以前、仕事で訪問したことがあるタイ、カンチャナブリー県サンクラブリー郡にある虹の学校を約4年2ヵ月ぶりに再訪。
★虹の学校Facebook
https://www.facebook.com/rainbowschoolthailand/

最近になって知ったチェンマイ←→カンチャナブリー直行夜行バスを利用して行ってきた。
夜行バスで12時間の旅。
カンチャナブリー県中心部から虹の学校のあるサンクラブリー郡までミニバンで3時間半。そこからさらに車で30分。

1月22日、午後8時チェンマイバスターミナル3を出発。
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3列シートで広々。足置きがあり、リクライニングもかなり倒せるので、寝る姿勢としては楽ちん、快適。冷房も効きすぎず、ちょうど良い。
毛布、水、ジュース、軽食(行きはポテトチップスで、帰りはあんパンだった)、途中休憩所での食事付き。バスターミナルで直接チケットを買えば865バーツ、インターネット上の旅行会社を通して買えば990バーツ。
https://12go.asia/jp/travel/chiang-mai/kanchanaburi?date=2020-02-01&people=1

途中、休憩所に寄ったのは、既に夜中の12時。
そこで食事を取る気力もなく、トイレだけ行って、急いでバスに戻る。
急いで戻るのには訳がある。
何を隠そう、かつてこのような状況で、バスに乗り遅れ、目的地にはまだまだ着かない、いったいどこかもわからない道の途中で捨てられたことがあるからだ!

なので、周りの乗客の動きや、運転手、乗務員の動きを常に目で確認しながら、トイレに行ったあとは駆け足でバスへ。
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▲トイレの前にあった置き物と置き物のように眠る犬

消灯も早いので、ぐっすり眠れる。

カンチャナブリーのバスターミナルには、翌朝8時到着予定だったが、予定よりだいぶ早く6時には着いた。
サンクラブリーへ移動するミニバンの乗り場は、バスターミナルのすぐ目の前。
まだ時間はあると思い、ターミナルの周りをぐるっと一周してからミニバン乗り場へ。

(カンチャナブリー←→サンクラブリーのバンは片道175バーツ)

7時発の切符を手に入れたのは、朝6時20分。
まだ時間があるので、その間に朝ごはんを食べようと思ったら、「今すぐ乗れ」と。
はて???「7時発ですよね?」という一回目の質問は無視され、2回聞いたら「そうだけど、人が揃ったら出るから、もうそろそろよ」と。

はて???
いやいや、朝ごはんは諦めるけど、トイレぐらいは行かせてよと言って、トイレだけは行けたものの、これまた置いていかれることを恐れて、言われるがままにすぐにバンに乗車。そして、6時半過ぎには本当に出発してしまった。

なにもかもが速くて、ついていくのが大変 (*_*)

そこから3時間半。途中、3回程検閲があり、身分証明書を見せる。

10時過ぎにはサンクラブリーに到着。
迎えに来てもらっていたので、そこからバイクで30分。

やっと!虹の学校に到着。

虹の学校はどんなところ?
虹の学校とは

タイ南西部・カンチャナブリ県にある児童養護施設 兼 学校で、タイ・ミャンマー国境にまたがって暮らすモン族やカレン族の子どもたち(未就学児童、孤児、貧困家庭)を受入れています。
ここで6年間の学習を終えた子どもたちは小学校課程を修了することができ、その後は虹の学校を宿舎としながら、近隣の公立中高や定時制の中高に通い、学業を継続します。国籍を持たない子どもたちのID取得を目指したサポートも行っています。
2008年から活動を開始し、2013年にはタイ政府公認の学習センターとして登録されました。

以前虹の学校があった場所は、土地所有者に退去を迫られれ、2018年5月に近所の仮の場所へ移動。
その後クラウドファンディングで新天地の土地を購入する資金を得て、無事の土地の購入ができたものの、そこはまだ何もない空き地で、これから校舎や子どもたちの住む場所、台所などを建設予定。

2020年1月現在も、まだ仮の校舎、家で生活、勉強をしている状況。
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▲仮の建物

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▲左側は食堂、右は勉強する場所、コンピューター、図書室。

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▲食堂。食後の掃除をする子どもたち。

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▲教室。子どもたちが寝る場所。

虹の学校は、タイ政府公認の「学習センター」として認可されており、子どもたちはここで暮らし、ここで学んでいる。

どんな子どもたちを受け入れている?

この地はタイとミャンマーの国境で、国籍のない少数民族が多く住み、紛争や貧困などで親を亡くしたり家庭崩壊したりする家族が多く存在します。虹の学校では、主に両親のいない子ども、親はいても収入が少なく十分に育てて学校に行かせられない子どもたちを受け入れています。
ほとんどは、スタッフや知人のつてで虹の学校にたどり着きます。
たとえ親がいても、彼らはタイ語ができず、タイで十分な収入を得られる仕事には就けません。我が子と離れて暮らすのは辛いけれども自分の子供にはそうなってほしくない。学を得て良い仕事に就いてもらいたい。そういう思いで虹の学校に預けてくれるのです。

▼授業の様子
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4年ちょっとぶりに会った子どもたちは、みな大きくなっていた。
今いる子どもは34人。前回会った子は約半分。
私のことを覚えてくれていた子もいたし、忘れていた子もいた。
でも、私はみんなの大きくなった姿を見られただけで満足。
前回会ったとき、幼稚園、小学校低学年で、まとわりついてじゃれていた子どもたちは、小学校中学年、高学年、中学生に。。。
照れ臭い年ごろなのか、あまり話しかけてはくれなかったけど、初めて会う小さい子どもたちは寄ってきてくれた。やっぱり子どもたちはかわいい。

▼食事の準備。毎食、子どもたち、先生が当番で食事を作り、みんなで食べる。
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週に一度、肉を食べる日があるようだけれど、通常は野菜炒めやスープなど野菜が多い。

午後4時に授業が終わったら、それぞれの夕方の当番に取り掛かる。
掃除、食事の準備、ごみの片づけ、畑仕事、水やり。
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購入済の新天地は、車で5分ほどの場所にある。まだ何もない場所だが、果物の木などを植えているので、毎日夕方には水をやりに行く。
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じょうろで水を汲んで、歩いて水やりをする。大変だけど、平和で、心が穏やかになる。

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当番が終わったら自由時間。みんな好きなことをして過ごす。
サッカー、バドミントンなど、スポーツをしている子が多かった。子どもたちの身体能力の高さよ!

前回訪れたときより、子どもたちの年齢が上がり、前回思春期でちょっと難しかった子が今は大人になり、前回まだ小さかった子どもたちが大きくなって、難しい年齢に。
学校の運営も、その時々で難しさは変わってくるのだろうと感じた。

23日一泊して、学校で過ごした時間は、23日から24日にかけての約2日間。
あっという間だったけれど、行けて良かった。

子どもたちには、予定もはっきり言っていなかったので、「もう帰るよー」と言ったら、それまで私にそんなに関心を示していなかった子も「もう帰るの?もっといればいいのに」と言ってくれて、やっぱり心の中では再会を喜んでいてくれたのかなと感じた。

サンクラブリーまで、先生と年長のお姉ちゃんが送ってくれて、24日はサンクラブリーのホテル泊。
せっかくなので、この日の夕方と翌朝はモン橋の観光をした。その様子はまた改めて。

★虹の学校への寄付について→こちらから
これは、2019年6月19日に子どもたちの医療費について投稿された記事。振込先情報あり。