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【動画】直接のライバルたるアルピーヌA110Sとポルシェ718ケイマンTとがサーキットで対決すると?

2020/04/08

| 馬力やレイアウト、ドライブトレーンはほぼ一緒。ただしケイマンTのほうが250kgも重い |

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最新スポーツカーをサーキットに持ち込んでタイムアタックを行うことで知られるSport Auto。

今回はシンプルでスパルタンなポルシェ718ケイマンT、そしてアルピーヌA110のハイパフォフォーマンス版であるアルピーヌA110Sをホッケンハイムへと持ち込んで個別に走行させ、ラップタイムを計測しています。

なお、現在日本ではケイマンTが発売されていない状態ですが、本国ではベースとなるケイマンのおよそ100万円高に価格が設定されているようですね。

「A110」「ケイマン」はベースモデル同士でも直接のライバルとして各メディアにて比較されてきたという経緯がありますが、それぞれの「走り」に特化したグレードの比較は今回がはじめてかと思います。

アルピーヌA110Sはこんなクルマ

まずはアルピーヌA110Sですが、これは「A110」のハイパフォーマンス版。

A110「ピュア」が804万円、「リネージ」が844万円であるのに対し、A110「S」は899万円という設定です。

基本的な構造やドライブトレーンは変わらず、ただしエンジン出力は252馬力から292馬力へ。

車体重量は1,100kgに留められ、これは「ピュア」と同等、そして「リネージ」に比較すると20kg軽い数字です。

A110に比較するとブレーキキャリパーの容量アップ、スプリングレート50%増、アンチロールバーの強度は100%増し(つまり2倍)、さらにダンパーも専用品へと変更され、車高は4ミリダウン。
0−100キロ加速は4.5秒から4.4秒へと向上しています。

アルピーヌA110”S”が本国にて発売開始。A110Sよりも出力が高いポルシェ718ケイマンSよりも高値の”強気”設定。なお日本でもA110ベースモデルは718ケイマンよりも高値設定

なお、ベースとなるアルピーヌA110は非常に評価の高いクルマで、マクラーレンF1の設計者であるゴードン・マレー氏は「現代において最も優れたハンドリングを持つクルマ」、ジェームズ・メイ氏も「ここ最近乗った中では一番感銘を埋めたクルマ」とし、それぞれ私財を投じて購入しているようですね。

衝撃!マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーのリリースする新型ハイパーカー”T.50”は「アルピーヌA110がベンチマーク」

ポルシェ718ケイマンTはこんなクルマ

対するポルシェ718ケイマンTですが、ポルシェにおける「T」は”ツーリング”を意味。

1968年の911に設定されたのが元祖さとされ、こちらは出力が130馬力から110馬力へダウン、そしてトランスミッションも5速から4速へと変更されたという「廉価版」としての登場です。

ただし現代における「T」は911、718ともに異なる意味を持ち、カーナビやインフォテイメントシステム(PCM)の「レス」による軽量化、逆にPASM、アクティブエンジンマウント等の走りに関する装備を強化したモデルへと進化しています。

718ケイマンTについては、「ケイマンとケイマンSとの中間」といったポジションで、出力はケイマンと同じ300馬力(ケイマンSは350馬力)に留められ、0-100km/h加速はPDKだと4.7秒、最高速度は275km/h。

ポルシェが718ケイマンT、718ボクスターTを発表。軽量スパルタン、0-100km/h加速は4.5秒、パフォーマンスは911の領域へ

内外装はベースモデルに比較して若干の差異が設けられていて、ドアミラーがアゲートグレーヘ、20インチホイールはハイグロス・チタニウムグレーへと変更され、さらにブラックのテールパイプを持つスポーツエギゾーストシステム、専用サイドストライプ(718 Cayman T / 718 Boxster T)が装着されます。

インテリアについては、スポーツステアリングホイール、ブラックのスポーツシート(ヘッドレストには”718”の刺繍入り)が与えられ、ドアインナーハンドルは「ストラップ」に。

それでは動画を見てみよう

そして下がアルピーヌA110S、ポルシェ718ケイマンTがそれぞれサーキットをアタックした動画。

結果を先に述べると、アルピーヌA110Sが2.00.1、ポルシェ718ケイマンTが1.59.8と「わずかながら」ケイマンTのほうが速い数字となっています。

両者の出力を比較するとA110Sが292馬力、ケイマンTが300馬力とほぼ同じ。

レイアウトは両車ともミドシップ、トランスミッションはアルピーヌA110が7速デュアルクラッチ、ケイマンTも7速PDK。

決定的に異なるのは車体重量で、A110は1,100kg、ケイマンTは1,360kgという数字ですが、それでもラップタイムが拮抗しているというのは面白い事実ではありますね。※これらのタイムは、ホッケンハイムのランキングだと市販車で70位前後

VIA:sport auto

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