東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

整数問題(63)

2020-11-26 10:07:43 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2006年AIMEの整数問題です。

問題は、
「正の整数aとbで、a+b=1000 を満たし、a、bともにいずれの桁の数字も0でないa、bの組の個数を求めよ。」
です。

a+b=1000 と a,b≧1 から、a=1000-b≦999、b=1000-a≦999 になり、aとbはいずれも3桁以下の整数です。

そこで、
a=100p +10q +r
b=100p’+10q’+r’
(p、p’、q、q’、r、r’ は0以上9以下の整数)
とおくと、
a+b=100(p+p’)+10(q+q’)+(r+r’)=1000
から、
r+r’=10    (1)
q+q’= 9    (2)
p+p’= 9    (3)
です。

ここから、aとbの桁数で場合分けして調べます。

① aとbがともに3桁の場合
p,p’,q,q’,r,r’≠0 です。

このとき(1)、(2)、(3)を満たすrとr’、qとq’、pとp’の組とそれらの個数は、それぞれ、
・(r,r’)=(1,9)、(2,8)、(3,7)、(4,6)、(5,5)、(6,4)、(7,3)、(8,2)、(9,1)→ 9個
・(q,q’)=(1,8)、(2,7)、(3,6)、(4,5)、(5,4)、(6,3)、(7,2)、(8,1)→ 8個
・(p、p’)=(1,8)、(2,7)、(3,6)、(4,5)、(5,4)、(6,3)、(7,2)、(8,1)→ 8個
です。

したがって、条件を満たすaとbの組の個数は、
9×8×8=576(個)
です。

② aが3桁、bが2桁の場合
p=9、p’=0、q,q’,r,r’≠0 です。

このとき(1)、(2)、(3)を満たすrとr’、qとq’、pとp’の組とそれらの個数は、それぞれ、
・(r,r’)=(1,9)、(2,8)、(3,7)、(4,6)、(5,5)、(6,4)、(7,3)、(8,2)、(9,1)→ 9個
・(q,q’)=(1,8)、(2,7)、(3,6)、(4,5)、(5,4)、(6,3)、(7,2)、(8,1)→ 8個
・(p,p’)=(9,0)→ 1個
です。

したがって、条件を満たすaとbの組の個数は、
9×8×1=72(個)
です。

③ aが3桁、bが1桁の場合
p=9、p’=0、q=9、q’=0、r,r’≠0 です。

このとき(1)、(2)、(3)を満たすrとr’、qとq’、pとp’の組とそれらの個数は、それぞれ、
・(r,r’)=(1,9)、(2,8)、(3,7)、(4,6)、(5,5)、(6,4)、(7,3)、(8,2)、(9,1)→ 9個
・(q,q’)=(9,0)→ 1個
・(p,p’)=(9,0)→ 1個
です。

したがって、条件を満たすaとbの組の個数は、
9×1×1=(個)
です。

④ aが2桁、bが3桁の場合
②のaとbを入れ替えた場合なので、条件を満たすaとbの組の個数は、
9×8×1=72(個)
です。

⑤ aが1桁、bが3桁の場合
③のaとbを入れ替えた場合なので、条件を満たすaとbの組の個数は、
9×1×1=(個)
です。

以上から、条件を満たすaとbの組の個数の合計は、
576+72+9+72+9= 738(個) で、これが答えです。


簡単な問題です。

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