東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

図形問題(37)

2019-11-16 10:38:04 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2017年AIMEの図形問題です。

問題は、
「AB=82、AD=42の長方形ABCDにおいて、ADの中点をM、ABを1:2に内分する点をN、直線CMと直線DNの交点をOとする。線分CM上の点をPとし、四角形BCONの面積が直線BPで二等分されるとき、△PCDの面積を求めよ。」
です。

問題の図を描くと図1のようになります。


▲図1.問題の図を描きました

ここは、
 四角形BCONの面積
→△PBCの面積
→底辺をBCとしたときの△PBCの高さ
→底辺をCDとしたときの△PCDの高さ
→△PCDの面積
という段取りで進めればよさそうです。

まず図2のように、点NからADに平行な直線を引き、直線CMとの交点をQとします。


▲図2.直線NQを引きました

このとき、

です。

また、△ODM∽△ONQ(∠DOM=∠NOQ:対頂角、∠ODM=∠ONQ:DM//QNで錯角)で、その相似比は 21:28=3:4 です。

ここで図3のように、ADに垂直で点Oを通る直線TUを引くと、∠TUN=90°で、さらに、
OT:OU=AN-OU:OU
     =28-OU:OU
     =3:4
から、
4×28-4OU=3OU
7OU=4×28
OU=16
です。

したがって、
(△ONQの面積)=NQ×OU÷2=28×16÷2=224
になります。


▲図3.△ONQの面積は224です


また、
(台形BCQNの面積)=(BC+NQ)×BN÷2
           =(42+28)×56÷2
           =1960
です。

ここで、
(四角形BCONの面積)=(△ONQの面積)+(台形BCQNの面積)
            =224+1960
            =2184
で、さらに△PBCの面積は四角形BCONの面積の1/2であることから
(△PBCの面積)=2184÷2
         =1092
になります。

続いて図4のように、点PからBCに下ろした垂線の足をVとすると、
PV=1092÷42×2=52
で、さらに点PからCDに下ろした垂線の足をWとすると、

になり、これでで△PCDの底辺(CD)の長さと高さ(PW)を求めることができました。


▲図4.△PCDの底辺(CD)の長さと高さ(PW)を求めることができました

以上から
(△PCDの面積)=CD×PW÷2
         =84×13÷2
         = 546
で、これが答えです。


簡単な問題です。

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