだろう
この発言をした人は、京都にある
ごまのふかほり
百貨店催事では今や全国的に有名となったお店
その店は沙羅双樹で作った杵で胡麻をつく
その時の
ドンっ
という激震はフロア中に響き、階下にいる人も驚かせる
そして搗き立ての胡麻を販売するのだが、お客さんに手渡すときに
美味しくなあれ
という願掛けをして渡す
この胡麻が世界平和に繋がるとはにわかに信じがたい話だった。
でもお店はその後、パラグアイに胡麻工場を建設しそこに多くの雇用を生んでいる
発展途上国で雇用を生み、彼らの国の経済に貢献することが世界平和に繋がっていく
ふかほり社長が昔、本気で描いていた夢は実現に向かっているのだ
また大学院に通っていた頃、上場企業の社長をしていた同級生が
夢は思っているだけだったら妄想の範疇、
そのイメージが全身、指先までリアルに感じられるほどになったら実現可能性が高まる
と教えてくれた
夢を持つことってきっと無駄なことじゃない
全然思い通りにいかなくて、
現実に追われて、
自分を愚かに感じてしまうほど見失いかけたとき
自分が描いた夢を思い返してはどうか
静岡駅の近くを新幹線が通るとき、
車窓から見える看板がある
夢しか叶わない
この言葉はきっと本当なのかも知れない
