交通事故での示談や裁判時に重要な「優者危険負担の原則」とは?

交通事故 自動車
みなさんこんにちは、自動車学校で指導員でもやっていた雰囲気のゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

交通事故が発生した時、どちらかだけに100%の過失があるという交通事故はほとんどありません。

事故当事者お互いに何かしらの責任が追及されます。

停止中に追突されるなど一部のもらい事故を除けば、
加害者と被害者の双方に大小あれど 「過失有」 と判断される事が多いですな。

示談時や裁判時の損害賠償額の計算をする時には、
この加害者と被害者両者の過失割合を元に判断します。

過失割合は重要な判断要素。

さらに、この過失割合の計算には 「優者危険負担の原則」 という考えが根幹にあるのをご存じでしょうか?

今日はこの 「優者危険負担の原則」 とはどういうものかについて説明していきます。( ゚Д゚)ノ





最初に言った通り、交通事故が起これば加害者にも被害者にも、
それぞれに非があると判定される場合がほとんど。

過失割合が決定した時 「納得いかない!」 と思ってしまう人も少なからずいるでしょう?

「なんで?明らかにあっちの方が悪いのに!」 みたいな。

そんな時、今回の記事で問題にしている 「優者危険負担の原則」 が影響しているかもしれませんよ?

この原則がどういう考え方なのかとなると、
交通事故が起きた時に被害が大きくなりやすい弱者を保護するというもの。

例を挙げると、一方が大型トラックやバスで、もう一方が普通乗用車の事故。

もしくは一方が普通乗用車でもう一方が二輪車の事故。

2つの例から考えると、物的・人的な被害が大きくなりそうなのは、
加害者・被害者問わずに車両が小さい方なのは想像できます。

これらの場合、どう考えてもより大きな車両の方が被害の面で見れば有利なのです。

その為、より大きな車両側により大きな注意義務と責任を与えて公正さを保つというもの。

もちろん注意義務も責任も目に見えるものでもなく、
普段の運転で意識している人も少ないでしょう。

多くのドライバーは当たり前のように言われたことがあるでしょうこの言葉。

「自転車や歩行者には気を付けて。」

この原則の 「優者」の順番は、 【四輪車 ⇒ 自動二輪車 ⇒ 自転車 (軽車両) ⇒ 歩行者】 です。

まぁ想像通りの順番かと思われますが。

この四輪車の中でも大型もあれば中型もあり、普通自動車もあります。

さらに言えば、歩行者でも老若男女いるわけで、
被害者が同じ 「歩行者」 だったとしても、子どもや高齢者等に対しては過失を数%~10%程度多くしています。

( ゚Д゚)つ 関連記事:「自動車 対 歩行者」の事故は自動車が限りなく100%に近い責任を負うのはなぜ?

これを 「優者危険負担の原則」 と呼び、過失相殺の認定基準の基本なのです。

特に歩行者保護の面はかなり大きな要素。

歩行者と乗用車が事故すれば?

歩行者より自動車の方が損害が大きくなるはずありません。

軽自動車と大型トラックが衝突すれば?

被害がより大きくなるのはより小さい車両側です。

「優者」 という言葉が遣われますが、言い換えれば大きなものは 「強者」 という事です。

格闘技で階級がわかれているのと似ていますな。

強い人が弱い人に十分な注意と配慮をしながら運転しなくてはならないのです。

自動車に乗っている時には、必ず自転車や歩行者に対して 「優者」 になるので、
常に大きな注意義務や責任を負っていることを忘れてはなりません。

それと同じく大型トラックドライバーはすべての交通に対して、
最大級の注意義務や責任が与えられています。

よく大型トラックが片側一車線道路で乗用車にベタづけで追従している場面も見かけますが。

追従っていうか、煽り運転という違反中の違反、車間距離不保持なんですけどもね。

世間の声である 「トラック乗りはバカばかりだ」 ということを体現しちゃってます。

念のために言っておきますが、大半のトラック運転手はまともですよ。

一部のトラックドライバーが頭イッチャッテルというだけで、
「一部の喫煙者のせいで…。」 という喫煙マナーとまぁ同じような表現です。

今朝、僕が通勤の時に前を走っていた大型トラック運転手は、拍手を送りたくなるほど素敵な運転でしたもの。

横断歩行者にも気付いて停止するわ、信号の変わり目で無理に突っ込まないわ、
そもそも常に制限速度以下で走行するわで。

拍手どころじゃダメですね、グミもあげよう。




というような感じで、優者危険負担の原則について理解はできましたか?

日常で生活している分には聞くことはない優者危険負担の原則という言葉。

交通事故を起こしたあとに保険絡みの話で初めて耳にする人が多いかと。

教習所でも優者危険負担の原則なんて習いませんし。

一生耳にする事のない自動車ライフが送ることができればベスト。

そもそもGoogleの検索でこのページをひっかけた人は、すでに事故後である可能性が高いでしょうが。

車に乗っているときには、自転車や歩行者に対して常に「優者」に当たります。
その分、常に大きな注意義務や責任を負っていることを忘れないで運転してくださいね、今後は。

特により大きな車両を運転する方は特に。

歩行者や自転車が調子に乗って良いというわけでもありませんからね。

心配な方や興味のある方は弁護士や担当した警察、保険屋に相談してみましょう。( ゚Д゚)ノ

というかそもそも自動車保険に加入はしておかないと賠償金額やばいですからね。

入っていない人は加入し、加入している人も保険内容の見直しをしておくと良いでしょう。

保険内容も常々更新されますし、新商品も出たりします。

弁護士や保険屋に聞くのが面倒な方は無料の自動車保険一括見積もりサービスなどを利用して今の保険の条件を確認しても良いかと。

ついでに今よりも良い条件の自動車保険も見つかるかもしれません。
同条件くらいで安くなる可能性ももちろんありますしね。( ゚Д゚)b

もちろん保険以外にも、 「JAF」 などのロードサービスも受けられるように加入しておくのがオススメです。( ゚Д゚)b

( ゚Д゚)つ
Twitterもやってますので、よければフォローでもしてやって下さい。
確かな興奮を覚えます。

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個人でやっているので自動車学校ではありませんが、
各地へ出張する形でペーパードライバー講習を受けられます。

東海地方にお住まいの免許所持者の方や、
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ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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