CFOやCFOのキャリア目指すCFO予備軍の方向けに、CFOにとって必要情報をまとめます。日々のニュースや財務、会計、M&A、資金調達等、CFOの業務に絡む内容をまとめていきます。

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    【のれんに関する会計処理のなやましさ】

    のれんの会計処理については、ここ最近日本の会計処理をIFRSと同様に非償却とするのかどうかという議論が活発に行われています。

    日本の会計基準に従って財務諸表を作成する限り、のれんは毎期一定額を償却するという処理しか認めれていませんが、今後この会計基準が見直されるかもしれません。

    この論点に関しては、よく会計理論からアプローチした議論をよく目にしますが、我々CFOとしては会計理論よりも、実務上どのような処理が会社の事業運営上リーズナブルなのかという視点からの検討して欲しいと思うところです。

    そこで、今回はのれんの会計処理はどうあるべきか、CFOの立場からの考え方をまとめたいと思います。

    また、現状の償却しか認められていない状況の中で、のれんの償却による財務上の問題点に如何に対処すべきかについてもまとめます。

    のれん償却

    【楽天やソフトバンクのM&Aを見て、のれんの償却について考えてみた】の続きを読む

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    【業績予想は出すべき?】

    業績予想は出すべきでしょうか?最近は楽天やソフトバンク等の日本を代表するような企業が業績予想の開示を止めています。

    業績予想は投資家が投資判断をする際の最も重要な情報の1つです。

    しかし、インターネット事業や金融事業は市況や競合の影響を受けやすく、1年後の業績を予想することは非常に難しくなっています。
    無理に作成した予測は実績と大きく変える結果となり、帰って投資家の投資判断をミスリードしてしまうということも考えれます。

    業績予想は出すべきでしょうか?出すとしたらどのような形での業績予想が良いのでしょうか?

    今日はこの業績予想について考えてみたいと思います。
     
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    業績予想
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    【gumiの業績の上方修正】

    gumiが6/2に業績の上方修正を出しました。
    gumiは昨年の12月にIPOを果たしましたが、その僅か2か月半後に業績の大幅な下方修正を行いました。

    これはgumiだけでなく、IPOマーケット全体に相当なネガティブインパクトを与え、IPOマーケットが一気に冷え込む一因となりました。
    私が聞く限りでも上場が数件延期になっているようで、取引所及び証券会社の上場審査が以前よりもはるかに厳しくなったようです。

    また、最近ではVCのベンチャーへの投資もかなり渋くなってきているようです。

    調べてみるとこのような事例は、gumi以外にも似たような事例はいくつもあります。

    gumiと似たようなタイミングで上場したフルッタフルッタという会社も2か月で業績の下方修正を行い、CFOが辞任していますし、2014年3月に上場したジャパンディスプレイも既に2度業績の下方修正をしています。

    IPOは会社にとって1つの大きな目標です。そしてCFOはそのIPOに大きな役割と責任を持つことになります。

    今回はgumiのIPO問題を考察し、このような問題がなぜ起こったのか、そしてこのような会社に自分がCFOとしていた場合のあるべき対応について考えてみたいと思います。

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    gumi
    【gumiの業績の上方修正に思うIPO問題と業績予想について】の続きを読む

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    【CFOということで発行体の視点で考えてみます】

    トヨタが「AA型種類株」を発行するということで、巷ではこの種類株が買いなのかどうかの議論が盛り上がっています。

    買い手サイドからの議論は良く行われていますが、それに比べ発行体視点での議論というのはいまいち深いところまで話されている気がしませんので、本日はCFO目線からのこのAA型種類株の評価というのをしてみたいと思います。

    結論からすると、私はこの種類株は非常によい仕組みのものになっているので好きです。
    ぜひ他の上場会社にも導入を検討していただきたいと思っています。


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    AA型

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    【最近は株主還元策を求める株主の声が大きくなってきている】

    上場企業の経営者、CFOの方のよくぶつかる問題として、”株主還元”をどうするかという問題があります。

    広く投資家から資金を集めて事業を行っている以上、配当を行い株主還元を行うべき、というのが教科書的な考え方です。

    しかし、実際に会社を経営している立場としては、将来の投資やもし何か危機的状況が発生した場合に備えて資金をできるだけ手元に残しておきたいと思うところです。

    日本の企業を取り巻く環境としては、年々株主から配当を求める声が大きくなってきている状況です。
    株主総会では、多くの企業で株主から配当の要求や質問というものが多くなされますし、Sony等のグローバル企業では米系のアクティビストから余剰資産の処分、そしてその処分した資金で配当、という要求が実際に行われています。

    このような状況の中、日本の上場企業のあるべき株主還元施策とはどのようなものでしょうか?
    今回はこの株主還元施策の考え方について解説したいと思います。

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    配当

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