ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

閉塞感 

2018年07月12日 | 日記(?)
正確ではないが、「国民はそれに値する政府しか持てない」という意味の格言がある。
選挙で政府を選択する民主主義においては、仕方のないことなのだろう、がしかし。

最近の日本では、政府の個別の政策についての世論は反対の方が多いにもかかわらず、
自民一強という(公明はコバンザメ状態)状況で、
そういった世論は全く無視されて、法案が成立していく。

そうした状況の中でも、政党支持率は加計・森友問題後の一時期を除き、
30%を切ることはない。
そして今、NHKの世論調査で、44%まで回復したそうだ。

私にはそれが分からない。
世の皆様、いろんな政策にあんなに反対してたじゃない。
森友問題の後、ゾロゾロ出て来た不祥事に、あんなに怒っていたじゃない。
もういいの。それでいいの。
そんなんじゃ、平成の口先男の思う壺じゃありませんか?

先日から引き続いている西日本豪雨被害について、日刊ゲンダイに記事がある。
次のような写真があって、多分国民のほとんどが呆れて、怒ったことだろう。


日刊ゲンダイから引用。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232956

口先男を囲んだ酔っ払いの自民党議員が間抜け面でニタニタ笑っているそのとき、
被災地では既に避難勧告も出ており、気象庁も重大な事態だと発表している。
その後8日に非常災害対策本部を設置。
初会合で平成の口先男は「救命救助、避難は時間との戦い。引き続き全力で当たって欲しい」と。
相変わらずの口先ぶり。図々しいにもほどがある。

この写真や対応を見ても、あなたは44%の支持率を認めますか。
「ほかにましな政治家がいないから」という理由で指示するっていうことは、
この連中が好き勝手するということを認めるということなのです。

もっとましな政治家はいますよ。
国民が声を上げないから、口先だけで国民をだます口先男が幅をきかせるのです。
「救命救助、避難は時間との戦い。引き続き全力で当たって欲しい」なら、
何故もっと早く対策を出さなかったの。口先だけでなくてさ。

最近、異常気象による災害が毎年のようにあるけど、いろんな対策はいつも犠牲者が出てからである。
災害で活躍する「レッドサラマンダー」という特殊車両だって、
本気になれば、市町村に1台は配備できるはずだし、
「国民の命を守る」というのは、何も他国の攻撃からだけじゃないはずだ。

2012年九州北部の豪雨で阿蘇でも甚大な被害が出た。
床上浸水の水害の後片付けの時は、本当に心が折れそうになった。
手の指10本、爪の付け根のところに細菌が入って病院に行き、
抗生剤を飲みながら、床下の土砂を取り除いたこともあった。

今、各地の被災者の人々の様子をテレビで見ると、心が痛む。
「頑張れ」とは言えない。これ以上頑張れないほど皆頑張っているのだから。
ただ、時間が経てば、少しずつでも前進できるだろう。
その希望は捨てないで下さい。

他国の攻撃にはやたらと危機をあおり立てるが、今回のような危機はどうなんだよ。
本気で「国民を守る」気概が見えないよね。
上の写真を見て貰いたい。こいつらが明日ものうのうと日本の政治をやりたいようにやるなんて。
民主主義が恨めしい。

ここ数年、政治には顔を背けてきた。
自分自身の閉塞感に心を蝕まれそうだから。
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