「懐が深い」と、言われた事が、一回だけありますね。
もう、10年以上も前のことです。
ある男性社員が退職しました。
その社員から、別れ際に言われた事を覚えています。
・
突然の退職でした。
かなり仕事ができる男と、私は思っていたので、その退職理由を追い求め、何人かから聞き取り調査をしました。
もちろん、本人からも聞きました。
・
「なにか、気にいらないところでもあったの?」
「問題のない会社はない、と言うが・・・」
「修正すべきは修正しないといけないので・・・」
と、
聞くも、
一様に、
「退職は個人的な理由であって、特別に仕事に問題はなかった・・」
との、返答です。
当時の私の方針は、
「来るものは拒まず、去る者は追わず」
でした。
誰にもその方針を伝えてはいなかったので、私一人のものでしたが、
その男には、将来性を見出していたので、かなりしつこく、追いかけました。
でも、
再度の調査でも、
誰もが、同じ答えです。
当時の当社の待遇は、業界、地域では、かなり良いほうでした。
退職の理由が私には納得できません。
最後に、自宅に尋ねて行きました。
女性の方が話しやすいかと、家内と同行です。
私は席をはずしてもよい、とまで、考えていました。
何かある!
と、
勘が働いていたのかも知れません。