「車高を低くする事=シャコタン」はメリットよりデメリットの方が重大な件。

シャコタン
みなさんこんにちは、2ヶ月間に及ぶ沈黙をやぶろうかという元指導員ゆきちよです。( ゚Д゚)ノ

先日、現在の職場 (もちろん教習所ではない) でシャコタンのお話で盛り上がってましてね。

なぜそんな話になったかというと、すでに早朝の気温が0℃を下回り、
凍結やら霜やらで 「スタッドレスに替えなきゃ!」 って話の流れから車好きの人の火が点いたと。

「俺、昔はシャコタンよく乗ってたわ。」

「シャコタン、マジださくないっすか?」

というように意見が二分されるわけですけど、
その車好きの人以外はみんなアンチシャコタン派。

シャコタン好きよりアンチシャコタンの方が圧倒的に多いのは、
シャコタンにより得られるメリットが薄すぎる、というお話をしましょうかね。( ゚Д゚)





まず、シャコタンってみなさんご存知ですか?

70年代、80年代、90年代に生きていたい人たち、
もしくは若くても車好きの人ならシャコタンを知っているでしょうけど。

自動車の車高 (最低地上高、ロードクリアランスとも言います) を低くする改造手法の事です。

要は、 「路面と車体の一番低い部分をめちゃくちゃ近づけちゃおうよ!」 という荒々しい改造です。

車高を低く (短くする) = 車高短 = シャコタン というような言葉の成り立ちです。
うーん、もうシャコタンというネーミング自体が昭和臭プンプン!

余談ですが、最低地上高については保安基準では9cm以上ない自動車は論外。

今後シャコタンに改造したい方は車検を通る程度にしておきましょう。

いやぁ、しかし昔の族車がこぞってやってましたもんね。
こぞりまくってましたよ、本当。

今でもたまに (年3回くらい) 路面スレスレの車高の自動車を見ますけどね。

「あいつ絶対立体駐車場上れないじゃんw」 みたいな。

「コンビニ入れないじゃんwww」 みたいな。

「路面の大き目なゴミ全部すくっていく気かよwwwww」 みたいな。

すでにデメリットを連発していますが、
シャコタンのメリットもあるんですよ。

⇒ 運転時の視点が下がり実際の速度よりも得られる速度感UP!!
⇒ 縦横比が変化し、視覚的安定感UP!!

っていう現実には意味のない2大効果が得られます。

視覚的安定感とは言いましたが、実際には重心が下がっているので、
操縦安定性は増してはいるんですけどもね。

あなたはレースにでも出るんですか?っていう。

普通に街乗りをするのに、シャコタンで得た安定性が発揮される場面はありません。

カーブをオーバースピードで曲がりたいんでしょうか。

シャコタンへの改造方法もいろいろありますが、
その改造方法を知るとデメリットの方が上回る事が理解できます。

きっと当ブログを読んでいる人は安全運転を心掛けようという人が多いはずなので、
この記事を読んで 「シャコタンはやっぱやめよう!」 と思ってもらえるかと。

方法としては、サスペンション (ショック吸収用のコイル) を切断したり、
一番の暴挙はノーサスと呼ばれる文字通り 「サスペンションを丸ごと抜いてしまう」 という。

ガタガタじゃん、もろに道路の継ぎ目を通ったらショック拾うじゃん。

やるならサスペンションやショックアブソーバーをスポーツタイプに替える方がマシ。

その他の方法としては、キャンバー角をギリギリまで傾けるという暴挙もあります。

キャンバー角というのは、タイヤにつける角度の一つの事で、
路面と垂直にタイヤが立っているように見えて実は多少斜めになっているんです。

イメージでいうと、 自動車の正面から見たタイヤが 【ll】 こんな感じで路面に垂直ではなく、
【ハの字】 【逆ハの字】 という事です。

この 【ハの字】 【逆ハの字】 の角度をギリギリまで傾ける事で、
より最低地上高を縮めるという手法。

負担かかりまくりなので、無理やり太いタイヤを履かせるという始末。

細いタイヤのままだと車重で潰されますからね。

ハンドル操作も十分できず、タイヤも偏摩耗しまくり、
挙句にはブレーキ性能の低下という負の連鎖。

最初から言ってますが、車体底面が路面と近くなるという事は、
多少の段差すらも気にして運転する必要が出るのです。

コンビニ、ガソリンスタンド、店舗の駐車場、デコボコ踏切、未舗装道路、
いろいろな場所で自分の腹がつかえて通れません。

行動範囲が制限されまり、車高を気にして心労が増し、
悶絶の末、失禁する事でしょう。

これらの目立つデメリットを払いのけて、
シャコタンにする事で見栄えをよくしたいと考える人も一部いるわけで。

そういう人たちにはいくらデメリットを伝えても馬の耳に念仏です。

ただ、普通の感覚をお持ちの方で、 「なんとなくシャコタンいいな」 くらいに思っている人なら、
シャコタンやめた方がいいですよ、としか言えません。

安全運転をする上ではシャコタンは一切必要ありません。

広義にとらえるなら路面との接触なんかも事故なんですから、
事故を起こしたくない人は車高を落とさない方がいいですよ。( ゚Д゚)

車高を低くすればするほど偉いのは昔の話。
日本人は腰だけ低くして生きていればいいんですよ。

逆に車高を3mくらい (逆シャコタン) にして他の自動車をまたぎながら走行すると良いでしょう。

もちろん最後のは冗談なので、誰かが実際に挑戦して問題になっても僕は責任取りませんけど。

よければTwitter (@Uxxxxx) もやってますのでフォローもしてやってください。

わからない事なども答えられる範囲で個別に対応もしております。
もちろん違法改造については範囲外です。

( ゚Д゚)つ

こちらは愛知ペーパードライバースクールのツイッターアカウントです。

個人でやっているので自動車学校ではないんですがね。

気になる方は公式サイトと一緒にチェックしてみて下さい。( ゚Д゚)b

我らがT指導員とH指導員が正座待機しております。

( ゚Д゚)つ

ほんじゃあ、今日はこの辺でー。ノシ



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